日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

12月に読んだ本

2007-01-08 | 本と漫画の話
2006年の締めくくり、12月はどんな本を読んだのでしょう?

『文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕』 東雅夫編 ★★☆ (ホラー?)
『オトナ語の謎。』 糸井重里監修 ★★★☆ (雑学?)
空中ブランコ』 奥田英朗 ★★★★☆ (一般文芸)
『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ』 大崎梢 ★★★☆ (ミステリー)
『ほうかご探偵隊』 倉知淳 ★★★ (子供向けミステリー)
少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 ★★★★ (一般文芸)
『黒猫館の殺人』 綾辻行人 ★★★ (ミステリー) ※再読
『人生を歩け!』 町田康×いしいしんじ ★★☆ (対談)
『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂幸太郎 ★★★★ (ミステリー?)
『テースト・オブ・苦虫3』 町田康 ★★★ (エッセイ)
『イン・ザ・プール』 奥田英朗 ★★★☆ (一般文芸) ※再読
『旅の理不尽』 宮田珠己 ★★★ (紀行エッセイ) ※再読
『上高地の切り裂きジャック』 島田荘司 ★★★☆ (ミステリー)
『ロシア幽霊軍艦事件』 島田荘司 ★★★☆ (ミステリー)
『ねこのばば』 畠中恵 ★★★☆ (時代ミステリー) ※再読
『十角館の殺人』 綾辻行人 ★★★☆ (ミステリー) ※再読
『ウミガメのスープ③ 札束を焼く強盗』 ポール・スローン ★★★ (クイズ?)
『GOTH リストカット事件』 乙一 ★★★☆ (ホラーミステリー)
『下々のご意見』 出久根達郎 ★★★☆ (エッセイ)
『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 ★★★ (ミステリー)

おお、12月は結構読みました。『陽気なギャングが地球を回す』の順番がついに回ってきて、再び伊坂幸太郎が加速してます。1月に入ってすでに『重力ピエロ』や『グラスホッパー』なども読んでます。(順番が前後しちゃいました) 初乙一も(エッセイや短編以外で)。


『文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕』、いわゆる“文豪”はほとんど読んだ事がないのですが、以前たまたま買った川端康成の『掌の小説』(ホントに短い掌編小説集で、寝る前に読んだりするのに最適)が面白かったので買ってみました。『掌の小説』と一部収録がかぶっていたり、内容的にも幻想的すぎて(他人の夢の話を聞かされているような脈絡のなさ…)イマイチでした全然ページが進まない…

『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ』、『配達赤ずきん』に次ぐ2作目です。初の長編でもあったのですが、読む前に「この人は短編の方が向いている、長編はイマイチ」みたいな評判をよく耳にしていたため、あまり期待せずに読んだのが良かったのか、思ったほど悪くはなかったです。でも好みとしてはやっぱり短編の方がいいかな~

『陽気なギャングが地球を回す』、ついに順番が来ました テンポの良い展開と、登場人物たちのユーモアに富んだ会話が面白かったです。この方の作品を何作か読んできて思ったのですが、魅力的な男性キャラが多い一方、女性キャラがイマイチのような気がする…。この本でも、唯一の女性「雪子」は、他の3人に比べて魅力に欠けました。『アヒルと鴨の…』の「琴美」も。「琴美」の行動にはイライラしました。その分男性キャラが面白いからいいけど、女としては女性キャラも頑張ってほしいなぁ…

『GOTH リストカット事件』、初の乙一です。図書館で奇跡的にたまたま書架にあったのを見つけることができました内容は… うわぁ、ホラーですね 同じ主人公の連作短編集、という体裁は長編より読みやすいので好きです。主人公の名前がずーっと出てこなくて、最後の話でうまく落とした所も良かったです。でも、人物のモノローグを使った「この人の話だと思っていたら実は別人だった」みたいなパターンが多くて、最後の方は分かっちゃいました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする