1月はじめに骨折した件、3月はじめにやっと松葉杖が1本になり、翌週には杖なしで歩く許可が出ました。
2カ月間、松葉杖に頼った歩き方(健康な左足側重心)をしていたので、体のバランスを元に戻すのに、また体中の関節や筋(特に体重がかかっていなかった右膝と腰)が悲鳴を上げ(松葉杖を使い始めた時は、左膝や、両肩、肘、手首、肋骨などが痛かった)、ケガの場所よりそっちが痛くてろくに歩けない!
年齢的にそもそも体のあちこちに不具合が出てきているくらいなので、回復も遅いです。お年寄りが、骨折を機に歩けなくなってしまった、などと言われているのがよく理解できました。
室内など少しの移動は杖なし、少し歩く時は片松葉で、1週間ほど徐々に慣らしていきました。
松葉杖を返却した後も、外出時などは、母が膝関節の手術をした時に使っていたステッキを借りています。
3月下旬になっても、まだ足首の動きが悪く、少し歩くと痛みが出てくるし、まだ全然元通りには歩けません。
でも、生活はほぼ通常運転に戻していけてます。
ちゃんと歩けるようになるまで、リハビリを頑張ります。
歩けない間に、見逃した展覧会がいくつか。会期終了間近の展覧会、近々始まる展覧会や映画など、見たいものが色々溜まっています。
行きたいなと思ってますが、遠方のものもあり、足の状態を考えると、諦めないといけないのが多いかも・・・
2月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:2188
ナイス数:123乙嫁語り 15 (青騎士コミックス)
★4 《スミスは、タラスを連れてイギリスへ帰国。家族にタラスと結婚したいと告げる。父と兄は諦めに似た境地で受け入れるが、母は…?》
時代背景的に偏見が強いのは仕方ない。父兄やホーキンズのような理解者がいるだけマシなんだろうな。遠い異国の地で他に話せる人もいないタラスさんが気の毒だけど、本人はスミスといれば幸せみたいだし、強い人だ。船でのチュバルと猫のエピソードにほっこり。タラスさんにもそんな友人ができればいいな。しかしこの2人はもう中央アジアへは戻らないのかな。情勢がきな臭いしな。
ニコロフスキさんやアリの近況が描かれていたのも良かった。アリはついに結婚できて良かったね。ツンデレの幼馴染とは。お似合いだ笑
読了日:02月06日 著者:森 薫
同居人はひざ、時々、頭のうえ。(1) (ポラリスCOMICS)
★4 記録漏れ。電子版で既刊11巻まで読了。
《作家の朏素晴(みかづきすばる)は、他人が苦手。両親を亡くし一人で人との関わりを避けて暮らしている。そんな素晴はある日1匹の猫と出会い…》
猫を飼い始めて人生が変わっていく、というありがちな設定ではあるけど、人視点と猫(ハル)視点で交互に同じ話が描かれるのが面白い。動物が話す系はちょっと苦手なんだけど、これはあくまでも人と会話は通じてないし、ハルの性格も面白いので、なんとなく受け入れられる。周りの人もいい人だらけで、読んでてストレスがない笑。癒し。
読了日:02月06日 著者:みなつき,二ツ家あす税金で買った本(14) (ヤングマガジンKC)
★3.5 《借りた本のタイトルは本人にしか教えられない。姉のカードで借りた未返却本が分からず窮地に陥る弟/本の外箱の行方/新しい館長補佐は色々口出ししてくる。非正規をバカにした発言もあり、現場との軋轢が…》
廃棄の本とか外箱とか付録とか、リサイクル配布してくれる図書館もあるんだ。いいなぁ。雑誌の付録がどうなってるのか気になってた。/付録がメインの本の購入は、利用者目線でもどうかと思う。リクエスト却下でいいのに。/館長補佐、仕事してる感出して爪痕残そうとするタイプ。茉莉野が管理職になったらこうなりそう。→システム更新どうなるのかなぁ。現場の意見を入れた方が、生産性は上がるのにね/配架は本来「排架」と書くとは知らなかった。角野さんも振り回されてるなぁ。
読了日:02月11日 著者:系山 冏近畿地方のある場所について
★3.5 《オカルト系ライター(筆者)が、オカルト雑誌の新人編集者とともに「近畿地方のある場所について」調べていると、編集者が失踪…取材を続けるうち、様々な事実が浮かび上がってくる》
実録怪談風。廃刊したオカルト誌の記事や当時の取材記録、情報提供者からの聞き取り、オカルト掲示板の書き込みなど、様々な形で提示される怪談、時々挟まれる筆者のパート(取材の進捗)。山から誘う声、山に棲む巨大な白い人、ジャンプする赤い女、子供の幽霊、奇妙なシール、心霊スポットのダムや廃墟、怪しげな宗教etc.地名しか共通点がなさそうだった怪談の断片的な要素が繋がっていく。一体元凶は何なのかと、気になって一気読み。ある程度は繋がったし、発端らしき話も出てきたけど、ホラーだけに全てスッキリとはいかず、じわりと不安感のある余韻を残す。終盤のミステリ的仕掛けは中々効果的で良かった。(けどこの仕掛けが最大のサプライズになってしまい、元凶に迫る怪談としての山場の盛り上がりが霞んだ気もする)前評判でハードル上がってしまったかも。個々の怪談は気持ち悪くて(怪談として)面白かった。
最後の袋とじは、作中に出てきた失踪人のチラシや不気味な絵、写真など。最後の子供の写真は、AIで作ったっほい微妙な歪み、違和感が出てて怖い。
読了日:02月13日 著者:背筋おじさんはカワイイものがお好き。 (11) (ポラリスCOMICS)
★3.5 苦手な人との仲も縮まってきて、読んでて楽しい場面が多くて何より。
《鳴戸課長と出張。飲みで仲は深まるか?/武林さんが推しているアイドルグループJAMが動物キャラクターに。興味がなかったはずのキャラクターものに物欲が/ファンシーショップでJAMのキャラクターグッズを物色する武林さんと遭遇。お互いの気持ちがちょっと理解できるように/タビを保護して半年、もし元の飼い主が見つかったらと動揺する鳴戸課長/SNSを再開した小路課長。ぬい撮りに挑戦/休日のケンタ君はくまちゃんの祭壇作りに熱中するうち…/ →TV番組でおじさんタレントがソロ活でKDパークへ。触発されてケンタ君と行く計画を立てる。ところが当日真純君と鉢合わせ!》
真純君は理解あると思うけど、誰と来てるかにもよるし、誤魔化すのかな。
読了日:02月14日 著者:ツトムプリンタニア・ニッポン(5)
★4 今回も面白かった。やはりプリンタニアが大きな鍵を握ってそうな展開。/塩野と向井が調査に参加していた場所へ人型の生物が飛来。念力?で脱出口を封鎖し通信も遮断、一瞬で女性型から男性型に変異、負傷箇所もすぐ修復し、攻撃的で手がつけられない。塩野や向井も負傷。ところがプリンタニアが現れた途端、大人しくなり捕獲された/襲来した生物は旧人類では、と噂される。旧人類資料館を見学する佐藤。てごねが人型すあまに怯えてて可愛かった/シリアス展開からの生餅会の標語集め。ゆるい。この緩急がいい/→嬰児施設の見学。やはり現行人類は人工的に生まれたものか。雌雄どちらでもないってことは、生殖能力がないとかなのかな。名前の謎とかも判明/防護膜の不調による荒天の影響で増水。根付きプリンタニアの保護作業へ/流されそうな待屋を驚異的な身体能力で助けた謎の少年の正体を巡り、臨時評議会が開かれる/少年の“保護者”という黒い靄はニアと名乗る。気になるところで次巻へ。どんどんこの世界の秘密が明かされていくけど、より複雑さが増してきた。面白い!
読了日:02月17日 著者:迷子夜は猫といっしょ 7
★4 あっという間に読み終えちゃうんだけど、キュルちゃんの仕草が本当に猫そのもので猫あるあるすぎるので、買って後悔はない。読み返してみても、またふふってなるから何度でも味わえるし。大きな物語の動きがあるわけでもないのに、ここまで続いててネタ切れ感がないのはすごい。フータ君の先輩と先輩の家の猫さん達、ピーちゃんの友達と、新キャラがちょっと増えたのが大きな変化なくらい、兄妹とキュルちゃんだけでも充分保ってた。でも先輩の猫さんは2匹いるし、キュルちゃんとはタイプが違うから、違うパターンが見れて、新たな楽しみ。
読了日:02月17日 著者:キュルZ特別じゃない日 はたらく理由
★4 今回も良かった。コンビニ店員、老夫婦、商店、アパートの住人など、同じ地域に住む人々を描いた連作短編漫画で、登場人物には、親子だったり兄弟だったり同僚だったり、どこかで少しずつ繋がりがある。今回新たに獣医さんが登場。また新たな繋がりが生まれた。
《シャケが嘔吐し、夜間に動物病院へ駆け込んだ吉田。治療費が払えず病院でバイトをして払うことに/弁当屋の奥さんは婿入りで文句も言わず働いてきた夫に自分の時間をと旅行を勧めるが、口論に/動物病院の院長がギックリ腰に。安静にさせるため吉田がお世話&見張ることに/→ラーメン屋で働く戸塚は、店の新メニュー(野菜系)を任される。困っている戸塚を見兼ね、常連のしおりが野菜カフェに誘う/バイク旅YouTuberの田口の過去。伊藤との友情/吉田が動物病院で働くことになり、動揺する純加》
各話の間に4コマや1〜2ページの短い話もあって、それがまたほっこりして良い。しおりちゃんって、雰囲気が佐藤栞里ちゃんみたいだな。可愛い。
読了日:02月18日 著者:稲空穂にゃんこ関西弁辞典
★4.5 『にゃんこ四字熟語辞典』『わんこ四字熟語辞典』シリーズ新作。四字熟語は写真と言葉がイマイチしっくりきてないこともあったけど、関西弁と猫の組み合わせはめちゃくちゃしっくりくる。思えば『動物のお医者さん』のミケ以来、私の脳内では、猫は関西弁で話すとインプットされている。親和性が高いはずだ。ちょっとキツめの言葉も、関西弁だと、漫才のツッコミみたいな気安さがあり(言い方によっては迫力が出るのだろうけど)、思わず笑ってしまう面白さがあった。シリーズで一番好き。
読了日:02月20日 著者:西川清史本なら売るほど 1 (ハルタコミックス)
★4 《古本屋「十月堂」を訪れる様々な人々と本と店主の関わりを描くヒューマンドラマ》
やる気のなさそうな店主だけど、本へは真面目に向き合う。亡くなった人の蔵書買い取り、故人の思い出、文学好きな少女の恋、部屋中を本棚にする夢のDIY、着物好きな女性と半七捕物帳、古本屋を始めるきっかけになった古本屋の話。本に興味のない人との間の深い溝、そこを超えたとき近づく心の距離、本好きにも色々あったり(単純にコレクターで読まない人もいるんだ!)、着物を粋に着こなすご婦人の格好良さ!
最後の美大生の作品はショックだな。本もアートも好きだから、発想としては理解するけど、本である必然性があるか?彼の場合はその辺が薄っぺらい気がする。読むつもりなどなく、ただ安い本を適当に買い集めただけ。素材としか見てないのだろう。扱いも酷い。これは本好きとしては腹立つ。「コンセプトは?なぜこの本を選んだの?」とか問い詰めてみたい。もし納得のいく回答なら、作品として評価するのもやぶさかではないけど、彼の描かれ方からして、浅そう。
【本を葬送る/コーヒーにこんぺいとう/アヴェ・マリア/201号室入居者あり/当世着倒気質/さよなら、青木まり子】
読了日:02月23日 著者:児島 青中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(1) (マガジンエッジ)
★3.5 電子版で5巻まで購入、読了。原作の世界観と違っていたらと思って読んでなかったけど、作画は原作コミカライズと同じ志水先生だし、ストーリーも違和感なく読めた。メイン以外の原作のキャラクターもちらほら登場するし、怪奇ミステリとしてもなかなか面白い。学園の七不思議的なちょっとした謎から、数話かけた犯罪に関わる本格的な事件まで、回によって複雑度が違う感じで幅広い。主人公が何にでも首を突っ込んで行くタイプで、ちょっと無謀の度が過ぎる印象はあるけど、このくらいじゃないと事件を引き寄せられないのかもな。
読了日:02月27日 著者:志水 アキ,田村 半蔵午後の光線 (カドコミ)
★4.5 アメトークの「漫画大好き芸人」で紹介されてて気になったので、電子版で購入。なんだかちょっと文学のような気配の作品だった(漫画を下げる意図はない)。BL要素もあるけど、二人の抱える苦悩と心の揺れ動きが主題だと思う。重く、切なく、苦く、でも不思議と前向きな余韻があった。
《母の恋人が入り浸る家庭環境に苦悩する淀井。トラウマにより、グロテスクなものに性的興奮を覚えてしまう村瀬。ある日、村瀬が苛烈ないじめに遭っているのを目撃した淀井は、激昂し相手に暴力を振う。この事件をきっかけに二人は仲良くなるが…》
村瀬の綴る言葉は詩的で美しい。村瀬もちゃんと美しいものを持ってる/飯田君(柿沼君も)最高にいい奴。彼の物語も知りたい/哲郎(母の恋人)も悪い人じゃない。粗野だしアプローチも間違ってたけど、彼なりに淀井に向き合った。言ってることは割と正しいし、案外大人。母親は淀井に愛情はあっただろうけど、子供のために大人になることができなかった。愛情が必要な幼少期に、放置した/淀井の母と対照的であろう村瀬の母親(父も)が一切登場しなかったのはなぜか、とか考察し甲斐がある描写が多い。
読了日:02月28日 著者:南寝
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