「成田山新勝寺」にお参りしたとき、偶然行き遇った袈裟衣のお坊様の列。
東北・関東大震災の復興祈願、お護摩祈祷のため、光輪閣から大本堂へ向かわれる大導師や職衆の方々で、赤い差し掛け傘の下には護衛された大僧正さまがいらっしゃいました。
粛々と進む華やかで厳かさな美しい行列を拝観することができました。
平日とあって参拝者も少なく、成田山の広いお庭も地震の影響で立ち入り禁止のロープが張られていました。
外に出て動けば動くほどあちこちに地震のつめ痕が残されているのを感じます。
鎮魂の読経が、広く隅々まで響き届きますように~。
「放射線医学研究所」、通称「放医研」は、私の家から歩いて30分くらいの徒歩圏内にあります。
東海村事故のとき、ヘリコプターで搬入されて来た関係者がいました。
そのときに初めて知った放医研のこと。
ときどき歩いてその前を通っても、私たち一般市民には無関係の施設として関心もありませんでした。
そして今回、どうか放医研に来る方がいらっしゃいませんようにとひそかに祈っていました。
福島原発事故による作業員の方の被曝により、二人の方が今日にも放医研に運ばれるとか。
お気の毒で痛ましい事故の報告に、私たちはなすすべもありません。
放医研の敷地内には大きなソメイヨシノが何本も植えられています。
今日運ばれてくる方の怪我が軽く、放医研の庭に咲くサクラをしみじみと楽しんでいただけたらいいなと、そんなことをふと思いました。
こんな大事故を前に、だれかが怪我をしてもそれはそれで受け入れ認めるしかないけれど、今回も下請け作業員の方と知り、ここにも弱者強者の論理がはたらいているのかと思いました。
いま、世間は福島原発および津波や地震で被災された方のニュースが連日流されています。
この大地震で死者、行方不明者は3万人に迫ろうとしています。
3万人といえば、国内での年間自殺者数とほぼ同じです。
被災された方々の映像をニュースや新聞紙面などで見ながら、その数に驚き、また自殺者3万人はこれほどの数だったのかとやりきれない思いです。
また、今も変わらぬ介護や病苦、生活苦でひっそりと世間から身を隠すように生きている方々のことも思わずにはいられません。
ほんとうに何ができるのでしょうか……?
都知事選をはじめ、地方選挙も告示されています。
リーダーの資質を持ち、リーダーのかおをしているのは誰なのか……いるのかいないのか……。
育って来なかった私たち団塊世代。そして育ててこなかった私たち団塊世代。
菅さんの顔が見えず、ときに映る顔は、どこか空ろな雰囲気を呈していると思うのは私だけなのでしょうか……?
でも、いまは誰のせいにもしてはいけませんね。
きっとよくなる、きっとよくしていくという学びが来ているのだと思います。
ケヤキの枝先がやわらかく膨らんできました。
冬が終わった証し。
間を置かず、すぐに小さな緑の葉を湛えて空を彩ることでしょう。
ツバキは魅惑的な花です。
今年のツバキはどの木もどの種類もたくさんの花をつけ、まるで灯りを点けるような勢いです。
冬が厳しかっただけに、花芽が育ったのでしょうか。
ツバキは、きっと村田喜代子さんの小説が似合いそう。
ありがとうございます~~。・・。~☆~。