ちょっと小説の内容に変更があります
設定が少し変わりまして
(最初からちゃんとしとけよという話ですよねぇ)
申し訳ないです
第一稿をそのまま載せちゃってるもんで
ごめんなさいです
本来なら完成形で載せたいところですが
それ待ってるといつまでもできない予感・・・
多分、これからもあると思います
変わった時点でなるべくお知らせしていく予定です^^
CAZZ
拙作に目を通してくださっていることに感謝を!
これからもよろしくお願いいたします。
ちょっと小説の内容に変更があります
設定が少し変わりまして
(最初からちゃんとしとけよという話ですよねぇ)
申し訳ないです
第一稿をそのまま載せちゃってるもんで
ごめんなさいです
本来なら完成形で載せたいところですが
それ待ってるといつまでもできない予感・・・
多分、これからもあると思います
変わった時点でなるべくお知らせしていく予定です^^
CAZZ
拙作に目を通してくださっていることに感謝を!
これからもよろしくお願いいたします。
待機するもの
その少し前から、地球とカバナリオンを結ぶ線上の宇宙空間、その次元時空にガンダルファとドラコがいる。
(ガンちゃん、ここが怪しいにょ)ドラコが示したのは次元を縫って走る糸よりも細い線だ。
Σ85rの穴を通る時に仕掛けの素地を施したのだろう。それを後に遠隔操作している。
もちろん、ドラゴンを使役するものであるドラゴン・ボーイであるガンダルファにはその線の違和感は伝わっている。普通の人間にはわかるはずもない、次元感覚に長けるニュートロンであってもかなりの能力者でないとそれは知覚できない。
「えらいヘロヘロの心細い人工ワームホールだな。君と僕をつなぐ赤い糸かってのだ!」
(ガンちゃんとドラコの赤い糸はもっと太いのにょ!)まぁ、それは置いといてだ。
「かといって、バカにはできないぞ。次元レーダーをごまかすためにはここまで削るしかなかっただけだからな。」
(複数の次元を使って蛇行に蛇行を重ねてるのにょ。ご苦労さんなことにょ)
「カバナリオンの技術の粋ってやつだな。こんなオモチャみたいなの、あらかじめ存在を知ってなきゃ、正規軍だって誰も感知できないよ。」
(だけど、ドラコとガンちゃんにはすぐにお見通しにょ!)
「あとはタイミングを計って、ここをチョッキン!と切っちまうわけだ。」
(タイミングはアギュが教えるはずにょ?)
「そうでなくても」アギュが現れた。呼ばれて飛び出てビヨヨヨ~ンなのにょ!
「サイゴにかなりのシツリョウを送るつもりだろうから、すぐにワカルことになる。」
ガンダルファは上目遣いにアギュを伺う。
「ってことは・・・イリト・デラの尋問から何か成果があったってことだよな。」
(遊民さんの正体にょ!ペルセウスの人との内証話を隠して、アギュうまくやったにょぉ?)
アギュも苦笑した。ペルセウスに言われた通りに、デラの私的次元から肉体を取り出すと、すぐに精神流体が戻ってきた。男の意識が完全に戻る前にアギュは立ち去り、尋問には立ち会わなかった。シドラ・シデンが使役するワーム、バラキは空間を提供し、アギュは外から観察することにした。再び、デラの私的次元に戻すわけにもいくまい。何よりイリトに対立している中枢・・・そこに繋がりがあるはずのゾーゾーにはガルバの一連の顛末はもとより、遊民の存在もペルセウスも気づかれてはならないからだ。
しかし、デラが聞き出したことがすべてイリト・ヴェガの知るところとなることはどうしようもなかった。それは、デラの意思ではどうにもならないことなのだから。
ペルセウスとの接触は、デラに対してある程度の脚色が必要となる。もちろん、アギュ一人が遭遇したこととしてだが。彼らが非物質領域から来たことはなるべくなら、伏せたいところだったが・・・なぜ、アギュ一人に接触してきたのかを充分に納得させるにはそれしかない。
そのことで自身の臨界状況についてあらぬ疑いを持たれることは仕方がなかった。イリトが思ったよりもアギュの臨界が進んでいることに気がつき、それを中枢に報告すればアギュの自由は著しく制限される。アギュは召喚を免れないが、おそらくイリトはそれを望んでいないはず。
どこまでイリト・ヴェガを信用できるのか。アギュとしても悩むところだ。
結論から言えば、アギュの心配は杞憂に終わった。
『切り貼り屋』と名乗った遊民は思った以上に修羅場をくぐっているらしかった。何を話せば、中枢に連行されるかとか、されないとか、よくよく考えていて尋問慣れしている印象だった。
まず真っ先に自分がペルセウスと関係があることを認めた。『切り貼り屋』が既に不法遊民たちの間でペルセウスに行った男として有名人であったことはすぐに調べがつくとみたのだろう。
下手に隠すよりも上手いやり方だ。頭がいい人間だとアギュは思った。
彼はペルセウス人が彼の精神に仕掛けた壮大な退避次元についての荒唐無稽な話を始めた。そこで彼は自分の知らないところでペルセウスの恩恵に浴していたことも認める。彼とペルセウス人グアナクの間に芽生えた個人的友情によって彼は精神流体を保護され、グアナクの連邦への捨て身の接触によって、それを無事に取り戻すことができたのだと。
何か解放に当たって、ペルセウスから入れ知恵をされているのは確かなようだ。男がペラペラと饒舌に語った内容の裏にはアギュ同様、隠していることが多いにあるのだろう。
おかげで、アギュも痛い腹を必要以上に探られないで済んだ。
イリト・ヴェガはペルセウス人については、彼とアギュの説明以上に興味を示さなかった。
そのことはその程度の情報は既に中枢が掴んでいるもの同じだということだ。
アギュは尋問内容自体に関してガンダルファに隠すつもりなどは全くなかった。
「あのユウミン・・・どうやらナグロスの知り合いだった。カレに会いに来ようとしていたらしい。」
ガンダルファが声をひそめる。
「じゃあ、例の巫女っていうのは神城麗子なのか。ユウリのお母さんの」
曖昧にうなづく。そうでもあり、そうでもないだろう。ペルセウスが惹かれたのは『魂』なのだ。「で、持って・・・それと、このカバナのワームホールはどう繋がるんだ?」
「あのキリバリヤとかいうユウミンの話では、カバナ人はジゲンセイブツを欲しているらしい。」ガンダルファは目を剥いた。それって「イリト・ヴェガと同じじゃんか?なんで、どうして?」
(趣味の完全一致にょ~カバナとオリオンの壁を超えてもうつきあちゃうにょ~)
アギュは遊民の男がペルセウスからカバナリオンに連行されて、この星に潜入する作戦に巻き込まれた経緯などを話す。極秘である和平の話はガンダフファなどは眉唾だとハナから聞き流した。わかった、タトラに言わなきゃいいんだな。、『噂には聞くけど、今更、和平ってどうなんだ?できんのかな、アギュ?』(和平になったらガンちゃん、失業するにょ?)しねえよ、多分。
「とにかくイリトの敵から、この星の次元生物の話が漏れたらしいのです。」
「じゃあ・・・つまり、カバナ人が、絶賛、捕獲中ってこと?」(デラちゃんの商売敵にょ!)
「ホカクしたらソクザにここから送るでしょう。ショウワクセイタイに見つかってフウサされるカクゴでね。」
「ふーん、せっかく作ったのにもう塞がれても厭わないってことか。カバナにとって、どんだけ大事なもの?次元生物って、あの・・・デモンバルグとかが?」
イリト・ヴェガは臨界進化体の研究の口実にしただけで、デモンバルグとアギュを同じものとは捉えていない。正直、次元生物の捕獲はイリトの趣味だ。
そこがわからないカバナ人たちは臨界進化体と魔族を混同している。
「どっちにしろカバナはマチボウケだ。」肩をすくめた。
「ショウワクセイタイもシルことはないようにする。次元レーダーがイジョウをカンチするよりハヤク、ここをフサギ、キュウシュツする。」
「全く連邦を敵に回して、よくやるよ。アギュったらさ。それを言っちゃ、イリト・ヴェガもかな?」(あのおばちゃんのそういうとこ好きにょ)
その時、アギュにはデラからの意識下からの接触がある。デラは私的次元からアギュに呼びかけていた。500光年離れたオリオン連邦にいるイリト・ヴェガの同調クローンであるデラ。
その彼女を経由して送られてくるイリト・ヴェガからの命令だ。
逆らうことなどできない、ためらいがちなデラの言葉。