M.G.C.Monica van Wijlik 1981 / µontagne de Bueren
すごく狭い急な階段を
彼女は登っているのだと言う
何度も見る夢の中で
少しでも躊躇ったり
下を見たら
転がり落ちてしまいそうで
同様の理由で立ち止まることもできず
崖のように急な石段を
彼女は夢の度に登り続ける
どこかへと登り切る前に
必ず目が覚めるのだという
大人になったある日
彼女はとあるテレビ番組を観る
南米インカの階段ピラミッドを
夢で見た階段は
これだったのだと
そう彼女は私に
語ったのでした
すごく狭い急な階段を
彼女は登っているのだと言う
何度も見る夢の中で
少しでも躊躇ったり
下を見たら
転がり落ちてしまいそうで
同様の理由で立ち止まることもできず
崖のように急な石段を
彼女は夢の度に登り続ける
どこかへと登り切る前に
必ず目が覚めるのだという
大人になったある日
彼女はとあるテレビ番組を観る
南米インカの階段ピラミッドを
夢で見た階段は
これだったのだと
そう彼女は私に
語ったのでした