Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

REC

2008-07-05 03:10:52 | daily life
シガー・ロスの新譜を聴きながら、アロマキャンドルを灯しながら、ひたすらSMについて考え悩む午前3時。もちろん、これもお仕事です。


昨日は、久しぶりにちょっと早めに会社を出られたので、スパニッシュホラー『REC/レック』を観に。
TV局のクルーが録画した映像って設定で、前編通してドキュメンタリータッチのPOV(一人称視点)撮影なのが話題の映画です。

映画館に着いた途端、入り口から人が担架で運び出されてきて、いきなりビビる。
「も、もしかして、あまりの恐怖に?! ヒィっ」

隣の席が、なんかベタッとした(そして、別にホラーに興味なさそうな)カップル
だったので、最初から悪い予感がしてたのですが、的中。
いちゃつくのはいいとしても、上映中に普通に話をしないでくれ!
ものすっごいつまらないとこで笑わないでくれ!
恐怖のあまり、女子は男子側にほぼ倒れ込み状態だし。気になって仕方ない。
うるさいので席を移動しようかと思ったら、カップルのほうが途中退場。
女子的に怖さが限界だったようです。ゾンビなめんな!


で、映画ですが、前半は“うー、ちょっとかったるい。劇場で見なくてもよかったかなー”と思って観てたんですが、ある人の落下シーンで勢いついてからは大興奮!
遊園地のアトラクション的な楽しさのある作品でした。
バーン!!ギャー!!ぐわー!わー、暗いよー!パブロー!ガブー!ギャー!
みたいな。予期せぬタイミングでコトが起こります。
映画館全体が同じ瞬間に“ビクッ”となったのがわかって、妙に一体感を感じてしまった(といっても、観客20人くらいだったけど)。

スペインの映画なので、登場人物のスペイン語の喋りのテンションも高く騒がしい騒がしい。そこがリアルで、じわじわと不安感を煽る。
でも、何よりも怖かったのは、あの禍々しいオーラ満点の部屋。過去に悪いことのあった部屋ほど、生理的に気持ち悪いものはないですね。

普通の照明→停電でビデオカメラのライトのみに→ライト壊れ暗視モードに
と、どんどん視界がせばまっていくにつれ、恐ろしさ倍倍に。
そのあたり、ちょっと『ディセント』を思わせる感じです。
暗視映像って、怖いよね~。普通の人の顔も怖く見えるもん。

ちゃんとエンドクレジットにはゴリゴリのハードロックを流してくれて、後味よし。
荒削りな部分も多かったけど、あれだけ制限された空間&カメラワークでこれだけ楽しませてくれたら合格でしょう。
でも、絶対部屋でひとりでは見れない・・・かも。