武石憲貴2009「世界怪魚釣行記」扶桑社
小塚拓矢2010「怪物狩り-世界旅的個人釣行ビジュアルガイドBOOK」地球丸
前書は、1973年生まれの青年が1999年にインドへ旅立って以降,アジア、南米、アフリカ、オセアニアの26カ国を1386日、怪魚を求めて放浪した記録。
素直な文体は読者を引き込む。著者は現在、モンゴルで釣りガイドをしているとある。そういう生き方もあるんだなあ、と思った。
後者は、8月に出たばかりの単行本。1985年生まれの未成年がまずはタイを手始めに2004年からパプア・ニューギニア、東アフリカ、モンゴル、ネパール、アマゾン、コンゴ民主共和国などをバイトして稼いで釣り歩いた、現役大学院生の記録。
ルアー釣り雑誌に連載を持っているとあるように、またガイドとうたっている様に細かな現地と釣りの情報があるし、また「地球丸」の編集が写真や体験記部分、釣り情報などと区分けされていて飽きさせない工夫がある。
オーパ・オーパの開高健などよく読みこんでいるし、前書の著者を「旅の師匠」と呼びパプア・ニューギニアの釣りには誘って同行しているようで、独善的ではなくて経験の継承があるのは読んでいて気持ちがいい。開高には、釣り腕(!)について皮肉っているほど。
そこで、ぼくの求めるタックルや釣り時期などの情報は後者に満載なので、そこから要点を抜き出してみると;
+++++++++++++
1. 対象魚が20Kgまでなら、ミディアムヘビーのベイト・ロッドと、ライトのスピニング・ロッドに、PE8号(100ポンド)ラインでほぼ遊べる。
2. 最低限のルアーは、スプーンはダイワ・チヌーク17g、ミノーはマリア・ザ・ファーストの13cm。
3. フックは、GT用カルティバSTシリーズの56から66.
4. リールは、シマノのスピードマスター201とカルカッタ・コンクエスト200、あるいはABUのアンバサダー6500.
5. 怪魚狙いのロッドは、7フィート前後、レギュラーテーパー、カーボン、根元のティップを太い(くした)もの。航空機への持込を考えると仕舞い寸法は2m以下。ロッドケースは塩化ビニール管で自作。
6. 小物は、100ポンド平打ちのスプリットリング、ウォーターランドのスーパースナップ#4.
+++++++++++++
国外へ出るということが、若者にとってちょっとバイトで努力すれば可能になった時代、国内にいるよりもある意味で安価に過ごせるという事実、こうした時代背景がある。
そのせいで、この2人の本には、高価なボートチャーターが必要な海釣りは含んでいないけどね。
それと、開発途上国で生きる人々の生活実態に肉薄しているのに、一切の社会的、政治的な視点が語られていないのはどうだろう・・・?
旅に携行するものについての考え方や実践、人々との出会いで感じることなど、文中の思考経路やそのまとめ方については(めづらしく)賛同するので、この個人にも関心あり。どうでもいいけど、富山・福岡などという記載を見ると高校は同窓かも?
開発途上国と、釣りの一点で出会っていくこの二人はすばらしい!
自我関与するところで出会っていく他人との関係は集中しているせいか、純粋で感動できる。
この二人はバイトなど遠征資金を稼ぎいで実現させているところも特記できる。
そのうちに編集方針のための釣行や、スポンサーのための釣行、つまりお金を得るために自分を殺して行う釣行を自分がやりたかったなどと欺瞞するようにならないことを祈りたい・・・これは仕事にも言えることだけど。・・・本当にやりたいことって?!
小塚拓矢2010「怪物狩り-世界旅的個人釣行ビジュアルガイドBOOK」地球丸
前書は、1973年生まれの青年が1999年にインドへ旅立って以降,アジア、南米、アフリカ、オセアニアの26カ国を1386日、怪魚を求めて放浪した記録。
素直な文体は読者を引き込む。著者は現在、モンゴルで釣りガイドをしているとある。そういう生き方もあるんだなあ、と思った。
後者は、8月に出たばかりの単行本。1985年生まれの未成年がまずはタイを手始めに2004年からパプア・ニューギニア、東アフリカ、モンゴル、ネパール、アマゾン、コンゴ民主共和国などをバイトして稼いで釣り歩いた、現役大学院生の記録。
ルアー釣り雑誌に連載を持っているとあるように、またガイドとうたっている様に細かな現地と釣りの情報があるし、また「地球丸」の編集が写真や体験記部分、釣り情報などと区分けされていて飽きさせない工夫がある。
オーパ・オーパの開高健などよく読みこんでいるし、前書の著者を「旅の師匠」と呼びパプア・ニューギニアの釣りには誘って同行しているようで、独善的ではなくて経験の継承があるのは読んでいて気持ちがいい。開高には、釣り腕(!)について皮肉っているほど。
そこで、ぼくの求めるタックルや釣り時期などの情報は後者に満載なので、そこから要点を抜き出してみると;
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1. 対象魚が20Kgまでなら、ミディアムヘビーのベイト・ロッドと、ライトのスピニング・ロッドに、PE8号(100ポンド)ラインでほぼ遊べる。
2. 最低限のルアーは、スプーンはダイワ・チヌーク17g、ミノーはマリア・ザ・ファーストの13cm。
3. フックは、GT用カルティバSTシリーズの56から66.
4. リールは、シマノのスピードマスター201とカルカッタ・コンクエスト200、あるいはABUのアンバサダー6500.
5. 怪魚狙いのロッドは、7フィート前後、レギュラーテーパー、カーボン、根元のティップを太い(くした)もの。航空機への持込を考えると仕舞い寸法は2m以下。ロッドケースは塩化ビニール管で自作。
6. 小物は、100ポンド平打ちのスプリットリング、ウォーターランドのスーパースナップ#4.
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国外へ出るということが、若者にとってちょっとバイトで努力すれば可能になった時代、国内にいるよりもある意味で安価に過ごせるという事実、こうした時代背景がある。
そのせいで、この2人の本には、高価なボートチャーターが必要な海釣りは含んでいないけどね。
それと、開発途上国で生きる人々の生活実態に肉薄しているのに、一切の社会的、政治的な視点が語られていないのはどうだろう・・・?
旅に携行するものについての考え方や実践、人々との出会いで感じることなど、文中の思考経路やそのまとめ方については(めづらしく)賛同するので、この個人にも関心あり。どうでもいいけど、富山・福岡などという記載を見ると高校は同窓かも?
開発途上国と、釣りの一点で出会っていくこの二人はすばらしい!
自我関与するところで出会っていく他人との関係は集中しているせいか、純粋で感動できる。
この二人はバイトなど遠征資金を稼ぎいで実現させているところも特記できる。
そのうちに編集方針のための釣行や、スポンサーのための釣行、つまりお金を得るために自分を殺して行う釣行を自分がやりたかったなどと欺瞞するようにならないことを祈りたい・・・これは仕事にも言えることだけど。・・・本当にやりたいことって?!
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