心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

山田では活気、大槌や田老では重機の動きばかりが目についた

2012-08-30 18:12:01 | 日本で・・・
きょうは陸前高田からR45で田老まで三陸の被災地を北上してみた、半年ぶり。

ほぼ街のすべてを流された大槌や、城壁のような防波堤で守られていることになっていたにもかかわらず大きな被害を受けた田老では重機が動いているのだけが目についた。
山田はスーパーや商店街が作られ、活気を感じた。
期待していた「カキ小屋」は季節外れで閉店中。

流された後に仮設で営業中の宮古の「道の駅」で赤飯と豆餅を購入。
うまい!

前回は足を延ばさなかった宮古の浄土浜へ行って青の洞窟へサッパ船で行ってみた。
海岸のガレキはナニもなかったようにきれいに。
ただ駐車場から先は道路に地盤沈下工事のためにクルマが規制されていて、海岸まで10数分は歩いた。
快晴しかも波が静かのせいか、洞窟の海面や海中に揺らめく日光が幻想的!
ガイドは、これも地盤沈下のせいで、洞窟の入り口近くにある上から垂れ下がって見える大岩の先が、震災前は水上にあったいうのに水中に数10cmは入っているのは印象的だった。

大船渡での1泊と陸前高田での4泊を終えて、あすは山形へ移動の予定。

3人で、ヒラメ8枚ミズガレイ5枚アイナメ15沖メバル5ソイ8他

2012-08-29 15:57:02 | トレッキング・釣り・テニス
またまた釣り!

きょうは今回の旅の本命の、仮設住宅自治会長との広田湾での船釣り。
天気良く、ほぼ無風、快晴。

まだ暗い朝4時集合、定置網を揚げる隣りでエサとなるイワシを手に入れ、イザ出陣。
眠いこと、眠いこと。

まだ本格的な漁港の復興はなく、クルマはほぼどこに駐車してもいい状態。
だけど地盤沈下した岸壁は海面に近く、「満潮の時に(水を)被るから」と、盛り土をしたやや高い場所を指定された。

熱心に釣り場所を移動して、何とか釣らせようという配慮がよく伝わってくる。
近場の黒崎沖で約30m、そしてさらに沖に出て約70mの水深の底釣りなので、巻き上げの努力もナカナカ。
「電動リールがほしい」の声も。

船上で一人は苦しそうに嘔吐して、あとは邪魔にならない舳で横になっていた。
ぼくは何なくOK.
毎日新聞の記者もひとり、参加。
若いけどなかなか釣り上手のようすで、釣り記事が出るのかも?

12時帰港。
釣果は!タイトルの通り。
釣ると生簀に放り込むので、総量しか把握できず。
ヒラメやアイナメは30cm超で、大きさもまずまず。
やったね!!!

仮設に戻って、旧知のおばさんたちに声をかけて、集会所前の水場で捌いてもらう。
切り落とす内臓が流れ出てしまわないように排水溝にアミを持ってきて取り付けるなど、みなさん持参の立派な出刃包丁やサシミ包丁だけでなく、手慣れた様子。

ヒラメとアイナメは刺身用に、メバルは煮付け用に、などなど。
とてもきょうのNGO事務所在席者3人で食べきれる量ではないので、ほとんどは御すそ分け。

今夜はサカナ尽くしの宴会だな!?

大野浜でメゴチ1匹

2012-08-27 19:15:31 | トレッキング・釣り・テニス
いつもクルマから眺めていた砂浜で日暮れ前の夕方小一時間ほど投げ釣り。
被災前は地元の遊泳海岸だったところ。
今年は「危険物があるので入らないように」という案内があって、ヒト一人いない静かな海。

素足で海に入ってみると先週の富山より水温は低い。
エサは人工のイソメ。
しばらくしてメゴチが竿先を揺らして、相手してくれた。

きょうは地元のNGOスタッフと1時間ほど話し込んだ。
農作業の活動に顔を出してみた。

あすは訪問の同伴に少し行くことになった。

+++++++++++
そして自治会長が調整してくれて29日、彼の船で広田湾へ出て生きイワシを使ったヒラメ釣りが決定!

NGOからも2人の参加希望あり!
たのしみ!楽しみ!
うれしい!


初物さんまの刺身、脂がのっていて、うまい!

2012-08-27 09:59:17 | 地域精神保健
25日、日臨心大会参加。
他に人がいないという理由で、総会議長を引き受けることになる。
しかも40分も延長するしかない、またまた議論沸騰状況に驚く。

その後のシンポ「震災とこころのケア」で、「津波で壊滅した街で創った避難所と仮設住宅での心理社会ケアの1年-プロジェクトの形成に焦点を当ててー」を報告。

クルマを7時間飛ばしてー途中で4時間の仮眠-、一ノ関で高速を降り、走り慣れた道路を通って陸前高田着。
数か月暮らしたNGO事務所でシャワーを使わせていただく。

この仮設の自治会長にも挨拶。
さっそくヒラメ釣りの仕掛けについての講義を頂く。

26日、大船渡での「東日本大震災における心理支援者のための合同勉強会」参加。
兵庫臨床心理士会、羽下大信さんや高橋哲さんたちが呼びかけた。
事例3つ。
昼食後には1時間の昼寝をしてしまったけど、若き同業者たちの真剣な支援的なかかわりに気合が入る。

遅くまで復興屋台村で一杯。
昨日挙がったというさんまの刺身、脂がのっていて、うまかった!
朝晩は東京よりも過ごしやすいナ・・・

心理職の国家資格化を推進する民主党議員連盟

2012-08-23 02:03:15 | 心理国家資格
心理職の国家資格化を推進する民主党議員連盟、設立総会に出かけてきた。
衆議院第1議員会館。

38℃とかいう酷暑の中、糊のきいたシャツを着て。
これまでの関係者の献身的なご苦労に頭が下がる!

3月には超党派による大集会があって盛り上がったと聞いている。
自民党の議連は既に誕生している。
与党の取り組みがいまいち遅れていた。

「95%は与野党で合意できているだろう」とは、仙石由人共同代表の挨拶。

こんどは期待していいんだろうか・・・


松林のソフトハウスで寝る

2012-08-22 06:10:18 | トレッキング・釣り・テニス
海岸の松林に、枝を支えにタープ(1枚布の日よけ雨除け)を張り、その下にテントを張って、マットを敷き寝袋を広げる。
折り畳みのテーブルとイスを出して、ガスコンロもセットする。
強い陽射しの下でも少しは快適な日陰を作れた。

クルマは数m先の駐車場。
荷物の運びも楽々。
トイレと水場はそこそこ清潔。

そして利用料がない!
予約も不要、気分次第で行ってよくて、到着時間も出発も勝手にできる。
市営だから?トイレには(大人数の使用などでなくなっていない限り)ペーパーも用意され、
ゴミは持ち帰りと掲示されながら、大きな収集箱も設置。
管理するオジサンが駐車場のチェックをしていてくれる。
まあ、知る人ぞ知るという隠れキャンプ場。

目の前の遊泳スペースに人出が少なくなった夕方と早朝には投げ釣り!
釣具屋によると、まだキスが出てるよ・・・という話。
それでスナイソメ(ジャリメ)を購入。
4匹が相手してくれた。
満足、満足!

120mは遠投した方がいいというジモッピーの釣り人の話。
6月7月は何年ぶりで、海岸に群れが近づいていて100~200匹も釣れていた、と言うけど本当?

ゆっくりしたいので、食事はご飯は炊くけどレトルトを暖めるだけ。
コーヒーは、レギュラーの一人用パックを愛用。
そして近くの氷見漁港へ行って婦人部の食堂でキトキト(新鮮)の魚定食を頬張るのも、ここでは楽しみの定番。

砂地のテント場は、いい具合に体に合わせて砂が沈んでくれるので寝心地はいい。

少し斜めになってるのはご愛嬌!
テントが4人用のエスパースなので、ゆったり。
フライシートを張っていなくても風が抜けにくくて寝つきは暑いけど、朝の低温にはちょうどだった。

他には15張りくらいはいたけど、キャンプ場は以外に静かだった。
週末は年1回のパーティとかでテント70張りの大騒ぎだった、とは管理人の話し。

次に行けるのはいつだろう・・・
450Km,5時間半はかかるからなあ。

富山・東京・大船渡・陸前高田・山形・カンボジア・ネパール

2012-08-18 13:52:01 | いろいろ
あすから、富山、釣りや墓参。
25日は、東京で、臨床心理学会「震災とこころのケア」シンポ。
そのまま大船渡へ移動して、26日は、「東日本大震災における心理支援者のための合同勉強会」。
31日、山形で、多文化間精神医学会理事会。
9月1日、多文化間精神保健専門アドバイザー資格認定研修会とワークショップ「からだ・こころ・ことば」。
7日よりタイを経由して2週ほど、カンボジア・シュムリアップのSUMH精神保健プロジェクト訪問と、プノンペンとシアヌークビル滞在。
21日より10日ほど、ネパール再訪。

けっこう、動くなあ・・・

お盆、湿気、日本の夏

2012-08-15 06:33:00 | 日本で・・・
11日夜はシンポ終了時に、元信州大のOT(作業療法士)のT御大と偶然に遭遇して、懇親会でも話し相手に困らなかった。

それと、
チェルノブイリの1/10の被ばく量だから、長期的にも甲状腺がんは出ないかもしれない、
今になって自主避難を勧める人がいるのは誤り、
などと演者が安全性?を異口同音に語っていたのは気になった。
そして、Radiation Phobiaという呼び方もねえ・・・

ぼくが気にしている、強制的な移転に伴う失職・転校・家族分離・職場内葛藤、医療保障などの居住地域による区別への不満、東電関係者への怒りなどの、原発事故に起因する住民の2次的なストレスの表れや考察などについての報告は一つだけだった。

この国際シンポでは医師の報告が目立ち、心理職やOTの発表がなかったのも心配になった。
某職種の30代入口と思える若い一人が、認知行動療法系の介入を報告していたけれど、たった1回90分の相談を臨床経験が少ない人が考察しても、深みは出せないよなあ・・・
そして、言語化が少なく体験を否認する人が多い今回の被災地域での心理支援に、体験を言語化してもらい構造化するという介入方法は全く一般的ではないと思った。

ただ、英語がふつうに語られている会場にいるのは、日本が世界につながっていて、これまでの島国の在りようが変わったような想いがして、心地よかった。

そして、12日は下りの大渋滞を眺めながら、申し訳ないことに、上り路線は120Kmほどで流れて帰宅。

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その深夜に長女家族が到着。
子どもたちに釣りとキャンプ体験を希望していたので(=ぼくの得意分野を配慮した親孝行的な趣旨もあると感じている)、
丸一日と一泊を、マス釣りと川遊び、カレー作りやスイカ、花火、テント泊などで過ごした。
小学校高学年になったのも、ようやく指示に従えるようになった3才児も、こどもたちはめずらしい体験になったようで大喜び。
数日前の天気予報は外れて、帰宅の朝だけが雨だったのはラッキーだった。

戻って大量の洗濯モノを室内干しにするしかなく、ACを乾燥スイッチでつけると、なんと爽やかなことか!
30℃超という気温が問題なのではなく、湿気が不快に感じさせる要因なのだと改めて感じた。

1か月半前に種を撒いて育ててきたベランダのキウリがようやく収穫を迎えた。
うれしい!




国際シンポジウム「放射能汚染とメンタルヘルス」

2012-08-10 14:33:07 | 地域精神保健
ちょっとのご無沙汰、ネット環境にいませんでした。 

4日(土)、福島県相馬市大野台応急仮設住宅団地第一、集会室着、泊。3月以来ひさびさの仮設住宅宿泊。
5日(日)、こころの健康づくり(健康講座と盆踊りなど)、主催・多文化間精神医学会ほか。酷暑のなかなのに、地元自治会の全面バックアップがうれしかった。
6日(月)、相馬広域こころのケアセンターなごみ、見学。10Km検問まで肉薄。真摯な実践に感服。できることがあったら、ぼくも支えたいけど・・・
7~9日、あだたら・くろがね小屋泊、乳首登頂。懐かしい小屋番と一杯やりながら朝から晩まで温泉三昧。

11日と12日は、
国際シンポジウム「放射能汚染とメンタルヘルス」、
主催;NPO法人「相双の新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」、
所;福島県立医科大学看護学部棟、
に参加予定で、福島前泊中。

初めての原発被災地訪問。
被災、そして避難がもたらす2次的3次的な人間関係や個人への影響が心痛いくらいに印象的!
津波だけの被災とはまた異なる、制限区域による差別などを知る。

東電と政府、しっかり責任を果たせ!
こころのケアはそれがあってからの課題。