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心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

パリ-(マイナス)9℃、アンマン10℃

2013-01-19 14:14:00 | 国際協力・一般
パリでのトランジットはシェラトン空港ホテルと豪華。
バスタブに2回目お湯を張ってしまった(!)
マイナス9度の酷寒。
黒いコート姿の列がうつむき加減に動いていた。
ヨーロッパの冬景色。

そこから4時間でヨルダン・アンマン着。
ここは10℃で暖かく感じている。
先週は3日間積雪で車が動かなかったと、寒かったらしい。
冬タイヤなんて持ってないんだろうな。

きょうは住まい探し、第1日目。

和田信明 中田豊一2010「途上国の人々との話し方」みずのわ出版

2012-09-25 12:54:29 | 国際協力・一般
和田信明 中田豊一2010「途上国の人々との話し方-国際協力メタファシリテーションの手法」みずのわ出版

この著者が行っている研修にきのうまで参加していた「お達者クラブ」Tさんが一緒にネワール料理を突っついているときに、あまりにその具体的な内容を語るので、長いこの分野の経歴を持つ彼女がそこまで言うなら日本で読もうと思ってアマゾンで調べたらとても高価なので困っていたら、貸してもらえることになった。それで滞在中のカトマンズで読み始めた。いくつもアンダーラインを引きたくなったので、この国では普通の(日本ではいけない?)、全本コピーをしたら、450ページ+簡易製本付きで400ルピー(約400円)。

まずは、「メタファシリテーション」と彼らが名づけた、具体的な質問を重ねるインタビュー方法が紹介される。建前ではなくて、具体的な答えやすい質問で質問者が得られることが多いことや、質問される方が答えることを喜びに感じ、自らの考えも整理されるという効果が示される。たとえば、「家族は何人?」ではなくて、「いま、この家にだれが住んでいますか?」などだ。

この著者たちは、1980年代からインド・ネパール・バングラデシュを振り出しに、インドネシア・ラオス・ケニアなどでのNGOとODA双方のフィールド経験があり、今日も現場(たとえば、植林・収入向上・ささやかインフラなど)と研修などで、開発支援を仕事としてかかわり続けている人たちだ。
それで、提示される事例が豊富だ。
また分野としては、村落の総合支援という特徴がある。

プロジェクト評価について、よく整理された提示があった。
1992年のブラジル「地球サミット」で採択されたアジェンダの実例集「ローカルアジェンダ21」からとして、次の5点にまとめている。
・パートナーシップの構築 partnership building
・コミュニティに基づいた課題の分析 community-based issue analysis
・行動計画作り action plan
・実施とモニタリング implementation and monitoring
・評価とフィードバック evaluation and feedback
これらの項目化はすばらしい!実施者として、また評価者として、整理して事態をとらえることができ、共有しやすいと思う。

この本で示される情報は、開発途上国の人々と実際に触れ合う人々、開発計画を立てる人々に必須なものだ。いろいろな機会で学ばれて、無駄な、あるいは誤った支援がなされないために、身に付け肉化されることが望ましいと思う。

以降、ぼくの意見。
・「途上国の人々との話し方」は、なぜ、先進工業国の人々との話し方とは違って方法化されるのだろうか?ぼくは、異文化事態に入った先進国側の人が基本的に知っておくべき情報という意味合いと思った。差別ではなく、必要な違いの認識だ。
・「HowやWhat」を使わない質問が推奨されている。ただ、Howについては、相手が自由に自分を出しやすい質問でもあり、アイスブレーキングやラポート作りに使えるという側面が指摘されてもいいと思う。「ここへはどのようにしてこられました?」のように。ただし、次に述べる「メタ」がわかっていないと失敗もありうる。
・「メタ認知とは、認知活動を行っている自分を見ている高次の自分の働き」。対人的な仕事を成功的に行っている人は自然に大方身に付けているのではないかと思う働きだ。でも自我優先社会になった今、相手の自尊感情などのことを感じることは難しくもなってしまっている現実がある。ぼくたち心理療法家は、特に重い障害を持つ人を相手にしてきたものにとっては、これこそ本務なんだけど。開発支援者に、相手と自分の間(対人間)で起こっていることを見つめよ、ということはぼくも必須と思う。これがないと、信頼関係も築づけず、愛も汗も、技法も生きない。3部の技法解説と研修は現地語の習得と共に、NGOもODAも、派遣事前研修の必修にすればいいと思う。
・貧困を含む開発途上国の事態を、近代国家化や市場経済化、そして人口増加という視点のなかで、「状態」と捉えるのは大賛成。
・こういう風に現在の開発支援の現実を見ると、著者たちは言外に、ムダな、効果のない、自己満足的なプロジェクトが多いと指摘しているということになる。必要なところに、効果的な支援が、必要な期間長期的に行われるようになってほしいと思う。
・そして関わってきた、わが足元日本の災害地の復興は、あるいは復興支援は、この視点ではいかにして進めるべきなのか、と考えている。

宿題 アスラ解説

2011-01-17 20:02:50 | 国際協力・一般
アスラAslaについて

Cypriniformes   目(もく)Order
Cypriniformes   科(か)Family
Schizothoracinae 亜科(あか)Subfamily
属(ぞく)Genus にはDiptychusとSchizopygeとSchizothoraichthysとSchizothoraxの4種。
それぞれ Common Name としては、Tibetan Snowtrout, Snowtroutなどと呼ばれる、と専門書*には書いてあるけど、ぼくは聞いたことがありません。 呼び名は、アスラです。

* Tej Kumar Shrestha,2008, Ichthyology of Nepal - A study of fishes of the Himalayan waters, Himalayan ecosphere, Kathmandu.

写真は2007年チョーダビセ河のもので、20cmくらい、口が下側にあるのが拡大するとわかるかも。
見えますか?

ソーシャルビジネス; UNIQLO

2010-07-14 18:49:47 | 国際協力・一般
 今の時期のニュースは、参議院議員選挙で大敗した民主党と、相撲界の賭博。
 そんな中、きょう大きなニュースがあった。

 国家の威信や、交流などが開発支援事業の中身になってきている今日、こうした大企業がソーシャルビジネスに踏み出す意義は大きい。開発途上国側の他人任せにしない主体的な動機付けに基づいて介入支援ができるからという理由で、ぼくは大きな期待をしている。

 ダッカのグラミンバンクにはかつて、本部を訪問し、村での活動に同伴するスタディツアーに参加したことがある。

3紙の情報を以下に;

+++++++++++ 毎日新聞2010.7.14
ユニクロ:グラミン銀と合弁 バングラで雇用創出

 カジュアル衣料のユニクロを運営するファーストリテイリングは、ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス氏率いる貧困者向け少額融資機関「グラミン銀行」と合弁会社を設立し、現地の雇用創出などを目的とする「ソーシャルビジネス」事業に乗り出す。
 13日午後、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長とユヌス氏が記者会見して発表する。日本企業がグラミン銀行と合弁事業を展開するのは初めて。
 ファーストリテイリングはバングラデシュなどで衣類を製造している。だが、現地の人々にとっては、価格が高すぎ、手が届きにくい。
 このため、合弁会社で、無理なく購入できる衣類を製造し、得た利益は雇用拡大につながるよう再投資、将来的に生活水準の向上や経済発展につなげることを目指す。途上国での収益を目的としないソーシャルビジネスは欧米企業の間では広がっているが、日本企業としてはファーストリテイリングが最大級の取り組みとなる。
 グラミン銀は83年に設立。農村部の女性への低利・無担保融資などで、貧困層の生活向上に貢献したとして06年、総裁を務めるユヌス氏とともにノーベル平和賞を受賞した。【井出晋平】
++++++++++++

******** ヤフーニュース
ファーストリテイリング、バングラデシュで合弁会社の設立へ
7月14日12時36分配信 サーチナ

 株式会社ファーストリテイリング <9983> は13日、2010年9月に設立予定の100%子会社を通じて、GRAMEEN Bankグループ、(バングラデシュ人民共和国)のGrameen Healthcare Trustとの合弁会社の設立に合意した。
 同社は、合弁会社設立の目的を「バングラデシュにおける社会的課題(貧困、衛生、教育など)を服の企画、生産、販売を通じて解決すること」と語る。同社は今後、繊維産業を中心した経済成長が見込まれるバングラデシュにおいて、これまで培ってきたSPAとしてのノウハウを活かし、品質を保持しながらも貧困層に購入可能な価格設定で衣料を企画・生産・販売する。
 また、GRAMEEN Bankグループの800万人におよぶ債務者のネットワークを用いて、貧困層の職業訓練に取り組み、対面による服の販売という新しい職業に就く機会を提供。初年度は250人、3年後には1500人までの雇用創出を目指す。(編集担当:金田知子)
*************

+++++++
ファーストリテ、グラミン銀とバングラデシュで衣料品を製造・販売
7月13日16時34分配信 産経新聞

写真
合弁会社設立について説明するグラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁(左)とファーストリテイリングの柳井正会長兼社長=13日午後 東京都千代田区の帝国ホテル(撮影・早坂洋祐)(写真:産経新聞)

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは13日、グラミン銀行と提携し、バングラデシュで10月に現地向け衣料品を企画・生産・販売するための会社を合弁で設立すると発表した。

フォト] 世界のアパレルが“バングラ詣で” ユニクロ進出で脱・中国加速

 ビジネスを通じて貧困や衛生、教育など社会的課題の克服を目指す「ソーシャルビジネス」の一環。衣料の普及や雇用創出で、貧困からの自立を促す。
 ファーストリテイリングが提携するグラミン銀行はバングラデシュで無担保・低金利で融資する「マイクロ・クレジット」を展開。同国の貧困層の救済にあたっている。9月にソーシャルビジネスを展開するための現地法人を設立、合弁で「グラミン・ユニクロ」を10月に設立する見通し。
 資本金は10万ドル(約900万円)相当で、ファーストリテイリングの現地法人が99%、グラミン銀の関連会社が1%出資する。グラミン銀は自社のネットワークを通じ、衣料品販売を支援する。
 バングラデシュの国民1人当たりの国内総生産はおよそ574ドル。貧困ラインといわれる1日1・25ドル以下で生活する人の割合が36・3%に達している。
 ファーストリテイリングは、現地で1ドル程度で販売できる衣料品の提供を検討している。柳井正会長兼社長は「現地の人の生活がよくなる一助になればビジネスとしてやりがいがある」としている。
+++++++++++++++++++++


送別会5回

2010-06-13 11:32:48 | 国際協力・一般
連れ合いがついに来週赴任する。

西ネパールでNGOを15年続けるKさん、
ネパール帰りのJOCV看護師MさんとEさん、
勤務していたC看護ステーションの同僚たち、
ぼくの大学ワンゲルの同期夫婦、
そして昨晩はぼくのデイケアのPHNとPSW、事務の同僚たち。

こういう送別会・壮行会が5回もあった。
ぼくはこんなにあったことないなあ・・・

このうちの何人が2年の任期中に現地を訪ねるだろうか?



身近な市民レベルの国際協力に思うこと

2010-06-01 19:27:01 | 国際協力・一般
国際的な支援では、現地にプロジェクトを管理運営する日本人駐在員を置くスタイルとは別に、駐在員をおかずに年に1~2回数日間、日本から開発途上国現地のプロジェクトサイトを日本語-現地語の通訳を雇って訪れて、日本から準備していった物品-文房具・村の電化・学校作り・トイレ作り・校舎の補修・野菜の種・薬剤などなど-を提供するという民間レベルの国際協力はじつは少なくない。
経費が少なくて済むやり方であり、支援者が現地に直接、登場することもできる。
実施する中心には現地が大好きな旅好きや定年退職者がいることが多く、交通費や滞在費用を全額自己負担して自腹を切ることにもさして負担意識は大きくはないようだ。
生きがいになっているというか。

日本からの訪問時期には、関心ある人々に呼びかけて、村人との交流+周辺の観光ツアーを企画実施して人の輪を広げていることも多い。
そしてこの人々がドナーとなって自主資金を担っていく。
確かに普通に生活する日本人たちに開発途上国の人々との出会いの場を提供していることはすばらしい。

現地国に日本語ができる現地人の協力者兼通訳を置くことが多い。
活動地に村人からなる委員会を作り、活動を日本へ報告してもらうという努力を行っている場合もある。うまくいっていることはあまり聞かないけど。

しかし彼ら日本側には悩みがあって、
現地が物品寄贈ばかり希望してくるとか、
次の訪問までに実行すると約束してきたことを守らないとか、
現地で応対する人物が一定しないとか、
学校を卒業する若者たちが村を離れてしまうとか、
報告が正確でないとか、
経理が不明朗だとか、
はては土地建物まで私物にされてしまったとか、などと耳にすることがある。
活動の対象者全体用に提供された資材を誰かが私物化したという話なら枚挙に暇がないほどだ。
まあ、いいように、したたかに、現地に利用されていると言うか・・・

また村人との話し合いによって支援内容を決めることはなく、日本側が日本で決めるという特徴もある。
それも、現地での事前調査は行われず、費用対効果の点検も行われず、類似地での類似プロジェクトの報告などを調べて失敗や成功経験を生かすなどの客観的な検討が行われることはない。
日本からの支援内容は日本側が誰かからの情報から直感(!)によって決定し、現地の村人は受身という構造だ。

たとえば、教室が暗いのは窓にガラスが入っていないからとか、冬の食事がジャガイモばかりで貧しいからと言って、現地では高価な窓ガラスを提供したり、その地域にはこれまでなかったサツマイモなどの作物の作り方を教えてきたりする。支援内容が残っていることは珍しい。
また靴下を履いていないのはかわいそうだから、あるいは布製のオムツがいいからと日本で集めて持って行ったのも見たことがある。これは継続されるはずがない。

寒い地方では窓は少なくして保温性を高める構造だし、窓があっても板製にするし、近年では村ではサンダルが普通の履物になってきてはいても、靴を履くのは特別のときだから靴下を持っている人は少ないし、赤ちゃんの時期には腰から下には何も履かせず、粗相があれば洗って済ませるのが習慣だし、布自体が貴重品だし、そういう文化的な差異には無自覚な介入も見る。
支援者が日本文化によって拘束されていて、多文化状況を認識しないアプローチだ。

現地のニードと日本側の善意がかみ合っている時はいいけど、常にそうとは限らない。
村人たちは日本人グループが滞在しているときだけ、それなりの感謝をして相手し、それ以外の長い不在期間には他の支援を待っていたりするのが現実だ。

日本人のかかわりに近寄ってくる村人が「いい人」で、離れていく人などは「悪い人」などいうレッテル張りが支援者の中で行われたりするのは気になる。
一人の人でもいろいろな側面を持っているし、今は関心がないだけかもしれないのに・・・
なかには村人を見下したり、バカなどと罵倒する日本人が出てくることもある!
勝手におせっかいしているだけなのに。

支援者の自己満足に終わってしまう場合も多い。
現地語ができないために村人との人と人との交流は生まれない、歓迎の踊りなどを見せてくれることはあっても。
現地から感謝されていると思っているのに、物品をアテにされているだけだったりする。
好意が生きない場面を見ると残念に思う・・・

関わりが終了したときにその活動が残るかどうかという「持続可能性」という言葉を知っていても、A活動がダメだったら違うBをやればいいなどと永遠のかかわりを夢想していたりする。
調査がない。計画性がない。評価がない。

これでは現地の村人が主体的に動きようがなく、自主性を阻害する。
日本人たちがいる間は清濁の双方に付き合わされる。
平らな関係で共に物事を進めていない。

国際協力のプロ(!)がうごめくODAの多くは費用対効果の視点からきっちり「業務仕分け」の対象にすべきだし、
ODAで行われるボランティア事業に至ってはおよそ現地への支援になっていない場合のほうが多い(!?)のだが。

こうして、地球上では相対的に金満社会に生きる日本の人々が開発途上国と触れ合っていくことは、時代の自然な展開としての庶民レベルのグローバル化が進んでいるんだと思う・・・

もっと富の不均衡を解決に向かわせるトータルな哲学的政治的社会的な視点を掴みながら、そしてその具体策としての方法論の上で国際協力のプロと市民が共有・共闘できればいいと思うのだけど・・・


JICA事業仕分け2010; 市民の目から見るとまだまだあるけどね・・・

2010-04-24 07:34:27 | 国際協力・一般
「JICA関係 評価結果」の詳細

行政刷新会議 事業仕分け詳細と結果速報 - 2010年04月23日より。 

*********
ワーキンググループA
(事業番号) A-2
(項 目 名) 運営費交付金(前回仕分け結果のフォローアップ)
(法 人 名) 国際協力機構
(1)国内施設の運営費
(2)調査研究の経費(JICA研究所を含む)
(3)技術協力、研修、政策増等の経費
(4)人件費、旅費、事務費、業務委託費等
評価者のコメント
(1)国内施設の運営費
(2)調査研究の経費(JICA研究所を含む)
(3)技術協力、研修、政策増等の経費
(4)人件費、旅費、事務費、業務委託費等
●広尾センター、JICA研究所に代わる場所を他省庁保有の施設を有効活用する。(大使館などの条件は十分に考慮する。不要資産は返納。)
●国としてJICAの予算執行を徹底して管理チェックする体制を早めに構築する。
●研究機関の整理。(国に戻す、NGOとの協力)
●施設については、政府全体での見直しを行うべき。調査研究の見直しについては金額だけでなく、調査研究のシステムを見直すべき。
●施設整備資金につき、国内施設の集約化、賃料削減を行えば、20億円のほとんどを国民に返還できる。
●予算編成時の想定円レートより円高になった場合は外貨支払い分をその分削減できるはず。
(例:航空運賃)
●不動産利用の見直しで予算の効率化が可能。
●研究所に研究能力のある人材を配置しているのか。
●事務所等の使用については抜本的に見直し、効率的な運営に努めてほしい。
●施設整備勘定や内部留保の取り返しについて適切な改革が必要。
●施設の統廃合につき、一定程度の評価はできるが、コスト・ベネフィット比較等につき、前提条件が不明。なお一層の効率化を検討すべき。
●研究費については、外部委託による削減が可能と思われる。
●フォローアップになっていないが、「検討」しか書いてなく、期限を示していないことは、やらないのと同じ。
●整備資金の10億円のストックは、今後のハコモノ整備ありきで考えている。施設資産の計数に今後の修繕費、立て替えなどを含んでいないため、みせかけの安い売却益になってしまう。
●政治主導でかなり決断が下されたと評価。しかし更なる税、運営費交付金の節約をしてほしい。(2割)(例:在外手当の見直し、研究所をアジ研やアジア開発銀行研究所に移すべき)
●前回仕分けよりの努力に敬意を表します。更なる努力を期待します。
●センター統合を含め、積極的に推進すること。
●業務委託を抜本的に見直し。
●JICA研究所は高度な研究を他の研究機関へ移管。事業へのフィードバックは評価部局に統合すべき。
●援助事業に直接関係する調査費用よりも、研究や協力準備調査以外を中心に削減すべき。
●政務側のイニシアチブで独法の「文化」の中では相当程度の進捗ぶりと評価されよう。しかし本部ビルの移転の余地は多いものと考える。年間27億円の家賃は相当多いという印象が否めない。
●独自の研究が必要とは思えず、その人員を協力準備や事後check に回すべき。研究は外部に出す。
●市ヶ谷と本部の統合の件は、市ヶ谷の建物の両側も他の独法や政府関連の建物であり、それらと合わせて民間と協力して開発したらいかがか。
WGの評価結果
(1)国内施設の運営費
(2)調査研究の経費(JICA研究所を含む)
(3)技術協力、研修、政策増等の経費
(4)人件費、旅費、事務費、業務委託費等
事業規模の縮減(見直しは不十分)
当該法人が実施し、事業規模は、
ア.縮減(見直しは不十分)12名、イ.現状維持(見直しは十分)2名
とりまとめコメント
多くの評価者が、副大臣から紹介のあった政治主導による改革が予想よりもかなり進んでいることに敬意を表しつつ、しかし、結論的に見直し不十分という方が12名、見直しは十分であるという方が2名ということであった。個別のコメントとしては、研究関係の移管あるいは圧縮による見直しとの指摘が6名からあった。また、不動産関係の統合についても指摘があり、不要資産の国庫返納について5名から意見があった。
結論としては、見直しが不十分であり、事業規模を縮減すべき。__

* *************
ワーキンググループA
(事業番号) A-3
(項 目 名) 有償資金協力
(法 人 名) 国際協力機構②
有償資金協力
評価者のコメント
●事業評価の第三者機関を設置し万全に行う(公開を徹底する。)。支援事業が確実に実施されるよう適格なフォローが必要。
●一度総ざらい的調査確認を行い、教訓的情報を収集集約するまで一定程度規模を縮小するべき。
●審査→実施→事後評価→調査の流れを徹底的に見直しをする。その上で調査結果が審査に確実に反映されるシステムをつくる。全ての経費について見直しを行い、経費縮減+NGOが参加できるものを考慮、一体となり実施できる形も模索。
●事後審査の良くない相手国には今後の事前審査をきびしくしても良いのではないか。
●事業の評価に関しては、より専門的知識を有する者を使って有効な事業に変える。
●有償資金協力の本来の目的が果たせる様に、適切な審査体制の整備を行って欲しい(事前審査、事後評価の強化)。事業目的に対応した適正な自己資本金額について検討して欲しい。
●審査、評価プロセス改善要。効果発現のない案件をフォローし、新規案件に活かす“実効的”な仕組みの構築要。
●円借款がほぼ無利子状態であるが、過去の高金利分の債権放棄と今後の見込みが示されていない。計画がないと財投資金をいくら投入するのか分からない。評価の仕組みが、川下のみ個別プロジェクトのみではなく、全体(川上)をチェックする仕組みに変えないと、いたずらに評価する人を増やすことになってしまう。
●批判的な指摘を積極的に取り入れた審査・評価体制を強化すべき(独立評価局を設置)。
評価強化の財源は、目的を共有しているJICA 研究所の分をまわしてはどうか(というのもJICA 研究所の目的は事業へのフィードバックだから)。過去の事業の問題点をNGO も含めて調査し、今後に活かすべき。
●事業規模の縮減は不要だが、毎年度の出資額は削減方向でよい。この前提として、個別案件ごとの事前審査、事後評価の体制をきちんとしておくことが大切。政府関係機関として国会で取り扱われているのでよいと思うが、この事業は独法としてよりも国として実施することが大切である。
●審査、評価のあり方を抜本的に見直し、我が国の国際貢献という視点も重視すべき。
●評価のあり方見直し、スピードアップ、平準化(案件タイミング)、NGO 協議などにより、業務の
効率アップ、高コスト体質改善を。段階的に税投入をなくしていく。
●事業評価の機関と方法をきちんとして、国民にわかる形にすることを条件とする。
WGの評価結果
有償資金協力
審査機能の強化
当該法人が実施し、事業規模は、ア.縮減 4名、イ.現状維持 9 名
とりまとめコメント
事業規模の縮減が4名、現状維持が9名ということであったが、大変多くの方が審査機能の強化ということに触れられており、結論とする。__

* *******************
ワーキンググループA
(事業番号) A-4
(項 目 名) 取引契約関係・職員宿舎
(法 人 名) 国際協力機構③
(1)取引契約関係
(2)職員宿舎
評価者のコメント
(1)取引契約関係
●3割削減、天下り団体との取引きは止める。
●情報公開する。一般競争入札への移行、関連公益法人、民間企業への契約は見直し。
●一般競争入札を原則にすべき。国・独法のOBがいる民間企業が落札する場合は情報公開を義務づける(条件づける)べき。
●一般競争入札に改正すべき。企画・プロポーザルの名を借りた随契である。実質的な入札になっていない。特に、航空チケット手配やウェブサイト制作が、特定企業でなければ担えない理由はない。情報のディスクロージャー、入札過程の透明性を向上すべき。
●随契、企画競争を減らすことに手間を惜しんではならない。分割発注やスペックを分かりやすく表示するなど、発注者であるJICA の職員が少し努力すればよい。
●何らかの方法で開示して公開すべし。競争入札をして安くして縮減。必要な事業は削ってはならない。
●契約で国内の場合は、会社情報の公開を契約条件とする。議論は無かったが海外の利用ホテルはカンパニーレートの契約をすべき(もししていなければ。)。
●徹底的に情報公開し、高コスト体質を改善すべき。
●関連法人以外の密接先について開示すべき。特に企画競争の条件として開示応諾を義務づけるべき。
●契約方法、条件の競争化、公開の徹底が必要、入札条件の十分な検証を。
●関連公益法人及び関連法人に公務員OB、JICA のOB職員の天下りが余りに多い。紹介しないだけではなく、無くする事。受注実績及びOB職員の公開を行う事(努力しますではできない。JICA の国の仕事をしてもらっている所に、JICA のOBが天下りしている所は積極的に公開すべき。)。国の仕事を国民の為にやっている事を自覚してください(企業やOB職員を守る事ではだめだ。)。
●随意契約の見直しの前提としてOB役員の公表も必要。競争入札の拡大は可能。これを通じて予算の縮減も可能。
(2)職員宿舎
●独法が持つ宿舎も含め、政府全体として宿舎のあり方を見直すべき。
●今となれば不要と思います。暫減の方向で。
●公務員宿舎を活用。
●420戸の積算根拠不明。国内、海外の人員配置と合わせてより精緻に検討する必要。
●住宅の長期計画がない。今後の入居する人数(在外の人数)に合わせた必要戸数の正確な捕捉。所有住宅の今後のコスト(建て替え、修繕含む)と借り上げのコスト比較をすべき。
●職員住宅の適正宿舎35%とされているが、もっと適格に積み上げた住宅数にすべき。国内の職員は、できるだけ住宅手当にしたらどうか。海外職員の帰国対応と国内職員の最小限の必要性に止めるべき。
●積み上げでしっかりニーズを把握した上で必要最小限数にするべき。緊急性に対してはテンポラリーなマンスリーで対応すべき。そういう意味で必要性の再検証は必要。住民フォローのベースは手当で対応すべき。
●借上げ住宅はコストが高く、公務員でも借上げはないのですべきではない。入居率も低いことを考えれば予算の縮減は可能。
●全て一度整理して住宅手当に切り替えるべき。どうしても海外からの帰国者対応が必要ならそこに住む期間を決めるべき。
●必要な戸数を積み上げで計算し見直すべき。海外赴任の準備や帰国直後のために必要な戸数、首都圏の職員のために必要な戸数を積算すべき。
●JICA の本来業務は、途上国(海外)にあるわけだから、人員を海外にシフトして、国内の宿舎を大幅に縮小すべきである。
WGの評価結果
(1)取引契約関係
事業規模の縮減
密接な関係にあると考えられる
法人と契約する際には、しっかりした
情報公開義務付けを前提とする
<対象事業>
・ 当該法人が実施 12名
(事業規模縮減12名)
<見直しを行う場合の内容>
・ 特定法人と継続的な取引関係の見直し 6名
・ ガバナンスの強化 1名
・ その他 2名
(2)職員宿舎
事業規模の縮減(事業の廃止を含めた検討)
<対象事業>
・ 事業の廃止 4名
・ 当該法人が実施
(事業規模縮減8名)
<見直しを行う場合の内容>
・ 不要資産の国庫返納 1名
・ その他 1名
とりまとめコメント
JICA 関連法人との取引の関係については、12 人の評価者のうち、12人全員が事業規模縮減としている。そして6名の方が、見直しを行うに当たり特定法人と継続的な取引関係の見直しということであった。多くの人が、契約をそういった団体と行う前提として、情報公開を義務付けるとする意見を付しており、その点を是非実行していただきたい。
職員宿舎については、12 人の評価者中、事業規模縮減とした人が8人、事業の廃止とした人が4 人であった。複数名のコメントに、国家公務員全体としての住宅政策の中で検討していただきたいということであった。事業規模の縮減、事業の廃止を含めた検討を行っていただきたい。__
**********


100万本売り上げるユニクロの990円ジーンズはカンボジア縫製

2010-01-03 18:10:29 | 国際協力・一般
ユニクロの990円ジーンズはカンボジア縫製であると聞いた。
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh
**********
ユニクロの低価格衣料店「ジーユー」が3月に発売した990円ジーンズの販売本数が100万本を超えたとのことです。
 ジーユーのジーンズは中国製の割安な素材を関税で有利なカンボジアで縫製し、コストを抑えています。発売当初は1年で50万本を売る予定だったそうですが、販売が好調で1カ月後には年100万本に上方修正、それも11月末までに目標に達しました。
  「激安ジーンズ」は、日経ヒット商品番付でも今年の「横綱」に選ばれています。
 カンボジアからの縫製品輸出先は主にアメリカでしたが、日本での販売好調は輸出先の多様化を図りたいカンボジアにとっても非常に良いニュースです。
**********

そのポリシーには、次のように書いてある。http://www.gu-japan.com/company.html
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ファーストリテイリンググループの一員である株式会社GOVリテイリングは、お客様、お取引先、働く仲間、地域の皆様、そして社会全体といった多くのステークホールダーの利益と調和を取らなければ、持続可能な成長はないと考えています。幅広いステークホールダーの利益と調和を取るためには、内部統制をもった企業統治(コーポレート・ガバナンス)の確立や、コンプライアンスの全社的な浸透、公正な取引、環境への配慮、従業員一人ひとりが生き甲斐を持って働ける職場づくり、地域や社会への貢献など、様々な課題へできることから少しずつ取り組んでいきます。
特に、お取引先様の信頼と協力があってこそ企業として成長できると考えています。グループ全体のコンプライアンス機能強化に向けて全従業員が守るべき行動基準、「ファーストリテイリンググループコード・オブ・コンダクト」を制定しています。その中にも、優越的地位の濫用防止と、お取引先との健全な取引関係の構築を義務とし、主要なお取引先に対し、商慣習・接待の強要・発注変更の有無などについて定期的なアンケートを実施し、その結果に基づき取引関係の調査・モニタリングをしています。私たちはビジネスに一生懸命取り組むと同時に、お客さまや社会に信頼され、愛される企業であることを目指しています。
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グローバルに安価な労働力を探し、またデフレを背景にした安売り合戦が
カンボジアにも上陸のよう。
「女工哀史」ではなくて、開発途上国の働く人の生活向上や経済の展開などに繋がるのかどうか、注目していきたい。
「コーポレートガバナンス」は先進国と途上国の関係に新たな地平を切り拓くだろうか?

サツマイモが実った・・・NGOの成果

2009-12-21 08:21:20 | 国際協力・一般
きのうはネパールNGO仲間のKさんと忘年会という理由を作って、錦糸町のベトナム料理レストランで1年余ぶりの再会だった。

サツマイモが実った、と西部の山村への介入の成果を聞いた。
冬には食料がなくなるほどの貧しい山村。
カトマンズから飛行機を乗り継ぎ、そして5時間ほど歩いてようやく到着するところがそのプロジェクトサイト。

家庭薬配布がうまくなされない状況と担当者の問題。
話すうちに、地域の行政にも呼びかけて訪問する日本人専門家がヘルスポスト・スタッフを教育して、村で村人相手に研修会を開いてもらうという新企画が固まってきた。

大学入学を志してはるばるカトマンズに出てきて我が家にも出入りしていた、この村出身の青年はついに村に戻ったらしい。
農業をやると言い出していることを聞いて、余計な刺激をしたかと気になっていたので、ちょっと胸をなでおろす。

現地スタッフに裏切られた(と感じて行動化した)日本人ビジネスマンのうわさ。
文化の違いは何年付き合っていても深く存在するという認識。

そして昨年に彼が希望するのでぼくが紹介して訪問したカンボジアの某NGOの印象。
既知のスタッフは不在だったけど、若いスタッフが有機農業や環境教育のプロジェクトを4駆で案内してくれたことや、
現地スタッフとの「お金を貰って自分の国づくりをする幸せ」という話をしたこと。

ネパール社会は進んでいないね・・・
政争はまだ続くんだろうか・・・
そして日本のNGO活動が広がらないね・・・
大学生か年金生活者しかNGO活動に残らなくなっている・・・

来年は2月下旬頃から1ヶ月の予定でネパールに入り、現地に行くということだった。
こういうグチ話=外部要因認識もあるけど、手ごたえのある支援を続けている友人がうらやましく感じた。

研修会は現地に何を残せるか

2009-11-29 07:26:22 | 国際協力・一般
カンボジア人が40名、うち精神科医師20名(カンボジアの半数以上だ!)、ソビエト病院精神科外来看護師など、日本を含めてそれ以外ーUSA、カナダ、オーストラリア、シンガポール、韓国などーが30名の参加だった。

参加者に会場で求めた評価では、概して好評だったようだ。

ぼくもご無沙汰してしまっている懐かしい顔・・・顔と会えて、楽しかった。
夜行便での帰国は睡眠不足になってしまって、今回は辛かったけど。

しかし・・・開発途上国で外国人が行う研修会がそういうもの(と、わかったように言う)。
最新の知識が、熱意のある外国人専門家からーしかも日当付き!でー聞けるのだから。

問題は、そうした努力が現地に何を残すのかということ。

現地の社会に生きる「適正技術」とはなにか?
現地を賦活し採用されていく「活動モデル」とはなにか?

そして、今後の協力について会議を持った保健省次官EF教授からは「協力は、お金もだよ」という現実が改めて提示された。
したたかだ・・・

講師として参加していたバンクーバーにある大学の教授SG氏が一緒にやりたいとのことなので、ぼくたちのNGOの活動リストを送った。
さて、どこに、どのように、コミットしたいと言うだろうか?

仲間はほしいけど、お世話するばっかりになるのはゴメンと、すこし腰が引けている・・・

ネパールからの日本語研修者

2009-09-11 17:19:19 | 国際協力・一般
この日曜で2ヶ月間の日本語教員研修を終えるRさんの送別会がありました。

ベジタリアンであることを、世話人のIさんが配慮して、とうふ専門料亭のフルコース!
そしてこれまた世話人の日本文化紹介?の趣味で3人もの芸者を呼ぶ豪華版で、日本舞踊やお座敷ゲームなど、盛り上がること、しきり!

まったくよどみなく日本語会話はできるようになっていて、
挨拶では、英語を日本語訳するときや、いくつかの漢字の熟語に確認を求めるだけの上達で、オドロキ!

彼女は良家出身のエリートだから・・・
逃亡もしなそうだし・・・

ネパールでは紆余曲折はありましたが、現在は縫製の工房を日本からの支援のもとで主催しています。
バグマティ河川敷でビニールシート生活している、山村から移動してきた元マオイストの娘さんも通所者にいるんだそうです。
初めての日本では、高いビルと、日本人ばかりなことに驚き、はじめて海を見て感動したようです。

彼女の人気は、スタディツアーで彼女のいるNGOを訪問した人々や元駐在員に絶大で、24人も集まり、その後は宿泊先のホテルロビーで2次会になりました。
さぞかし疲れただろうなあ!?

ひさびさに、下腹のはみ出した(失礼!)本場のサリー姿を見て、
さらにその夜にはNHK教育TVのネパール語講座で偶然、知人の顔を見て、
また行きたくなってしまいました・・・

これからは雨が少なくなって、そしてダサインが過ぎれば、快晴続きでトレッキング向きの季節だなあ・・・と。

ワクチンの輸入は正義か?

2009-08-28 07:06:28 | 国際協力・一般
このところ、パンデミック対策として、厚労大臣が日本で不足が予想される新型インフルのワクチンを輸入すると述べ、
その有効性や安全性が論議の的になっています。

しかし、その輸入しようというワクチンはそもそも、どこかの場所・地域が対象のものではなかったか、気になります。

付き合いが続いているネパールやカンボジアからのニュースに寄れば、国内対策はほぼゼロという状況です。
伝統的な感染症が日常的にあるから、人々も気にも留めていないと言うか。

お金にものをいわせた一人勝ちは止めたほうがいいんじゃないか・・・地球的に。

「輸入するなら途上国へ一定割合で支援するなどの方策」(毎日09.08.28)を提案している押谷仁、もとWHOアドバイザー、氏の意見に賛成です。

3日間のネパール・ナイト終了

2009-06-22 23:49:08 | 国際協力・一般
一昨日は、ぼくの週一の職場の同僚たちーPHN・PSW・事務職ー4人が来てくれて、手作りネパール食。
いわゆるネパールレストランとは違って、本物の香辛料や、塩や油をタップリ使ったものを提供したのに、残さず口にしてくれてヨカッタ!
話題は、現地での生活への質問・・・

きのうは、1年前と3ヶ月前にネパールの任期を終えて帰国しているNs2人と、またまた手製のネパール食。
おいしいね、なつかしいね・・・と大満足。
結婚間近かの一人、ブータン赴任が決まった一人、不安を吐き出して、よかったかな?

きょうは、2年間現地で一緒だった5人が新宿の和食屋に集まって、一組の再赴任をサカナにして一杯。
ネパールの政治情勢は悪化の一途。
住まいはどこに?
ODAって成果を求めてないんだよね。
国内に就職先がないのでボランティアが引き受けるんだって。
日本のテレビはどう見る?などが話題。

明日からは静かに過ごせるかな?


帰国した日の2人

2009-06-17 16:55:30 | 国際協力・一般
2年過ごした任地ネパールから帰国したその日に寄ってくれた、理学療法士と鍼灸士の2人。

日本生活がめずらしい様子・・・

まずは、テレビ大きいですね、薄いですね・・・(42インチ薄型)

ぼくが釣ったヤマメを2匹づつ焼いてあげて、缶ビールで乾杯。
(おー骨だけ残すか・・・焼き魚、食べられないよな)
ビールが日本製だということも感激する2人!(アサヒは向こうでは高い!)

熱帯魚の水槽に、水が澄んでますね・・・(澄んだ水って、めずらしいか)

そこで、近場の焼き鳥居酒屋に移動して、焼酎に切り替え。
緑茶割りって、前はなかったよね・・・(いろいろ進化している)
モツ煮込み、軟骨のから揚げ、そして塩とタレでヤキトリをパクつく。
(2人の食べたかった日本のB級グルメっていうやつ)

仕事、探さなくっちゃ、と言う一人と、
また途上国で働けるように勉強したいと言う一人。
(現実感はしっかり、持ってる)

見たいと希望していたぼくの面接室には、椅子に凝ってますね、対面法なんですね、という臨床のプロっぽい感想。
大学院も既に調べ始めているらしい一人。

二人は、目立つほどは日焼けしてないけど、そろって口の周りにヒゲを蓄えていて、
電車で見るとこういうヒトはいないですね、と感想。
(客観視できているようで、今後、剃るんだって。・・・でも、足元は裸足にサンダルだったけど?!)

延々と7時間、楽しい楽しい再会の酒宴でした。




JICE1月号に記事

2009-03-10 19:21:46 | 国際協力・一般
遅くなってしまった案内です。

財団法人 日本国際協力センター機関誌「JICE No.64」2009年1月号に、
「途上国を知る・日本を知る;生活習慣に目を向けて互いに認め合う関係作りへ」が掲載されました。

http://jice.org/kouhou/pdf/JICE_no64.pdf