心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

ネパールでもテニス

2006-08-31 20:26:41 | トレッキング・釣り・テニス
きょうは、3日(日)のテニス大会の抽選会でした。

男子シングルスにエントリーしていました。
女子シングルスには6人、混合ダブルスに5組、男子には9人しか参加しない、小さな大会のようです。

が、第1シードの人と当たることになりましたから、結果にはあまり期待できませんが・・・

その場で、JICA農業関係派遣者から、土曜朝のテニスを誘われました。
「来てくれると、ダブルスができるんだけど・・・」

引っ越す前のアパートからは、あるテニスコートが見えていて、利用の条件なども聞きに行ったりしていましたが、踏み出すまでには至っていませんでした。
それとは別の場所でした。

これを契機に、ネパールでもテニスを始めてみようと思っています。

このところ雨続きのカトマンズで、日程どおりに開けるだろうか?と、大会準備担当の全ネパールテニス協会コーチのスリヤさんに聞きました。
「月曜もコートはとってあるから大丈夫・・・」という返事?!
みんな、仕事は大丈夫なんだろうか・・・?

グッピーとネオンテトラ

2006-08-29 17:08:58 | ネパールでの生活
一昨日に、
水槽とエアーポンプ、底に敷く石を買い、
アクアリウム店員が言うように、カトマンズの水道の水を入れて、
2日間、寝かしておきました。

きょうは、
ついに、
グッピー5匹(オス3、メス2)と、
ネオンテトラ5匹を、入れました。
2つの、水草の小鉢も一緒に。

ひさびさの熱帯魚を、うっとりして、見つめています。
「もう、グッピーのメスのおなかは大きいんじゃない?」
「まだ、サカナを入れれる余裕があるかな?」
「今回は、死なないで、育ってくれるかな?」
なんて思いながら、見つめています・・・

定番の旅行本のなかのネパール

2006-08-28 23:16:53 | 
蔵前仁一1999「旅で眠りたい」新潮文庫

1989年に東京を出発し、1990年11月イスタンブールまでの夫婦の、安宿バックパック旅行記。
インド・カルカッタから陸路をビールガンジで越えて、カトマンズへ入り、
「旅行性疲労」からの発熱や下痢を癒して5週間滞在し、ポカラからアンナプルナ・ベースキャンプへのトレッキングを通常の2倍の2週間かけてしています。

特徴的な記述;
「体調を回復させる以外のことはほとんど何もやっていない・・・
ただ、退屈だったということもない。
カトマンズを離れるのがイヤだったことをはっきり覚えている。
ビザが切れるので仕方なく出発したのだ。
ここでは時間の流れも緩慢で、やらなければならないこともなく、ただ、そこにいさえすればよかった。」

沢木耕太郎1994「深夜特急3 インド・ネパール」新潮文庫
著者26才、デリーからロンドンまでのユーラシア漂流2万キロのなかで、ネパールに入っています。
やはりインドからビルガンジ経由の陸路で、雨季に11時間半をかけて、首都に到達しました。
水牛ステーキ、人の優しい物腰、協力隊員、ガンジャなどとの日々を送っています。

特徴的な記述;
「何年も旅を続けたあげく、インドのビザを切らしてしまい、いったんネパールに出国してビザを取り直すとともに、カトマンズで鋭気を養う」
「カトマンズがとりわけ僕たち日本人に安らぎを与えてくれるのは、街を行く人々の顔立が日本人よく似ているからです。」

やはり・・・リラックスさせる国=ネパールのようです。

林克之1989「村に灯がついたーヒマラヤ・チョモロン村に電気をつけた日本人の記録」山と渓谷社

2006-08-28 12:33:11 | 
前にも、読んだ記憶があります。
自分が国際協力に関わるようになって、こんどは、少しは違った読みができたように思います。

33才から10年間、通い続けて、水力発電を素人が建設した記録です。
自分の生活は、年半年の諏訪でのタクシー運転手で稼ぎ、なけなしの給料を持って行って、残りの半年をチョモロン村で過ごすという生活が背景です。

人に頼らず自力で、
迷いながらも・・・営利を求めず、
進めていく、わかりやすさがあります。
村人による、維持委員会を作るのも、協力の方法論として的を得ています。

ただこの本の裏表紙と巻末に、林さん自筆の1996年10月の書き込みがありました(現地のゲストハウスの図書ならでは・・・!)
「KMTHC(?)より、林が村人に直接逢ったら処分する、とのレターが出ましたのでやめました。中国南部で村を考慮中です。」

それは、プロローグ部分に、丹部節雄さんが
「林君とチョモロン村の人びととの間は、まさに蜜月状態だ・・・
しかしその作業が、さらに上部の、マチャプチャレのベースキャンプに移るにつれて、
カトマンズのアンナプルナ地区自然保護計画本部の一部の人びとと・・・すきま風が吹き始めた・・・」
と書いていることが根拠なのでしょうか?

ポカラからなら2日ほどで今は入れるので、近い将来に現場を、見て来ようと思っています・・・

それと・・・彼が紹介している、
ネパール保健協力の先駆者、岩村昇の言葉は印象的・・・
「ヒマラヤのため、村人のために奉仕活動を始めても、1年か2年で挫折してしまう。
自分の喜びで働かなければ続くものではない。」

そして、林克之は、重い荷を背負い、山道を汗だくになって歩みながら、自問する・・・
「自分が一生懸命に打ち込めるものに出会え、楽しいからやっているんだ・・・
自分にとって価値ある人生、意義ある生涯のためのステップなのだ。」

ぼくは、
個人次元では、自分の想いを重ねて深く納得しながら、それに加えて、
社会的行為としては、過去に積み上げられた、失敗と成功の国際的な支援協力の方法論(その分野の専門知識は当然として、その社会での持続可能性の細かな吟味、参加型の進め方、費用対効果など)の学習と、継続的な点検が必須だ・・・と思いました。
さもないと、
個人次元だけの動機付けによる、途上国での協力行為は「相手に瞬時のユメを見させるだけの、自己満足だ」という批判と向き合うしかなくなるのではないか・・・
と思えるのです。

異文化状況・異なる社会システム下で行われる国際協力は、
専門的な学習や研究が必須な分野であり、
ボランティアとなって、日本での技術を提供したら、誰でもが効果的な結果が出せるというものではない、
という認識が必要と考えています。



白い嵐ーアルバトロス号最後の航海 ソニー・マガジンズ 1996

2006-08-27 10:14:59 | 
ゲストハウスに移ったので、
そこにある、かつての旅人が残していった本棚の世話になっています。

1961年に起こった、
19人の乗組員を乗せた帆船アルバトロス号が、
ユカタン半島からバハマへ向かう途中、
「白い嵐 white squall」と呼ばれていた、台風の一種に突然遭遇し、
船とともに6人が沈んでいった実話を、
乗組員のひとりの、当時17才の少年が、
1年後に書いた物語です。
映画にもなったとか・・・

バミューダ島を出発し、
カリブ海を、ヴァージン諸島トルトラ島・ペーター島、リーワード諸島、アンティグア島、レ・サンテ島、ドミニカ島、マルティニク島、セント・ルシア島カストリーズ、ピジョン島、トリニダート島ポートオブスペイン、グレナダ島、キュラソー島、と
小アンティル諸島伝いに南下し、
パナマ運河を通り、
太平洋のガラパゴス諸島を往復し、
バハマを経て、帰国するという経路の、
高校生を対象とした、オーシャンアカデミー社主催の
約8ヶ月間の記録です。

思春期の少年たちの興奮や不安の記述もさることながら、
ぼくには、これらのカリブの島々を旅した数年前を、生き生きと、思い起こさせました・・・

今は、海のない国に住んでいるからなあ・・・


引越し披露

2006-08-26 10:54:15 | ネパールでの生活
9人の、お世話になっている方々が、引越し披露に集まってくれました。

連れ合いの力作の日本食ーコロッケ・煮浸し・炒り豆腐・うなぎゴハン、砂肝とレバーの煮付け、など、
ゲストハウスのドルガさんによる、ターメリック味のネパール伝統食ーきのことジャガイモのタルカリ2種、
先週運込んできた、評判のポカラのネパール蒸留酒のロキシー2リットル、
ビール6本、
ソフトドリンク2リットル、
水2リットル、
などが、ほぼ完飲食でした・・・!

10人を越えて集まっても、まだ余裕のある部屋で、
食事とお酒と、会話をひさびさに楽しみ、

明るいうちに、タメルで今、一番高い屋上へ上がって、
カトマンズ盆地の4方の山々や、
前に住んでいたあたり、
それぞれの職場あたり、
などの展望も楽しみました。

JICA関係者、
コンサル派遣者、
NGO駐在員は、
互いに出会うチャンスは少ないので、
仕事の後で三々五々、到着する方々の間で、自己紹介が、何回も繰り返されるのも面白かったです。

Nさんのこだわりー自作、日本手打ちそば、絶品でした・・・!
禁煙記念の差し入れ、一口シュークリーム、とろける旨さでした・・・
ワイン、
アイスクリーム、
小魚の煮付け、の差し入れ、ありがとうございました!
そして、品切れのミリンを運んでくださったAさん、ありがとうございました!

これからも、みなさま、よろしくお願いいたします・・・

父の日食事会に、お呼ばれ

2006-08-23 18:25:00 | ネパールでの生活
ネパールには、さんざん(!)、記念日があります。
ウシの日、カラスの日、犬の日、先生の日、兄弟姉妹の日・・・

きょうは、父の日・・・

50台から40台の兄弟姉妹と、その連れ合いなど、10人ほどの集まりに、呼んでいただきました。
ビールを飲んで、豪華なダルバートを食べて、フルーツの入ったダヒ(ヨーグルト)でシメでした。

日本の話題、ネパール開発や政府のこと、けっこうインテリの集まりだった・・・

でも、姉妹たちは、お互いに、マニキュアを塗るのに夢中でした。
親族だけで、羽を伸ばしているのが、よくわかります。

ぼくが、気を利かせたつもりで「来年の父の日も会いましょう」と言うと、
皆、怪訝な顔つき・・・
「来月のダサインでも会うよ」の声。

ネパールでは、記念日にかこつけて、しょっちゅう、親族が集まっているらしいことがわかりました。


禁煙を学ぶ(その3)

2006-08-22 17:14:28 | いろいろ
ニコチンを、
肺胞から(タバコ)、
口の粘膜から(ニコレット)、
皮膚から(パッチ)、
吸収するのでは、どのような違いがあるのだろうか、という疑問です。

*************
1.http://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000343.html より
皮膚から吸収するパッチに比べ、
口の粘膜から吸収するガム、肺に吸い込むたばこのニコチン吸収率の方が、ずっと高くてキケン。
ガムならば30分かけて、たばこ1本分のニコチンを吸収するのに対し、
喫煙はたった30秒で1本の90%を吸収してしまう。
またたばこに含まれるのはニコチンだけではない。
がんの原因となるタールや、車の排気ガス並の一酸化炭素など、約4000種類の化学物質が一服とともに入ってくる。

2.http://www.nicorette-j.com/medical/product/medicine.html より
血中濃度;
〔単回投与(喫煙との比較)〕 ニコレットの血中ニコチン濃度は喫煙直後のような急激な上昇がみられませんでした。

[方法]
健常喫煙者(14例)にニコレット(ニコチン2mg含有)投与または喫煙(ニコチン0.9mg含有)を行い、血中ニコチン濃度をクロスオーバー法で比較しました。
〔連続投与(喫煙との比較)〕 ニコレット投与群は全試験時間を通じて血中ニコチン濃度は喫煙時より低く、AUCは喫煙群が約1.4倍でした。

[方法]
健常喫煙者(14例)にニコレット(ニコチン2mg含有)毎時1個、計8個を投与または喫煙(ニコチン0.9mg含有)を毎時1本、計8本を行い、血中ニコチン濃度をクロスオーバー法で比較しました。

※AUC=血中濃度曲線下面積 【Area Under the blood concentration-time Curve】

口腔粘膜からのニコチン吸収
ニコレット(ニコチン2mg含有)1個からの、ニコチン溶出量の約80%が口腔粘膜から吸収され、そのニコチン総吸収量は0.86mgと推定された。
ガム残サを1mgとし、口腔粘膜0.8mg、嚥下0.2mgが肝で0.06mg、が吸収されたとして。

3.http://www.hokenkai.or.jp/3/3-5/3-55-03.html より
有害物質の吸収、代謝、排泄
 たばこ煙中の諸物質は肺胞から主に吸収されるが、口腔、気道、胃、腸管の粘膜からも吸収される。
 たばこ煙中の主な有害物質のうちニコチン、一酸化炭素(CO)、シアン化水素(HCN)についてはそれぞれ次のように吸収、代謝、排泄される。

1) ニコチン
 ニコチンの大半は肺から肺胞に入るが、残りは口腔の粘膜や唾液に溶けて胃の粘膜などから吸収され、さらに血液中に入り各臓器に運ばれていく。ニコチンは吸収が速く、喫煙直後から血中に現れて各臓器に運ばれる。肺から脳までは8秒で到達するとも言われている。
 吸収されたニコチンは主に肝臓で、一部は肺と腎臓とで代謝され、主にコチニンとなり、腎臓から排泄される。血中のニコチンの半減期は約2~3時間であるが、コチニンの場合は約17時間で、尿中のコチニンは喫煙後数日間認められる。
 喫煙によって吸収されるニコチン量は1本で多くとも2~3ミリグラムと言われている。(ヒトの場合の経口致死量は50~60ミリグラム)

2) 一酸化炭素
 一酸化炭素(CO)は赤血球中のヘモグロビンと結合しCO-Hb(一酸化炭素ヘモグロビン)として血中に存在し、全身に運ばれ、また肺から排出される。
 通常、肺から吸い込まれた酸素はヘモグロビンと結びついて赤血球によって全身に運ばれるが、一酸化炭素は酸素に比べ200倍以上もヘモグロビンと結合しやすいため、一酸化炭素が有るとヘモグロビンと酸素の結合が妨げられ、赤血球の酸素運搬能力が低下する。そのため一種の酸欠状態を生じることになる。
 血液中の一酸化炭素ヘモグロビンの半減期は3~4時間である。
 下図は喫煙習慣と吸気中CO濃度との関係を示したものである。健常者142人(非喫煙者27、過去喫煙者20、喫煙者95)の各群平均CO濃度標準偏差(ppm)は非喫煙者3.91.8、過去喫煙者4.42.0、軽度喫煙者12.84.1、中等度喫煙者20.35.7、高度喫煙者37.110.3で喫煙者の吸気中CO濃度は1日あたり喫煙本数が増加するにつれ、高くなることが報告されている。(川根博司、日医雑誌 1996)

3) シアン化水素(HCN)
 シアン化合物は、酸化酵素の働きを阻害し、組織呼吸に障害をもたらすといわれている。
 たばこ煙から吸収されたシアン化水素の一部はそのまま肺から排泄されるが、大部分は肝臓で毒性の弱いチオシアンとなり、一部は活性型ビタミンB12のハイドロオキシコバラミンと結合してシアノコバラミンとなる。活性型ビタミンB12が不足することで有髄神経に栄養障害をきたすことになり、その結果「弱視」になり易いといわれている。

************

生体にとって、
ニコチン吸収はなくてもよいみたいだけど、
依存を解消していく過程を考えるとき、
被害の大きさ、あるいは血中ニコチン濃度は、
タバコ(肺胞経由)>ガム(口腔粘膜経由)>皮膚パッチ
ということなのだろう・・・か?

2.の結論部分からすると、
口腔粘膜からのニコチン吸収 は、ニコチン溶出量の約80%であり、
(口腔粘膜0.8mg吸収)÷(嚥下0.2mgを肝で0.06mg吸収)=13.33とすれば、
口腔粘膜からのほうが、嚥下よりも、13倍吸収している、と理解してよいのだろう・・・か?

肺胞との吸収についての比較は、どうなんだろうか?

抵抗運動2日で、政府は値上げを引っ込めた・・・!?

2006-08-22 16:02:09 | ネパールの政治治安状況
政府が、先週金曜に、
ガソリンほかの石油製品に25%もの値上げを発表して
土日には、大規模なストが全国的に起こっていました。

ぼくたちが土曜に見た以上に、
走っているクルマやバイクの焼き打ちにまで、戦闘的に、拡大した地域もあって、全国の交通はほぼ止まってしまったようでした。

それが・・・日曜の午後に、
首相は、石油製品の値上げを引っ込め、元の値段に戻すと声明を出しました!

それで、ストライキも終了しました。

街の反応いろいろ;
・値段を下げたと言っても(品薄で)、ガソリンは市内で売ってないじゃないか!
・なぜ、25%という無茶苦茶な値上げを言うかねえ?
・これで、スト大好きの若者がますます元気づくから・・・

GPコイララ政権を擁護する声は、まったく聞きません。

ちなみに看護学生の要求は通らず、先月からのストは継続していて、
教員の休みは、さらにもう1週間延長になっています。


朝の散歩でパシュミナ・カーディガン

2006-08-22 15:40:58 | ネパールでの生活
涼しい朝のうちに、
タメルータヒティーダルバール・スクエアーインドラ・チョークーアサンータメルと散歩して戻りました。

インドラ・チョーク近くの2階にある衣料品店「よろしく」へ寄りました。
マダンさんは、幾分前よりふっくらとし、
アニルさんの日本語には、さらに磨きがかかっていました。

連れ合いが、仕事着であるサリーの上に羽織る、カーディガンを欲しがっていたので、
いろいろ見せてもらい、小豆色のパシュミナ100%を選びました。
1500ルピー・・・
これで商売になるのだろうか・・・
大胆な値引きに、少し心配になりました。

禁煙を学ぶ(その2)

2006-08-21 10:59:13 | いろいろ

以下、出典は、 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』です。

ニコチン

分子式 C10H14N2
形状 無色油状液体
融点 −80 ℃
沸点 247 ℃(分解)

ニコチン (nicotine) はアルカロイドの一種である。揮発性がある無色の油状液体で、化学式は C10H14N2。主にタバコの葉に含まれる。先進国においては喫煙によって摂取され、最も身近な依存性薬物の一種である。「ニコチン」の名前は、1550年にタバコ種をパリに持ち帰ったフランスの駐ポルトガル大使ジャン・ニコに由来する。

アルカロイド (alkaloid) は窒素原子を含み、塩基性を示す有機化合物の総称。かつては植物塩基という訳語も用いられた。

大半はアミノ基やイミノ基を持つ。窒素源がアミノ酸に由来する場合が多いが、アンモニア性窒素に由来するものも存在し、そのようなものを偽アルカロイド(psydo-alkaloid)と呼ぶ。また、窒素源をアミノ酸由来とするものは脱炭酸反応を伴うものとそうでないものが存在し、それぞれ真正アルカロイド(true alkaloid)、不完全アルカロイド(proto-alkaloid)と呼ぶ。多くは植物から発見されているが、動物由来のアミンもアルカロイドとしての性質を有するものがある。生理学的に共通した性質はあまりなく、多彩な効果を発揮する。化学的には塩基性を持つため、酸と反応しやすいという性質を持つ。そのため、塩として存在する場合も多い。

アルカロイドは強い生物活性をもつものが多く、植物毒の多くはアルカロイドである。また、薬用植物の主成分もアルカロイドであることが多く、医薬品の原料として用いられる。

アルカロイドを含む植物はキンポウゲ科、ケシ科、ナス科、ヒガンバナ科、マメ科、メギ科、ユリ科など。

[編集]
アルカロイドの例
アコニチン(トリカブトに含まれる猛毒成分)
アトロピン(ベラドンナなどのナス科植物に含まれる猛毒成分。パーキンソン病、サリン中毒の治療に使われる)
エフェドリン(麻黄に含まれる。鎮咳効果あり)
カフェイン
カンプトテシン
キニーネ(キナの皮に含まれる。マラリアの特効薬として使われる)
クラーレ(アマゾンで矢毒としてつかわれた)
コカイン
コルヒチン(痛風の特効薬)
スコポラミン(ナス科ハシリドコロなどに含まれる成分。)
ストリキニーネ(マチンに含まれる成分)
テオフィリン(利尿薬、喘息治療薬。)
ドーパミン
ニコチン(タバコ草に含まれる。喫煙による摂取では人体への影響は弱いが依存症になる傾向大)
ビンカ
ベルベリン(キンポウゲ科オウレン、ミカン科キハダの成分。止瀉薬として使われる)
モルヒネ
リコリン (ヒガンバナの植物に含まれる毒)



禁煙に踏み出す「儀式」

2006-08-21 10:55:57 | いろいろ
禁煙に踏み出すときには、
手元に残っているタバコは、人前で炎上させる儀式をするのがいいと、
義兄からかつて聞いたのが、耳に残っていました。

そうするつもりだったのに、
なかなか機会が作れず、
昨夕は、
このゲストハウス改築の労働者諸君にあげようという話しになり、
すべて手渡しました・・・

モノが豊富な日本のやりかたではない、
このやり方を、ネパール的な、タバコとの別れ、ということにしようと決断しました。

もう身近に、タバコはありません!
ほんとうに、手元に、もうタバコはありません・・・


禁煙を学ぶ

2006-08-20 13:20:23 | いろいろ
1.喫煙行動の歴史
 喫煙の最も古い証拠は、AD900~600年頃のマヤ人の壁画に、喫煙している神官があるという。宗教儀式の一部と推定されている。
 世界的な普及は、コロンブスにより、16~17世紀と言われている。
 日本には、鉄砲やキリスト教とともに伝わり、1590年頃に、喫煙の習慣が普及した。

2.日本の喫煙の現状
 1960年代中期をピークに喫煙率は減少を続けている。
喫煙率;1965年82%、1999年54%

3.有害物質(1)ニコチン
 経口致死量は、体重1kgあたり1mg、猛毒といえる。
 肺胞から吸収され、血流に乗って全身を巡り、心臓と神経系に作用し、心拍数と血圧を上昇させる。
 タバコ依存の重要原因物質であり、タバコ依存はニコチン依存と言われている。

4.有害物質(2)タール
 タバコ煙中の、微粒子として存在する粘着性物質の総称であり、いわゆるヤニ。他の有害物質とともに、気道の繊毛の運動を阻害し、浄化作用を弱める。発がん物質や発ガン促進物質が含まれている。

5.有害物質(3)一酸化炭素
 不完全燃焼で生じる有毒ガスで、酸素より240倍ヘモグロビンと結合しやすいため、血液の酸素運搬を阻害し、頭痛などを引き起こす。血中の一酸化炭素濃度が増すと、こん睡状態に陥る。

6.有害物質(ほか)約200種

7.有害物質(副流煙 side stream smoke)
 主流煙 mainstream smoke より、有害物質の濃度が高く、喫煙者の夫を持つ妻の肺がん死亡率は、非喫煙者に比べて、約2倍高い。乳幼児の場合、肺炎や気管支炎、喘息様気管支炎の頻度が高くなる。

8.喫煙持続に関する、生理学的嗜癖理論
 内側前脳束に位置する中枢神経系(CNS, Central Nervous System)の神経伝達物質受容体(ニコチン性アセチルコリン受容体)が、ニコチンを取り込むにつれ、ニコチンの量を一定水準に保つメカニズムが作用すると仮定する。
 第1の説 Schachter,S. et al 1977 では、ニコチン性アセチルコリン受容体におけるニコチンの水準が臨界水準より下がると、CNSが不快な信号(禁断効果)を出し、このニコチンの飢えによって喫煙の欲求が生じると考える。
 第2の説 Clark, P., et al 1990 では、ドーパミン作用神経の終末部位にもニコチン性アセチルコリン受容体が存在し、ここにニコチンが結合すると、ドーパミン遊離が促進されると同時に同時に快感が得られるため、ニコチンへの要求が生じると考える。

9.喫煙持続に関する、覚醒調整理論 Berlyne,D., et al 1971
 ニコチンは覚醒と鎮静の2相性作用を持つが、最適の覚醒状態に近づけるために、ニコチンを用いると考える。興奮効果として、集中力を維持させ、課題遂行を促進させることが検証されている。

10.フロイトとアイゼンクの説
 フロイトは、飲酒や喫煙などの行為は、口唇に快感を求める口唇期に固着した人格に関係すると考えた。しかし、喫煙群と非喫煙群に、指しゃぶりや爪噛みなどの口唇的な行為の頻度に差は認められず、喫煙が口唇期の欲求不満に由来しているとはいえない結果であったと言う。
 アイゼンクは、喫煙量と外向性との間に正の相関があることを見出した。

以上、次を引用した。
金愛慶 2000 「喫煙・飲酒行動と生活習慣病」、現代のエスプリ 別冊生活習慣の心理と病気 



禁煙に、本気になってきた感じがある!

 




交通遮断(チャッカジャム)に遭遇

2006-08-19 22:09:16 | ネパールの政治治安状況
きょうは、ガソリン値上げに反対する行動が予告されていました。
でも、引っ越した部屋の壁にかける時計を探しに、買い物に行きました。

お店に到る経路にあるガソリンスタンドでは、タクシー約20台の長い列ができていました。

到着してすぐ店内が騒々しくなったので、通りに面した階段の窓から外を覗くと、
3mくらいの竹を割った1片の棒を持った青年と、
赤い野球帽をかぶって、小さなディパックを背負った青年が、
走ってくるオートバイを止めようと、前に立ちはだかり、棒を振り回し、大声を出しているところでした。
Uターンせよ、と命じているようです。

タパタリからトリプレスワール方向に向かって、
数十人程度が、シュプレヒコールを上げながら、
通りに散りじりに広がって、占領して歩いていく、その先頭部分の出来事でした。

参加者たちは、20才代が中心でしょうが、明らかに10代、それもティーンエイジャーと見える人も少なくありませんでした。
着ているTシャツやシャツは薄汚れていて、はだしの人もいて、街から離れた村で見かける若者たちのように見えます。
街の大学近くなどで見かける、こぎれいな青年たちは、1人もいません。
血走った表情をして、目がランランとしていて、興奮しているのが、伝わってきます。
覚せい剤使用者の表情を、ぼくは連想したほどです。

平和的に行進していくデモというのは、これまでも見ていますが、
こうした戦闘的なのを見るのは、初めてです。

どの店もすばやくシャッターを降ろして、被害を受けないようにしています。
ただ、店員や客は、
通りに出て、怖がる風でもなく、笑いさえ浮かべて、興味本位に、
戻されるクルマ等の反応の見物をしている、といった感じでした。
デモへの参加者とは、まったく異なる表情が印象的でした。

交差点にいつもいる警察官数人の姿は見えません。
道路脇にある警察官の詰め所の屋上に一人の姿が見えるだけです。
デモ行動への規制や抑制は、まったくしないのです。

約2時間の間、その騒ぎは続きました。
持参してきたバイクのチューブに灯油をかけて火をつけるものがいます。
通りかかるクルマやバイクは、デモ隊に取り囲まれて、押し問答の末、来た方向に戻っていきます。
自転車は、押して歩いていくように言われているようです。
目の前にある警察の駐屯地への行動は何もありません。
近くにある産科病院へ行く車と、ツーリスト・オンリィと前に書いた外国人を乗せているワゴン車、UNと書かれた国連のクルマなどは、通り向けていきます。
バイクのスピードを上げて、デモ隊の阻止センを突破していくツワモノも数人はいました。
歩いている人々へ、また通りに立っている人々へは、何の行動もありません。
そういうデモ隊の数人を囲んで、討論を挑んでいる青年たちがいるのも、興味深かったです。
デモ隊で、レンガの投石やシュプレヒコールなどの目の前の行動の指揮をしていると思える青年や少年は、3~4人程度いるように見えますが、場所の移動などの、全体の統制を取る人がいるようには見えませんでした(が、いるのでしょう)。

チャッカジャムは、対権力闘争ではないんですね・・・
交通を遮断する、力の誇示というか・・・

両方向からの車の流れが始まった頃、
タクシーを止めることができて、ようやく戻ってくることができました。
そのタクシーも、
カンチパトをサヒド・ゲイトあたりまで来てチャッカジャムに遭遇してUターンし、
裏通りからダルバール・スクエアへ出て、
チェトラパティを経ての、遠回りをした帰路でした。



新しい友だち ニコレット nicorette 4mg

2006-08-19 12:06:31 | いろいろ
13日から、もう1週間経過、なにが・・・?

禁煙の努力が・・・!

最初は、1日に12個ほど必要で、購入した105錠がすぐなくなりはしないかと気がかりでしたが、
気がつくと1日6個ほどでよくなり、
昨日からは、4mgだときつく感じて、半分にしたりして、噛んでいます。

説明書によると、ニコチン吸収には、
ガムのように、噛んで、唾液と一緒に飲むのは not beneficial で、
歯茎と頬の間に挟んでおくのがよい、
ということです。
タバコで煙になったニコチンは、ノドや肺の粘膜から吸収されるのだから、そういうことなのか・・・

たしかに、ニコレットは、吸いたくなったイライラに、著効で、鎮めてくれます・・・!
ただ、口唇への刺激は与えてくれず、
また思いっきり息を吸い込む、習慣となった動作が、時に、懐かしく、想い出しているわけです・・・

まず、3ヶ月間、あせらず、無理せず、息長く挑戦を続けようと思っています・・・弱気とも付き合いながら・・・