心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

血圧が下がった!

2008-01-29 15:28:47 | ネパールでの生活
禁煙努力10日目。
今朝、久々に血圧を測ったら、上下とも約20下がっていた。
やっぱり禁煙効果!
18のときから吸っていたからなあ・・・

オリーブオイル野菜炒めなどの野菜中心への食事と、夜食厳禁の努力も経過中。
きのうの計測では体重は3Kg減というところ。
頬のふくらみも小さくなってる・・・

ただ自分の欲動に弱いほうなので、まったく吸わない日と1~2本誘惑に負けてしまう日があって、完全禁煙継続には至っていません。
その傾向への努力が続いているということで・・・

タバコを売っていない社会を作ってほしい!
今日知ったけど、UNICEFも禁煙職場だったんですね・・・

ネパールで会う、国際協力関係の日本人は、2種類。

2008-01-28 08:01:29 | 国際協力・現地NGO分野
ネパールで会う、国際協力関係の日本人は、2種類。
毎年1~2回やってきて、数ヶ月間滞在してNGOを運営する人々と、もうひとつは2年内外の任期で駐在している人たちです。

前者の特徴;
日本語で通し、現地パートナーを通訳として雇う。
10数年間という長さで継続してネパールと付き合っている。
服装は日本流でこぎれい。
あまりネパールの有名地を訪問していない。
NGO関係者の横のつながりを持っている。
ネパールについての専門書などを読んでいて、ネパール人の知らないことなども知っている。
この活動は無償である。

後者の特徴;
ネパール語ないし英語で任務を果たしている。
2~3年でネパールを離れる。
風貌は、男はヒゲ、女はクルタ・スロワールなど、日焼けして現地化している。
トレッキングや国内旅行を結構している。
自分の担当分野以外とのつながりは少ない。
ネパールについての知識は現在の様子が中心。
この活動で生活費などを得ている。

+++++++

禁煙努力は継続中です、9日目。
こんなに続いたのは初めて!
7日目からニコレットは午前中に3個で十分になりました。
気分転換には、残り少なくなった「禁煙パイポ」も動員・・・やっぱり何かを吸い込みたい衝動は続いています。
そして新たに、ホットレモンも追加中、1日6杯は飲むようになっています。

禁煙5日目の様子

2008-01-24 16:06:52 | いろいろ
5日目の自覚する体調;

痰が少なくなった。
ゼロゼロという呼吸音がなくなった。
嗅覚がよくなった。
そして、とても満足感があります。

タバコを吸いたいという気持ちがやっぱり起きます。
思いっきり、口をすぼめて吸い込みたい・・・
ニコレットを噛んで歯茎に挟んだりー2日3日目は各7個、4日5日目は各5個、やっぱり身体依存のせいか午前中ばかりー、
ヨーガでの呼吸のように、ゆっくり吐いてゆっくり吸って、などで大方対応できています。

・・・が、吸っている人がいるともらって1本になってしまう・・・
ぜんぜんうまいとは思えなくて、数口でよくなってしまい、最後まで吸う気持ちにはなれず、消してしまっています。

「支援隊」によると、タバコに代わるストレス解消法を身に付けることが必要とか。
今のところはスクワット50回と腕立て20回・・・こんなんでいいんだろうか・・・

ネパール健康収支調査報告から考えること

2008-01-23 09:48:58 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
昨年末に発行された、政府保健省健康経済財源部によるネパール健康収支調査報告の骨子は次です。

憲法は、全てのネパール市民に基本的な健康サービスを無償で提供するとしている。
しかし現実は、政府は約1/5の支出しかしていない。2002-2003年の一人当たり健康支出では、政府は2.3ドル支出し、社会全体は11.2ドル支出している。
WHOはTHE(健康支出総計)一人当たり34ドルを指標としているが、ネパールは26.3%、インドは17.3%、パキスタンは19.6%に達しているに過ぎない。
ネパールのTHEは249億ルピーだが、政府は41.8億ルピー(16.8%)、世帯は155.6億ルピー(62.5%)、残る51.5億ルピーは外国の開発パートナーが支出している。

++++++++++
市部を離れて村のヘルスポストを訪問すると共通して、「毎年1ヶ月もすると政府からの薬はなくなってしまい、それ以降、村人は来なくなってしまう」とスタッフが訴えるのには、こういう根拠があったんですね・・・
ネパールでは、首都のあるカトマンズ盆地の外側へ出ると、公的な保健サービスの恩恵に浴するのはほぼ困難な状況が続いています。また医療従事者は、異国のように生活条件がまったく異なってしまう盆地外へ出たがりません。

法はあっても、それが実体化されないという現実です。
日本も他人事ではないんですよ・・・児童福祉や地域保健については法に明記されていることが実行されない長い歴史を経験しています。

どう解決すればいいのか・・・
「よいガバナンスを得る、専制主義から民主主義へ、税金を支払える程度には各地域を開発」あたりが根幹と思います。
そして目前の課題への対応策として、「村落部での保健ケアサービスを提供」するときに、中央政府を当てにしないで、持続可能なシステム作りを目指してクスリのリボルビング・システムなどの、可能な自己負担の具体策を実行していくのもいいかも。ただし、これも言うは易く、持続的な成功は容易ではない・・・
国際的な支援として、盆地内の病院医療の充実支援や医療従事者教育というのは的外れなことは明らか。

この国の地域保健の最前線を担うヘルスボランティアたちの賃金要求は、こうした現実のなかで、政府からどのような回答を得るのでしょうか?
+++++++++++++

さてぼく個人の健康課題 no smoking へのX+1回目の挑戦ですが、4日目に突入しています。今までにない経過で・・・驚き!
きのうからは「スクワット50回と腕立て20回(ただしイス使用)のセットを気ままに1日数回」が加わったりして、本人も驚いています。頬がコケてきてるよ・・・

カトマンズは1月10日からの1日6時間停電に続いて、きのうから1日11時間半の停電に突入中、まったく先が思いやられます・・・

ーーー後日談;
この日は9時から12時と、21時から24時の6時間が計画停電で提示されていたのですが、実際は午後5時半まで日中の停電は続きました。
その5時間半を足すとちょうど11時間半になったので、てっきり、うわさされていた長時間停電が実行されたと理解してしまいました。
しかし午後の停電は、この日行われていた大学生を中心とした石油製品値上げ反対行動(2日間、一昨年4月の街頭行動以来の激しさと思える、武装警官との衝突を含んで行われて、23日に政府は値上げを撤回)の一環で、行われたと聞きました。
というわけで24日現在は、1日6時間停電が続いています。

X+1回目の禁煙開始

2008-01-20 17:47:39 | いろいろ
胸は張れませんが、X+1回目の禁煙に入りましたことをここに宣言します!
1月20日(日)正午、二コレット2mg開始。

ここの住まいのオーナーは元旦からまたまた挑戦しているし・・・
ブログが結ぶ仲のプヒさんからは昨年末に「アレッ!?」と、鋭く目線を向けられていました。
連れ合いの信用は既に失っています・・・

次の仕事を順調に得るためという目的を明らかにして、体調作りに着手することにしました。
といっても、喫煙家を採用しないとしているWHOを狙っているわけではありません。

no smoking とともに、塩分の高い食品(どんぶりモノ・カレー・チャーハン・ソース焼きそば・漬物など)や夜間の摂食をガマンして、
生活習慣病を軽快させ、痩せます・・・
ララ湖から戻ったときのように、7Kg減量が目標。

まずは、テニスと歩行などの運動、ヨーガと「ニコレット禁煙支援隊」を味方にして、
ジャガイモ・トマト・大豆・木の実・タマネギ・バナナ・牛乳・ミカンなどの、ネパールで摂取できる食品を増やします。

今月末日までの11日間を第1クール目に位置づけて、ガンバリます!
二コレットは100個余、実は、準備できています・・・

NGOのプロジェクトサイトの村から3日かけて首都にやって来た青年

2008-01-18 16:17:21 | 国際協力・現地NGO分野
去年は8月に、一昨年も現地の村で会った青年ーたぶん17才ーが、12月から首都にやって来ています。
ララ湖へ一緒したので、個人的な付き合いが生まれていました。

ディリチョール村から4時間歩いてジュムラ、
飛行機でスルケット、バスでブトワル、また乗り継いでカトマンズという、3日間のはるかな道です。

会いに来るとTelがあったので、
彼の目的の語学勉強に資しようと、上質のノートとボールペンを用意して待っていました。
現れません・・・

西ネパールの村とはまったく異なるカトマンズの入り組んだ道路事情が心配になって、
表の道路まで出て、2時間・・・!
でも現れません・・・

結局、翌日の昼に現れました。
ニコニコ・・・笑顔に安心しました。
ぼく「ご飯食べた?」 青年「食べてない」
それで、こちらのダルバートに似ている日本食として、日本カレーのレストランに案内して、魚フライ・カレーをごちそうしました。
しかし、「おいしい」という割りに、ご飯のお代わりもせず、フライも3切れ残していました。
彼の口には合わなかったのだろうなあ・・・

空港近くの知り合いの家に、村の関係者5人で住んでいると言います。
英語と日本語と、中国語を勉強したいと言います。
村では先生に恵まれないし、外国語を使う機会も限られていて、現状は文法も単語も怪しく、まだまだたどたどしくて・・・もし本当にそうするなら、集中した学習をする必要があると、ぼくは思います。

彼も会いたがっていた、村の開発の取り組むネパール人Kさんと会う手はずを進めています・・・が、まだ会えていません。
KさんからTelがあって、彼の父がきのうKさんの村にやって来て、
日本語と英語の学校を探してやってほしいと、頼んで行ったそうです。

3ヶ月間と予定は聞いたけど、彼の首都での語学勉強はどう進めることができるでしょうか・・・適応を可能な範囲で支えたいと思っています。

まずはふたつ、
・この冬のカトマンズでゴムサンダル裸足履きだったことー零下になる彼の村よりは暖かいとは言え、靴を履こう。
・それなのに、度を越して汗臭くて、ぼくの部屋から数時間臭いが抜けなかったことーシャワーを長い間使っていないのは確か。
ここらから村と都市生活との違いを指摘してやりましょう・・・

それと、
首都の水の染まってしまわないように、
・この勉強は、村の人々の生活改善に役立てるためなんだと、
お説教をしています・・・

またまたグッピー3匹生まれる!

2008-01-16 18:24:25 | ネパールでの生活
温度調整が成功してるせいか、はたまたうちのグッピーが多産なのか、またまた3匹生まれました。
ほかは小さいのでも2cmはあるので、1cmに満たなくて目だけが大きい赤ちゃんはとてもかわいい・・・
泳ぐ場所が一定していなくて、水面へ出てきたり、ガラス面に沿って泳いでいたり、目立ちます。

水温は24℃に調整されていて、ちなみに室内温度は11℃くらいです。
近親交配を避けるために、もう1ペアを入れようと思っています。

本人から聞いた話、それもいいじゃない・・・!?

2008-01-13 18:59:34 | 国際協力・一般
バンダになって、クルマが走らなくなっていたので、村からカトマンズへ歩いて戻っているとき、道路わきに人だかりがあった。
覗き込むと、子どもが倒れている。
どうしたのか問うと、階段から墜ちたと言う。
これからどうするのか聞いたら、助かる人は助かり、だめなときはダメだという村人たちの返事。
その日本人旅行者は、見捨てるわけにいかず、2500ルピーを出して救急車を呼び、市内のビル病院救急まで連れてき、ここでも2000ルピーの治療費を負担し、さらに村へ帰るタクシー代も出したという話でした。
ちなみに、カトマンズの非熟練労働者の月給は4000ルピー(約7000円)程度でしょうか・・・
この話には後日談もあって、彼は後にその子どもの村を訪ね、子どもの予後を見に行って、回復した子どもを見て安心したのでした。

彼はきょう、この国を出ました。

++++++++++++++++++++++++++++++

美談!?
救急外来に患者が捨てられていくというネパールの現実のなかで、不幸の中のひとつを救ってナンになる?!
それをやった本人は当惑しているのでした。
ぼくは、たぶん、やらないだろうけど・・・

この約2年間ネパールにいて、自分が主役ではなくて、側面からいくつかのNGOと付き合わせていただきました。
勉強になった1番は、長いところは17年間もスタディツアーを企画実行し、新たに国際支援に入ってくる人材を掘り起こしていることで、言い換えると「素人性」を大事にしていることです。
海外支援に関心ある人々に、国際交流する機会を提供すること、みたいな・・・

国際開発を勉強し、その理論や方法論を身に付けて、ガンバル協力も大切と思います。
しかし、地球上の富が不均衡にあることや貧困との闘いはとても困難な課題なので、対費用効率や持続可能性を考えると、現地で見る限り、大した結果を残していないのもたくさん・・・!
必要なのは専門とする人だけではないな・・・ということを考えさせられた、あったかいハートだけからなる逸話でした・・・






ヘルスボランティアが賃金要求

2008-01-10 17:08:52 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
きょうのKathmandu Post と Himalayan Timesの双方の記事から。

ネパール全土に4万7千人いる女性ヘルスボランティア団体が、次を含む10項目要求を首相にした。
2月中に容れられないときは、担当地域の健康報告をしないし、ハンガーストに入る、としています。

要求項目;
・給与を支給すること
・名称を Female Health Service Provider 女性保健サービス提供者とすること
・研修を実施すること
・訪問活動をするための別個の服装を支給すること
・無料の健康チェック
・保健省が任命し、保健省に登録すること
など。

++++++++++++
開発途上国の地域保健ケアの最前線は、ヘルスボランティアによって担われています。それはネパールも同様です。
彼らは、無給の名誉職であるということも、多くの国でそうです。
それへの、改善要求ということですが、どうなるか・・・

そして活動内容には変化がありうるか?
他の国への影響はあるか?
などに関心を持って見守ります。

子と親、親と子

2008-01-09 00:07:25 | いろいろ
年末年始に娘家族がやって来て、その後もメイルが何回か飛び交っています。

カンボジアのアンコールワットのある街でぼくが駐在していたときにあった娘からの訪問の打診は、小さい子どもたちは遺跡歩きをたぶん楽しめないだろうから、という理由でボツになりました。
ぼくがカリブの島国に駐在していたときは、娘たちはニューヨーク駐在だったので、白い砂浜のオールインクルーシブホテルに滞在してアクティビティ三昧が実現か・・・というところまで準備は行きましたが、結局、本場のディズニーランド行きに負けてしまいました。
そういう意味では、このネパール1週間の旅は5年越しの実現でした。
ぼくが途上国生活に入ってからは、年1回の一時帰国時に関西へ行くときに途中下車して会ったり、親族の不幸などでメイルで連絡を取ったり、という程度のコンタクトがここ10年強の接触状況でした。

今回の旅では、チトワン国立公園での、ゾウの乗ってのジャングルサファリ、カヌーでの川下り、石油ランプの灯り、焚き火や、タルー族の踊りへのホテルゲスト参加などは、思惑通り、5才と7才の子どもたちも大喜びでした。
ヒンズーの宗教色濃い、狭い路地に人々がうごめくカトマンズの旧市街地をゆっくり散歩したことや、チトワンからの帰りに、道路封鎖に遭ってしまったけど、なんとか切り抜けられたことなどは、親たちに印象深い開発途上国の初体験となったようでした。
彼らが、「B級の食べ物が食べたい」というような、こちらの住民の生活に近い部分に関心を持っていてくれたことは、案内しがいがありました。

想えば、娘とゆっくり時間を過ごしたのは15年ぶり!なんだということがわかりました。
小学校時代に地域のスキークラブに入っていて、以来スキーに自信を持っていた彼女を高校生の頃に、冬の北海道ニセコへ誘い、二人で旅したのでした。
もっともその後彼女を先に帰して、ぼくはひとりで確か、大雪近くのスキーへハシゴをしたんですが。
娘は「札幌で食べた焼きガ二がおいしかったことを覚えてる」と言います。
今回、ほとんど初めてぼくと長い時間一緒にいることになった、彼女の夫や子供たちも、そして彼女も、カトマンズでは「とてもリラックスしているのに気づいて、家族ってナンだろうと考えた」と言います。
結婚して、違う家族を持った今、「自分がとても自由な家族のなかで育てられたと気づいた」と言い、「お父さんはほとんど家にいなかった」とも、心的事実としての家族像や父像を回想していました。

ぼくの「バツ1」を、うまく伝えることが難しく、小さな子どもたちは「ジイジはどこに住んでいたの?」などと、了解するのに困惑しているようでした。そのうちには通じるだろうけど、目の前の連れ合いとは実際、いい関係になったし、互いに好印象だったようで、ぼくはヒト安心。
4年前に飛行機のなかとニューアーク空港で1回は一緒しているんだけど、乳児がまず覚えているはずはないし・・・

さて、ぼくは、向き合う人々の緊張感を解くことは仕事柄得意としているけど、そのこと以上にリラックス感が迎える側とやって来た側の双方に生まれていたことは事実だし、
子どもたちを見ていて、たとえば、白ご飯が好きで、時間にやや強迫傾向があり、お金を巡る現実原則がはっきりしているという、ぼく-娘-その子を貫く、遺伝的特性?を認めざるをえないことにも気づきました。
他者を見ていて、自分をより対象化できた感じ。
家族って・・・フシギ・・・

ぼくの直近のこれからについては、まだ途上国での生活が続くのか、
はたまた、そのうちやってくるであろう、人生の〆の時期としての日本での生活に着手するか、
まだ決めることができていません。

ただ、他者とは対等でいてその意思や自由、そして責任も保障し、とどのつまりでだけ最小限のサポートをし、自分もなるたけ自由に生きたいという一貫性は変わらないだろう・・・と。

「外国にいてくれればまた来たい、ただ2年後くらいに」という話に、航空運賃のハイシーズンにしか休めないサラリーマン家庭が考慮する渡航費用の現実感と同時に、この親子関係にある心地よい距離を感じました。
子どもが大人になって以来、初めての会話が成立するきっかけとなった1週間だったようです。
そして、小売業に就いていて、人が休むときに休めない息子とその家族とも、遠くないうちに会う機会を作りたいな、と思っています・・・

温泉に行きたしと思えども・・・

2008-01-08 13:17:17 | ネパールでの生活
”温泉に行きたしと思えども、カトマンズ盆地にはなし。
「ロイヤル華ガーデン」の露天風呂で、その想いを代償的に叶える”

ひさびさに、行ってきました。歩いて15分くらいの近場なんですが。
適度な温度で、ヒノキの香りがし、竹の笹が上から舞ってきたり、リフレッシュです。

なんと昨年にもここで会ったことのあるシェルパ族の女性小学校教員と、湯船で偶然一緒になりました。
彼女の家があるナムチェバザールは既に150cmの積雪で、2ヶ月間の冬休みに学校はなっているんだそうで、親族13人でカトマンズの別宅に、避寒の滞在中だということでした。
ネパール人で、お風呂好きはめづらしいーまして340ルピーの入浴料金の支払いーと思います。
彼女の、家族の話、治療中で心配なことなどの問わず語りを聞き、
ぼくは彼女の求めに応じて、ネパールあちこちへの旅の様子を話したりました。
ネパールの人って、まだまだ、国内旅行もしている人は少なく、彼女も、ジョムソムやマナン、ジュムラなどの行ったことのない地域に、とても関心がある様子でした。
そして、もし行くときは日本人のぼくがネパール人のガイドになれるね、と大声で笑いました・・・

そこには、日本人女性2人も一緒でした。
問うと、ポカラに赴任しているJOCVを訪ねてきた、友人たちでした。
ぼくも知っているAさん・・・奇遇です。
初めてのネパールの旅のようですが、住民と近いところで活動するJOCVから、ネパールの国民食ダルバートを紹介されたらしく、それがとても気に入っているようで、ポジティブな印象を聞いているぼくも気分がよくなりました。
次はトレッキングにも行きたい、と言うので、ぼくがお勧めのカラパタールはトレッキング期間が約2週間と言うと、休みを3週間取るのはムリよね・・・という話、そういう日本社会のリアリティは確認するしかないですね・・・

浸かったり出たり、ノンビリしすぎて2時間にもなってしまった長湯は、ツボルグ・ビールと名物料理「鉄板焼き」を、絶品の手製ゴマダレで堪能して、〆にしました。

お客との話好きのオーナーのTさんは、3ヶ月間の日本への帰国から戻って、お元気のようでした。
この国の王制論議の見通しから、ロイヤルの名は外しますか?とぼくが問うと、外さないとキッパリ!
気骨の方ですね・・・



国際協力場面で活動する人々に見る不適応像と対策

2008-01-04 00:59:03 | 国際協力・一般
1.日本のやり方しか知らない人の空転=派遣前などに教育できるはず・・・
・現地にあれがないこれがないと、物がないことばかりが見え、しかもそれが調達できず、これでは仕事できないなどと言い、動けなくなってしまう
・現地の生活や仕事の環境が不潔だと気になって、それ以外が見えなくなり、仕事どころでなくなってしまう
・勤務時間への遅刻が許せない
・できると言いながら、実はできない現地スタッフに失望し、嘘つきだと非難する
・日本のテキストをそのまま、現地語訳を進める
・現地スタッフの信頼を勝ち得るような、自己紹介や自分の専門的な能力の提示ができない
・現地スタッフを責め、自分の努力を放棄する
・それしか知らない日本のやり方を現地に押し付ける
・現地とは付き合えず、日本人社会とのつながりに生きる
・日本での自分の役割のなかでしか、活動しようとしないで、現地のニードに合わせて活動しようとしない
・現地で用意できることを知らず、多量の荷物を日本から持ち込む

2.興奮状態の人々=予防できるはず
・あちこち視察を続け、聞かれるはずのない指示をする
・現地社会や組織にインパクトを与えるんだと、提案し続ける
・現地側スタッフや社会を非難する

3.冷静だけど、支援すべき相手と出会えない空転を続ける=現地でのサポートが必要
・相手側の論理を把握できない
・現地スタッフに実行できない提案をし続ける
・業務チーム内での適切な指示だしなど、対人的なマネージメントができない
・「Aさんはいい人、Bさんは悪い人」などと、現地スタッフにレッテルを貼りはじめる
・自分のやり方だけが「正し」くて、現地に続いてきたやり方が「悪い」と決め付ける
・不慣れなカウンターパートと一緒にやっていてはまだるっこしくて時間がかかるからと感じて、自分ひとりで仕事を引き受けて進めてしまう
・カウンターパートの能力や人格に対する諦めをうちに秘めているのに、表面的に信じているフリをして、業務上の課題についても共有しようとしない

4.途上国の支援場面には出直したほうがいい人たち=選考ミス
・自分の身体的な健康を自分で維持できない人
・他者の支持がないと、自分の決断ができない人
・業務で使用する言語が習得できない人
・指示したがる人
・肩書きや職務権限にこだわる人
・現地での活動に必要な専門技術を実は持っていないのに派遣されてしまった人

5.不適応の指標=ケアが必要
・不機嫌やうつ状態
・身体化した、うつ
・人とのつながりから引きこもる
・身なりにかまわなくなる

6.不適応にならない人たち=こうした方向性や特性を伝えること
・現地にある条件から選んで、自分がリラックスする時間や場所などを作りだしている
・趣味を持っている
・任務上に関係する、その社会にある資源や条件を知っている
・その上で、配属先のスタックが実行可能な課題を創り、提示する努力を継続している
・関連プロジェクトの経過や結果を知っている
・自分が関与するプロジェクトの目的や活動の具体策を見つめなおしている
・住民に近い側面で活動すべきことと、行政などの制度面から挑戦すべきことが区別できている
・現地に派遣されている自分たちのサイドができることと、日本側ないし企画者サイドがすべきこととの区別ができている
・ストレス耐性が極端に強い
・適当に他罰的
・異文化と触れ合う体験が好き

7.やり直しのできる協力活動にする=プロジェクト形成段階や実行段階での誤りを少なくしよう
・あきらかに持続性がなく、現地の人々に役に立たないような、協力プロジェクトや活動を、プロジェクト企画者は作らず、また予算が付いたからといってごり押しして実行したりしないこと。派遣される人がやりがいを持てなくなり、不適応の基盤を作る。

この項、続く・・・

仮称;ツーリスト・マニック症候群

2008-01-03 03:08:53 | 
年が明けて、開発途上国生活、13年目になりました。
さまざまな人々と出会ってきて、「仮称;ツーリスト・マニック症候群」とでも呼べる、周囲の人々にとって、後には当人にも、困った状態像があると考えてきています。

特徴的な状態像は次です;
・やたら大声で喋り捲る
・知らない人に声をかける
・歩き回りたがる
・じっとしていない
・すこし街を歩いただけなのに「この国(街)がわかった」などと言う
・睡眠時間が短い
・その土地の食事をやたら「うまい」とほめる
・その土地で出会う人をやたらほめる
・その土地で自分に世話してくれる人を過大に評価し、時には恋愛感情を持ったりする
・この旅行プランをたて、実行している自分を自慢する
・肯定感に満ち満ちている
・ジャマビュ
・自分の荷物を開け広げる・・・などなど

内田クレペリン検査の「初頭努力」で、説明のつく状態だと思います。
ここでガンバらないで、どうする!・・・みたいな。
新たな環境という、危機と遭遇するかも知れない、不安を惹起する状況に、自分を奮い立たせて、適応を図っている心理機制が背景にあるのだと思います。

この状況で、反対に、「仮称;ツーリストうつ」と呼べる状態になる人もいます。
・感動しない
・デジャビュ(既視感)
・外出したがらない
・怖がる
・日本食を欲しがる
・戻りたがる
・荷物の保管を不安がる
などが特徴です。
新規な事態での不安状態で、それへの自己防衛機制の現れですね。

この両面のバランスが取れている状態が、旅先では適応的な状態だと思います。

この項、論文準備中の構想につき、パクリのなきよう・・・

新年明けましておめでとうございます!

2008-01-01 12:47:22 | ネパールでの生活
新年明けましておめでとうございます!

カトマンズの2008年元旦は、盆地がすっぽり濃霧に包まれて、5つ先のビルが見えないほどの、静かな夜明けです。
ネパールの政治状況みたいですね。

技術革新!ロケーションフリーのおかげで、「紅白」「行く年来る年」を見ての年明けでした。
それにしても、タメルの新年イブ騒ぎは度を越してきている・・・!

チトワンのゾウ・サファリをとても気に入ってくれた娘家族を空港へ送り、
ボダナートで初詣を済ませました。

我が家の4月以降の生活地の決定はまだ先になりますが、
何処にいることになろうと、今年もよろしくお願いいたします!

写真は、「ロータス」製おせち です。毎年、内容がグレードアップしています。