心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

看護心理学講義ボランティア

2006-06-30 23:15:06 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
ネパールに戻ったばかりでしたが、約束だったので、2コマ2時間の講義をやってきました。

場所は、カトマンズから約12Km、ローカルバスで1時間の、旧都バクタプルにある、KHWOPA POLY-TECHNIC INSTITUTE Department of Nursing で、写真が校舎です。全員女性の、2年生40名と、教員3名が聞いてくれました。

題目は、"basic trust" and "good enough mother" are our basic approach in human care -from Psycho-analytical understanding of early mother and baby relationship, using the thinking of D. W. Winnicott- にしました。

仕事で忙しい両親にとっての、育児のあり方について質問がありました。good enough mother の好例だったので、ネパール社会でのいい具体例になりました。

ネパール文化的にたいへんにしつけられている、おとなしい生徒たちで、教師が入室するときには起立で迎え、教師より遅れて入る生徒は教師に入室の許可を求めます。
質問すると、立ち上がって、明瞭に返事します。

そう、たぶん、軍隊のようなのでしょうか・・・

どこの社会でもそうですが、聞く人に一定の人生の年輪がないと、臨床心理学説の説明は表面を流れていくように思えます・・・

山を旅する人の深層心理

2006-06-29 21:10:27 | 
PSIKOという月刊誌が今年に入って創刊されていることをネットで知りました。
「日本ではじめての心理学マガジン」で、米国の雑誌 psychology を追っているのだろうか・・・と思いました。

今回の一時帰国で、特集「心を解き放つ旅」につられて買ってみました。
P42-43に、本田美也子著で「旅の心理学入門」がありました。

ぼくの場合の記述を拾ってみると・・・

「ひとり旅は、その気ままさを覚えてやめられなくなるか、寂しくていたたまれなくなるかのどちらか」

「山は、苦しい思いの果てに制覇することで達成感、満足感、そして幸福感も得られる。・・・リラックスしたいなら海へ、リフレッシュしたいなら、山へ行こう。」

「山好きは、自然を愛し、自然食など体内からの美を求道する」

コメンテーターの篠原菊紀さんは
「海好きは、前頭葉活動の低下=癒しを求め、山好きは、前頭葉の上昇=活性化を求める」
「山では・・・一種の悟り、考えの転換が得られやすい」
と言います。

あっているんだろうなあ・・・
海と山の両方が好きなぼくは、時や場面で、選んでいるということなのだろうか・・・



雨のカトマンズに着きました

2006-06-28 19:51:23 | ネパールでの生活
予定通り、到着しました。
32Kgの日本食材と衣類など、15Kgの本は担いで機内持ち込みで、そしてスーツ・バッグを苦労して運びました。

晴れたバングラやインドの空を通って、カトマンズ盆地に入ると、しとしと、また、じゃあじゃあ、雨が降っていました。

植物や、農家は、うれしいだろうけど、トレッキングはしばらく先だなあ・・・

大家にはチョコを、付き合いのある同じアパートの方々にはサバ寿司を少し・・・が日本のお土産でした。


2日後にはカトマンズ

2006-06-26 16:28:38 | いろいろ
明日の出発に向けて;
冷蔵庫に買ってきていた明太子を朝、ご飯を炊いて終了。
ガス台のスイッチを止め。
4週ぶりに小雨の中を自転車で所沢湯の森温泉のアカスリに行き、またまた大量の成果?におどろき。
通帳を記帳。
ゴキブリが目立つので買って来たホイホイ、なんとかいう新しいものもセット。
部屋の消臭剤もセット。
そして・・・山形のOさんから頂いた1Kgのさくらんぼを、うれし悲しの独り占め・・・

明日朝;
週刊誌新聞を古紙収集日なので出し、
シーツ・バスタオルを洗濯し、
すべてにカバーをし、
郵便受けに工夫して・・・

出発は昼前頃かな?

今晩は今回の一時帰国のアパート最後の夜、
2日後には・・・カトマンズだっ!


開発途上国における臨床心理の仕事とは?

2006-06-26 07:44:33 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
臨床心理学会研修会講師でした・・・
「現場の臨床心理の仕事とは?ー海外で心理職として働くーとりわけ開発途上国を視野においたキャリア・デベロップメント」がテーマでした。

世界の貧困・年間所得・平均余命の現状
国内と海外での経験
心理職の求人と貢献状況
文化に拘束されない心理技術がある
準備すべき能力
国際支援の中で感じる矛盾
海外生活者の経済生活
基本図書、などについて話しました。

質疑では、
カンボジアの治療僧が受ける研修の実際
当事者から、心理の仕事は役立っているか、心理職の仕事は究極のプライバシーに踏み込み権力的という指摘、相手の言葉を重視する大切さ、などの指摘
先進国側はどうなのか
赴任者のメンタルヘルス
あらためて、心理職が開発途上国で働く意味
などが印象的でした。

以上で3時間を過ごした後は、行きつけの階下の居酒屋で、飲み会・・・
ひさびさに会う顔、顔・・・
初めて会う人々・・・

次に会うのはいつになるんだろう・・・



箱根・大涌谷からの富士山

2006-06-23 21:57:03 | 
きのうから、小田原でした。

そこから湯河原へ行き、お酒と、あっさりと塩味の湯河原温泉、新鮮なサカナと評判の焼き鳥、などを楽しみました。
ドミニカ共和国やネパール関係の旧友たちと、ハダカになって、遠慮なく互いに誹謗中傷!?しながら、思いのたけを語りあってきました・・・

生シラス
サバ刺身
アジ刺身
生きオコゼ刺身
イカ刺身
ホタテ刺身
アジ塩焼き
モズク
ハツ焼き
皮焼き
・・・

1泊して、きょうは大涌谷へアシを延ばし、千石原で微かな硫黄の香りの濁り湯に入り、またサカナを食べて帰ってきました。

梅雨にもかかわらず、富士山が姿を見せてくれました・・・
ニッポン・Japan・・・です・・・

5日後には、カトマンズにいます。
もう10年になる湯河原ベースのネパール支援NGOの、現地への現金運びを引き受けました・・・

NGOで共有してきたこと・・・生きている意味!

2006-06-21 02:12:13 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
昨晩ときょう、2年前までにカンボジアでのNGO活動での、時と現場実践、困難や解決策を共有してきた、2人とそれぞれ会いました。

いま、このNGOは、存亡の危機の只中にあります。
それへの社会的な対応はそれとして、個人レベルで積もる話もありました・・・

ひとりは、心理職の同業者で、女子大学教員です。
彼の職場と、ぼくの住居との中間地点の駅で落ちあうように設定してくれて、彼のクルマで近くのファミレスへ移動して会いました。

現地スタッフの、あの人は今どうしているのだろう・・・
現地へのこれからの介入は、組織的にはどうしたらよいか・・・
NGOとしての組織決定のあり方について・・・
彼の教室の院生にも声をかけてみる、国内の事務局体制の強化案について・・・
そして、この混乱への、個人的な、また戦術的な意味での関わり方の自責・・・

もう1人は、南米でのJOCV経験のある、精神科分野の作業療法士(OT)で、現在は決意して院生となり、また養成校教員として稼いでもいると言います。
代々木のカンボジア・レストランで、同じ麺を選んでしまうのに苦笑したりしながら、懐かしい味覚を楽しみ、話し込みました。

多くの人の支えで創られてきたNGO活動が、終了やむなき場面に至っている当惑・・・
医療人類学系の関心と、その修論テーマとしての絞り方・・・
滞在してきたいくつかの国々の印象・・・
好きなダンスのこと・・・
女性専門職としての今後の生活・・・
カンボジアの料理のこと・・・

これからも、きっと、接点が続く人々だと思っています。
こうした、サポーティブで肯定的な視点で会え、遠慮なく話せる人々との人間関係を、大切にしたいと思いました・・・
この人生のプロセス自体が、生きている意味と言ってもいいくらいの、価値だと感じました・・・





問題は、合意の推移、そして武装解除・・・そして兵士のリハビリテーション

2006-06-19 14:50:33 | ネパールの政治治安状況
10年の地下潜伏の末、先週16日(金)、プラチャンダ・マオ議長が首都に現れ、7政党政府と会談し、8項目で合意したと伝えられています。

問題は、
・この合意の推移、
・そして今回触れられなかった、政府とマオバディ双方の軍の統合、削減です。
このまま行けば、王制廃止・共和制へと進むのかもしれません・・・
影響力の強い隣国インドや、アメリカは、この事態を静かに見守るのでしょうか?

ぼくは職業的には、除隊兵士のリハビリテーションに関心があります。

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情報源と写真の使い方に問題があり、削除訂正させていただきました。


日本食を十分に堪能

2006-06-19 14:26:25 | 
ここ数年は、年に1回程度の帰国なので、戻ると、日本食を追い求めてしまいます。

日本の白米
みそ汁
サカナの煮付け
冷奴
青物のおひたし
おしんこ
黒豆
モズク
梅干・・・など

うなぎや寿司といった特別?食ではない、ふつうの家庭料理・・・すばらしい!
3週ほど経って、欲望は十分に満たされ、落ち着きました・・・

東海北陸自動車道の旅

2006-06-19 14:12:22 | 
富山からは、高速バスの案内を見て、出来心で、東海北陸自動車道経由で名古屋へ向かいました。

全体はまだ出来上がっていないので、岐阜県白川郷からは一旦、国道156号線へ降り、御母衣ダム沿岸を走り、荘川インターから、また高速に乗るというルートでした。

平家の落人が造ったと言われている、世界遺産の合掌造りの村落を車窓から見ながらの、楽しい4時間の旅でした・・・

飯岡港でメゴチ

2006-06-19 14:01:09 | トレッキング・釣り・テニス
千葉・旭の、NGO理事長宅でトラブルへの対応文書を作りました。

時間が余ったので、カンボジアで顔見知りになっている次男から投げ竿を借り、15分ほどの港へ降りて、青イソメを買い、チョイ投げ釣りをしました。

梅雨空で、2時間ほどで雨が落ちてきました。

小さなフグと、写真のメゴチが、相手してくれました・・・


伯母

2006-06-16 23:40:25 | いろいろ
夜行バスで富山へ来ました。

伯母を訪ね、食事に外へ連れ出し、そうすると「道がわかっていないのか!」と怒鳴られ、なんとか食べて帰りました。

午後は、心理の国家資格化の件で、精神病院協会の大物を訪ね、パーソナルな関係を確認し、会談自体は希望的な結末でした・・・
でも、これはもはや政治過程にあるので、余談は許しません・・・

夜になって、居酒屋と寿司屋をはしごして、ホテルへ戻りました。

そして、長女へ会いに移動します・・・
もう少しで、日本国内の移動を終了して、東京のアパートへ戻ります・・・

私的生活と、個人が世界に関わる、本質論

2006-06-12 20:27:30 | 国際協力・一般
4月に、ドミニカ共和国の空港で別れて以来のOさんと、御茶ノ水のコンサルの事務所で再会しました・・・
アルヘンティーノのご夫君は、元気に、英語教室を開く準備をされているそうです。
もしOさんの中米への赴任が実際に決まったら、ヒト騒動ありそうな予感・・・
途上国へ夫婦で一緒に赴任するには、生きる場所やしたいことなどについて、努力や譲り合いが必須です・・・ぼくたちもそうだけど・・・


その後に、神田の三省堂やアジア文庫などで、国際協力「原論(?)」関係・ネパール関係の、新しい本を漁ってきました・・・
途上国と関わって11年、本当に役立つことは何なのか、そんな本質論を考えているところ・・・

ひとつは、「Empowerment の多様な事例」です。
もうひとつは、「国際協力は、途上国の貧困解決に有効に立ち向かえているのか、またその展望は・・・」という、開発経済関係書ことです。
また、ネパールの人々を相手にした保健教育活動を考えるときに避けられない、大衆の「心に深く根ざしている民俗医療」についての、医療人類学関係書です。


ぼくの次の一歩が、ここらを踏まえたプロジェクトに関われるものにできるといいんだけど・・・ネ!

根曲がり竹の「若竹」

2006-06-11 20:56:24 | トレッキング・釣り・テニス
写真は、左が採ったばかりの若竹、右がそれを剥いたもの、中央がそれをガス火で焼いたものです。

きょうの下山は、旧知の小屋番と一緒でした。
彼は、勢至平に入ってすぐのところで、竹の茂みに入り、ヤブ漕ぎをしながら、若竹を探し、15分もしないうちに、スーパー袋に半分くらいの量を、二人で採りました。

既に山すそでは季節は終了しているとかで、1300mくらいの場所が今のシーズンなんだそうです・・・

帰宅して、教わったように、剥いて、ただ、火で焼きました。
香ばしくて、アスパラの繊維を強くしたような、しっかりとした歯ごたえが、新鮮でした。
後味に、薄い渋みがあります。

源泉かけ流し 天然温泉

2006-06-11 18:54:45 | トレッキング・釣り・テニス
くろがね小屋は、登山客が宿泊休憩するだけでなく、岳温泉の源泉を管理する役割もある小屋です。
ここから長いパイプが、温泉まで、山肌を下っていきます。

当然、この小屋には、源泉かけ流し(垂れ流し、という説もあり)のーヒノキ張り浴槽のー温泉があります。
白濁した硫黄の湯花が、温泉情緒をかきたてます・・・

小屋に到着して、汗を流し、
食事の後に、温まり、
寝る前に入って、温泉気分を高め、
起きたら、顔と、ついでにカラダをを洗い、
出発前に、関係なく・・・気合をいれ・・・
というふうに温泉三昧です。

熱い源泉なので、沢の水との混ぜ具合が、小屋番の大切な仕事なんだそうです・・・