心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

10月26日公開「アルゴ」に行ってきた

2012-10-31 17:28:06 | 日本で・・・
公開されたばかりの映画に行ってきた。

アルゴ。
http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/ 参照。

監督が主演というのは気合が入っているせいか、ぼくには長いはずの上映時間の2時間がアッという間だった。
実話というので、見るほうは惹きこまれたのかも。

やっぱりアメリカはヒーロー好きだね・・・
裏を掻かれた相手は、マヌケで悪者ということになるのだろうか?

3か月以内には中東で生活を始めている予定。
初めてのイスラム圏。
相手を理解したいと思っているので、余計、この映画にあるアメリカの対決主義が気になった。

エンターテインメントとしてはよくできている映画であることは確か。

大多賀政昭・河東仁・空閑厚樹・佐藤太2009「つながる喜び-農的暮らしとコミュニティ」現代書館

2012-10-21 01:22:58 | 
大多賀政昭・河東仁・空閑厚樹・佐藤太2009「つながる喜び-農的暮らしとコミュニティ」現代書館

帯にはこうある;
「自分も他の人も楽しい、人間も動物も植物たちもうれしい、カラダにも心にも気持ちいい、そんな生き方があるだろうか…」

++++++++++
内容;
「家からあまり遠くない距離に田畑があり、そこでの作業が生活の重要な部分を占めているような生活」が「農的暮らし」と定義する。
そういう生活に入った元旅人。
競争社会に決別して。

「安心や豊かさをお金で買う」ことを止めて、「自分で生きる、共に生きる」ことにした実際。

「英雄として」「直線的に」「もっと高く、もっと遠くへという生き方をし始めたギルガメッシュ」の悲劇と、「地母神のもとで死と再生を繰り返す円環的な時間に取り込まれたさまざまな穀物神」との対比。

生活共同体の例;
内戦後に他の民族との出会いと融合の場になった「ボスニア・ヘルツェゴビナのコミュニティガーデン」。
風や鳥、草花と出会う庭を「アトリエ土里夢(どりむ)」として開放する横浜の越川さん。

コミュニティの定義は、マッキーバーの「地域性と共同生活の存在、共属感情」のある特定の地理的空間というものが始まり。
「仲間になること」をさす「アソシエーション」。
ソサイエティは、その両者の上位概念。
個人化が進む社会という問題。
「インテンショナル・コミュニティという意図的につくられる共同生活様式」。
「共同生活型コミュニティとしてのコミューン」。
カトリック宗教的背景を持つものとして、ラルシュ。
宮崎と毛呂山の「新しき村」。
富士宮の「木の花ファミリー」。
個人の自由で自立を前提をしながら生活の一部の共同化・共有化をする「コレクティブハウジング・コウハウス」。
「コーポラティブハウス」
「パーマカルチャー活動に裏付けられたエコビレッジ運動」は、オーストラリア、イタリア、スコットランド、インドなどへ広がっている。

「幸せ」、再考。
「お金、偶然、物語、医・食・農・想、感謝と謝罪」などを手掛かりに。

性という課題。
ハンディを持つ仲間。
++++++++++

ぼくは、批判や否定ではなくて、肯定的な具体策を持っているのがホンモノの倫理だと思う。
もう先も長くないし。
”人生下り坂(BSNHK火野正平より)”というイメージに共感するこの頃。

可能なときにいくつかの実践を覗きに行ってみよう・・・

MH支援の長期展望・国際シンポ

2012-10-20 11:32:24 | 日本で・・・
あすは、これに参加します。
支援の長期的展望って、必須と思う。

帰りには、あだたらの紅葉とくろがね小屋の温泉かな!?

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NPO法人 相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会
2012年度 第2回国際シンポジウム 「災害後の長期的メンタルヘルスケア」
※医療保健福祉従事者及び学生限定

1. 日時
10月21日(日) 13:00~16:30

2. 会場:福島県立医科大学 8号館 N301

3. 演者
「災害と災害後の長期的ケア」
山本 あい子先生(兵庫県立大学地域ケア開発研究所)

「東日本大震災と米国の日本支援―ニューヨークの経験」
Dr.Robert Yanagisawa(マウントサイナイ医科大学)

「9.11被災者から東日本大震災被災者へ捧げるメッセージ」
Mr.Lee Ielpi(ニューヨーク9.11家族会)

「災害メンタルヘルスにおける長期的展望:2001年エルサルバドル地震から9.11テロ攻撃まで」
Dr.Craig Katz(マウントサイナイ医科大学国際精神科)

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大連大会が中止になった

2012-10-11 18:33:48 | いろいろ
「自然災害と心理学 - 日本からの報告 および中国からの報告」の日本側のシンポジストを引き受けていたところ、きょうになって下記のような中止の連絡が入った。
 例の領土問題が背景だ・・・

年明けへの延期だと、たぶん、ぼくは参加できなくなる・・・
東日本震災支援と四川震災への支援との重なる部分、異なる部分については、関わってきた心理家同志で学んでみたいと考えてきた。

中国側のリーダー選挙関連のご都合主義で湧き上がさせられた政治マターに振り回されるのは、残念だ。

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第48回日本臨床心理学会 大連・東京大会《大連会場》にお申し込みの皆様

 大変、残念なお伝えをしなければなりません。
皆様のご協力のお蔭で順調に準備が進んでまいりました本大会ですが、この度、延期しなければならない事態になりました。

大連市は親日家が多く大連大学からの協力の申し出もあり、今の日中関係の混乱とは関係なく、大会が実施されることになっておりました。
しかしながら大連市におきましても、日中の交流の大きなイベントのほとんどが延期となりました。

大連大学の副学長である宋協毅先生ご自身は何とか実施できるよう各方面で動いてくださり、中国国内の臨床家への案内も積極的に行ってこられました。また現在も実施できるよう動いていただいております。しかしながら、10月半ばには渡航費のキャンセル料金が発生する時期に入るなど、これ以上、決断を遅らせることはできず、この時期の開催は断念せざるを得ない状況になりました。

日本における心理臨床の実践を中国に紹介できる絶好の機会であり、日本の臨床家と中国の臨床家が公に交流できる素晴らしい場となるはずだったのですが、残念ながら延期とさせていただきます。ご参加いただくご予定の先生方には、ご準備や日程の調整でご迷惑をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。

実施時期につきましては今後の情勢を見て大連大学と密に連絡を取りながら、運営委員会において検討していきたいと存じます。開催の際はどうぞよろしくお願いい申し上げます。

尚、参加費、宿泊費等、本学会事務局にお振込みいただいたお金につきましては近日中に、全額返金させていただきます。
渡航の手続きに関しましては、旅行会社エヌオーイーでストップしていただいております。個人的に予定通り大連へ渡航される方がおられましたら、恐れ入りますが早急にご連絡をいただけますようお願い申し上げます。

大会委員長
酒木保
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尾瀬の朝はマイナス1℃

2012-10-10 21:40:59 | トレッキング・釣り・テニス
10月8日連休の最終日、案の定、その日正午まで規制されていたクルマが鳩待峠までそのまま入れた。
テント泊のための荷がどっさり入った65リットルザックを背負って、山の鼻に下り、エスパースを張る。

9日は尾瀬ヶ原をゆっくり横断して見晴へ、尾瀬沼を往復し、尾瀬橋とヨッピ吊り橋を渡り、つまり群馬から福島、そして新潟を回って戻る。
早朝7時から午後4時までかかった。

一面、茶色になった原。
陽の当たる水面で日向ぼっこするアブラハヤの群生、100超の群れ。
人影を恐れずのんびりゆったり泳ぐイワナ。
紅葉は沼へ乗越す白砂峠1600mあたりがよかった。

10日の朝はビジターセンター前の温度計でマイナス1℃、3シーズンの薄い寝袋だと朝方には手先や首元が寒かった。
もうすぐ小屋も閉まり雪の季節がやってくる・・・四季がある日本。

帰国、1カ月ぶり。グッピーとポトス、生き延びてくれた!

2012-10-04 07:28:33 | 日本で・・・
涼しげな小雨の成田にきのう帰国。

シェムリアップ、プノンペン、カトマンズ。
ひさびさの知人たちとの邂逅、うれしかった!
時間を作ってくれて、ありがとう!

今日は一転、陽が出てきた。

3匹のグッピーは、陽の当たるベランダ脇で丈を伸ばし育った水草を食べて生き抜いてくれた!
水温は26℃、ヒーターなしでちょうどいい季節。
緑に濁った水を1/3ほど替え、汚れたフィルターも新品に交換。

ポトスは水を張って入れておいた食器洗いカゴ一杯にさんざん茎と葉を伸ばして繁茂!
水栽培用に小分けする。
多過ぎ・・・

クルマのバッテリーも問題なく、一発始動!
少し走らせてきた。
サカナの臭いも取れている感じ。

10月21日には福島医大であるという「災害後の長期的メンタルヘルスケア」の第2回国際シンポの案内が郵送で届いていた。
今度は、NYとエルサルバドル、そして日本。
相双の、「なごみ」の皆さんにまた会える。
陸前高田へも足を延ばしてみるかなあ・・・

その1か月後には大連での日中震災ケアシンポに出ることになっている・・・この中国との騒ぎが続いているけど、実行されるのだろうか?と少し心配。

面接予約Telが入る。

来年1月からはヨルダンに行くことがほぼ決定。
難民ケア状況をネットで調べている。

グッピーもポトスもそれまでの命かも・・・許してね!

西丸震哉1974「山歩き山暮らし」中公文庫(1985年版)

2012-10-01 16:29:55 | トレッキング・釣り・テニス
懐かしい本だ!
学生時代に何度も読んだ本。
これも、10日間逗留中のカトマンズのホテルの本棚から。

まだまだ日本に未踏コースが探せばあった時代。
峠越えや源流遡行が、下調べの資料にのっとって、試みられる。

「大賑わいの登山コースには見向きもせずに、何やら怪し気な山々を探し出しては踏み込んでいく西丸式登山術」と、表紙裏の宣伝にあるがその通り!
山の生活での工夫や考察は、現在でもそのまま通用する普遍性を感じる。

文体は、後の椎名誠の先鞭をつけたような軽さで、探検記や踏査記などにありがちな悲壮さは無縁だ。
そのうえ筆者による挿絵は椎名モノのひさし?氏にそっくり。
でもところどころに、地図や地形図などが生真面目に登場する。

そういう意味では、あることあることの記録であり、小説家のものとは一緒にはできないかな・・・
また公務員生活の合間に休みを取って出かけるというスタイルが、読む人をこの著者近くに引き込む。

「大草原のある山頂」というタイトルで、利根川水源遡行の記録がある。
沢の名前が、ぼくの遠い記憶を呼び覚ました。

ぼくの場合は職場の山好き3人で、勤務先の病院に夕方出入りしていたラーメン屋台が本業の釣り人のボートで八木沢ダムを堰堤から流れ込みまで送ってもらい、遡行を開始。
軽快な沢歩きができるのはたった1日ほど。
すぐに雪渓くぐりや岸壁のザイルを使った微妙なトラバースが始まり、渡渉や高巻、流れへのザイルでの降下など、盛夏にもかかわらずびしょ濡れで震え上がっていた日々を想い出した。
結局日程不足で水源までは行けず、ボートで送ってもらったところまで戻り、当てなく釣り人のボートがやってくるのを河原でテントを張って待ち、翌日に運よく到着した人を拝み倒してダム堰堤まで送って戻ってもらったのを想い出す。
なんという人任せ計画・・・今思うと恥じ入る・・・!

イワナ釣りを覚えたのはこのとき。
先行記録にそれに関した記事があり、安物の渓流竿を手に入れ、ミミズをひと箱準備していった。
3人だからひとり2匹で6匹、と決めると夕方にテントを張っている間に釣れてしまう、夢のような場所だった。

以来、釣りはぼくの生きるうえでの高いモチベーションになっているかも。
そういつもはうまくいかないんだけどね・・・

20数年前の、1985年の端が日焼けした文庫本で読むと、なおさらあの30代の日々が想い起される・・・
日本に戻ったらパイオニアワークとか冒険!?そのものではなくても、それを加味した山登りとか遡行とか釣りとかキャンプとかやりたいな・・・