心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

ぼくの現地発ではない、日本発の途上国精神保健支援

2009-03-30 10:22:05 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
多文化間精神医学会の理事になり、
国際委員会で International matter を担当する一員になりました。

当面は、11月23日24日、カンボジア・シュムリアップで予定されている、
PRCP Pacific Rim College of Psychiatrists 主催の
カンボジアの精神保健従事者研修の下準備などをすることになりそうです・・・というか、している。

SUMHのほうは、今回の現地訪問を踏まえた理事会で、財政状況を確認しつつ、
シュムリアップ州の精神保健ケアのない保健区(アンコール・チュムOD Operational District)での
巡回診療と精神障害者を受け入れる地域的な介入(キーパーソン・ミーティングという具体策など)プロジェクトと、
事例や向精神薬などの現地研修プロジェクトの準備を、進めることになりました。

それと、
長い付き合いのネパールでの婦人への現金収入支援・村落開発支援NGOを支えている、
ぼくの足元であるH市の人々との交流もはじめる見込みです。

ついでに、
「世界の精神保健医療ー現状理解と今後の展望」ヘルス出版2001年の改訂版が準備中で、
ぼくは、カンボジアとネパールを分担執筆することになりました。

この途上国の精神保健支援分野への関心を高めていくには、始めたカウンセリングルームのクライエント数が少ない今のうちに、
新書あたりを書くのに着手したほうがいいかともフト思っています。
でも・・・出版社はつくだろうか?

今年はこういう形で、日本発の開発途上国の精神保健分野の支援を進められればいいナと思っています。 

WBCでは当然、愛国者?!

2009-03-25 23:57:40 | いろいろ
WBC決勝戦は、BKKカオサンのスポーツバーで見てました。

こういう国際戦では、特に外国にいると愛国者になってしまう・・・
勝ち負けは、容赦なくはっきり結果がでるから。

それと、アジア同士の対決は、映像で見るロサンゼルスの球場にも空席が目に付いた。
それはカオサンでも同じ。

日本人旅行者が数人騒いでいるだけ。
韓国人と思しき男性は表情を変えずにいて、延長になったら席を立っていってしまった。
他のスポーツバーではサッカーを中継。

いったん勝ちを得ると、個々の選手の不調はカバーしあったチームに比重を置いて、そして監督の選手起用も、すべて賞賛の対象になるフシギ!?

このチームメンバーが帰国する数時間前にNRTに到着しました。
あすから、面接、そして学会理事会で、通常の日本の生活に戻ります。

混迷のカンボジア精神医療界と、プロジェクト支援の具体策

2009-03-21 21:17:13 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
首都プノンペンからシュムリアップに6時間のバスの旅で戻りました。
なんか、ホッとしています。
アンコールビールのせい?

道路は完全に舗装は終了していました。
行きのスピードボートは、この時期にしてはめずらしくトンレサップにも一定の水量があって快適に睡眠を取ってしまいました。
乗り場の建物がしっかりコンクリートで作られていたのは驚き。
そのせいで水位が雨季より10m以上、最低位くらいまで引いている川面まで、
滑る鉄板の上を手すりにしがみつきながら降りるのはけっこうスリリングでしたが。
ちょっと工夫足らず・・・

予定の2人とはフランクに話し合うことが出来ました。
上司とスタッフとのサンドイッチ状態と自分から苦笑するS医師は、前とは違っていたって元気そうでした。
同伴したこちらのスタッフとも顔見知りになっているのを知って、
外国人リードが薄まってきているように思えて、ちょっとうれしかった。
そして保健省の精神保健担当となったS医師とは2時間!

その結果、既に国の精神保健計画があるにもかかわらず、
新たな保健省担当者は(その総括もなしに)新たな6年計画?!策定途上であること、
それは同じ国の精神保健計画部局を含む、大方の精神科医師の支持を得ていないこと、
など、この業界が紛争?状態のただなかにあることがわかりました。

なんという個人プレイ!の連続・・・

明日バンコクへでますが、そのまえにスタッフに出てきてもらって、
こちらのプロジェクト支援の具体策として、
・通所クライエントの個人ファイル記録書式を確定させる
・新規ケースと継続ケース、終了ケースの見極める実際的な手続き
を一緒に作り上げようと思っています。

それと・・・体調を崩していた駐在が長い彼は回復してきていて、ホッ・・・

シュムリアップ日程ほぼ終了

2009-03-18 19:25:05 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
シュムリアップ(REP)でのプロジェクトサポートと新プロジェクトの調査はほぼ終了。

おとといは、午前はうつグループの観察とそれについての話し合い、午後は近場の訪問2人。
安定の背後に、病を受け入れる(病者としての自己を受容)認識に至っているのが印象的でした。

きのうは、3年前まで行っていた地域活動の評価を狙った3ケースの訪問と、午後は新たな活動地となる可能性のある場所への訪問と聞き込み。
ラフロードの移動が長くて、クルマに乗っているだけでも予想以上にやっぱり疲れた・・・

きょうは、午前がぼくの報告書まとめ、午後はスタッフ全員と、彼らの疑問と通所活動の改善について討論。
デイケアの個々の活動の意味、その分類の考え方、カウンセリングとアドバイスの違い、などがテーマでした。
そしてこれから、夕食をビュッフェ形式のレストランで一緒にします。

残っているのは、州病院精神科外来での使用薬物一覧。
なんとかなりそうです・・・

カンボジアでは政府保健省が公的診療における薬剤を提供するシステムになっているけど、実際は供給量は不十分で不足していて、市販の薬剤を利用者が購入するしかないという現実がある。
もし、精神保健活動のない地域で精神科診療を創出するとなると、薬剤の確保が急務になるわけです。

明日からは首都プノンペンへ移動して、旧知で今は中心メンバーのひとりとなっている精神科医師と保健省の精神保健部署の責任者と会ってきます。

ということはきょうでREP日程は事実上、終了。
スタデイツアーを見込んで、ぼくのチケットを取ったので、一旦はREPに戻ってからの帰国になります。
ひさびさのBKKでちょっと息抜きすることにしているけど・・・


給与補填?!

2009-03-15 20:46:51 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
朝、明るくなったら市場へ歩いて、クイティオを懐かしく頂く。
なじみの店の看板娘は、さすが5年後にはいなかった・・・

休日に現地代表に出勤願って、スケジュールの確認と再設定。

それが終わって、IKTT代表のMさんへ教えてもらっていたTel.
街にいるというので急いで出かける。

一旦は消えつつあった伝統織物の技術を復興させただけでなく、200人を越える人々の雇用を生み出し、
さらには織物資材の自給を追求し、またサスティナブルな村づくりの現場へも連れて行ってもらって、その迫力ある実践に脱帽。
村へ行くにはアンコールワット、バイヨン、ゾウのテラス、プリヤカーンと抜けていきます。

さらには昼食もご馳走になって5時間。
いつもはあっさりしているのに・・・と思いながら、個人的な話題をタップリと伺う。

日本を離れたこの街で3年一緒だったという共有する時間の重さを感じる・・・

夕方4時からは、これも休日に会ってくれることになった州保健局長と会い、
保健区病院で精神科診療と地域リハを展開しようとする新たなプロジェクト展開のアイデアに助言を貰う。
この医師とも長い付き合いだ・・・

最近糖尿がでてきたとかで、痩せてきている。
手土産のチョコレート菓子は、子どもさんにと断わって手渡す。

この州の公的保健のシステム作りや現場に、5年続いたベルギーからの支援は今月で終了ということ。
その実践は引き継ぐとリッパに言いながら、
一方で個々人への経済的な給与補填を暗に要求することに、
ぼくの関わるNGOの2年目になる新米スタッフは怪訝な表情を見せていた。
「公立病院医師のデューティーワークじゃないの?」というのが彼の受けとめ。

そうそれが、本来の姿なんだよ・・・と言いながら、
顔を見合わせる現地代表とぼくでした・・・
この国の「支援され文化」、このままじゃダメだ!

大変貌のシュムリアップ市街

2009-03-14 23:48:05 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野
シュムリアップに、まったく予定通り順調に入りました。

H市高速バス0545発、NRT0745着。
NRT1045発、BKK1550着。
BKK1845発、REP1940着でした。

REP空港にはNGOスタッフが2人、4WDで迎えに来てくれていました。
現地代表のP氏とは去年の錦糸町の講演会以来だから、8ヶ月ぶり。

夜に入っているのに29℃!
今晩は風があるからまだいいかも。

ぼくは2年ぶりの訪問みたいで、街は大変貌です。
空港からホテルがズーと続いていると言ってもいい・・・
3年過ごした街。

実際ぼくがスタッフの勧めで入ったゲストハウスは前にはなかった。
アンコールチルドレン・ホスピタルのややシュムリアップ川近く。
前は真っ暗だった場所に街並みが続いています。
AC付き、無線LAN付きで15ドルです。
フサーチャー(オールドマーケット)も、活動の中心地の州病院も歩ける距離です。

さっそく、買い物。
バーボンのジム・ビーム1リットルが12ドル。
マルボロライト1カートンが10ドル。
ローカルビールは0.65ドル。
空港の免税店より街中のほうが安いカンボジアです。

明日は日曜だけど、朝8時半の打ち合わせから任務を始めます・・・
旧友にも会いたいな!


JICE1月号に記事

2009-03-10 19:21:46 | 国際協力・一般
遅くなってしまった案内です。

財団法人 日本国際協力センター機関誌「JICE No.64」2009年1月号に、
「途上国を知る・日本を知る;生活習慣に目を向けて互いに認め合う関係作りへ」が掲載されました。

http://jice.org/kouhou/pdf/JICE_no64.pdf

SUMHカンボジア支援に行ってきます

2009-03-06 14:07:25 | 国際協力・保健/リハ/心理学分野

1.SUMHカンボジアの実践を支援する
・ SUMHカンボジアのデイケアと訪問ケアの現状を把握し、スーパーバイズして、今後の具体策を提示する
デイケア通所活動の2種の差異と考え方、新患の多さと対象者選びの現状、対象者名簿、活動プログラムの実際(週間、一日、ほか)、スタッフの任務分担の実際、家庭訪問時の交通手段の実際、PC利用と修理の状況、など

2.カンボジア地域精神保健の制度の最新情報を得る
・ カンボジア政府保健省の最新の精神保健政策を知る(次のいづれかと会う。Cambodia National Program for Mental HealthのDr. CSないし、代表のDr. KS、それとロイヤル・プノンペン大精神医学教授Dr.EH, Dr. KS 保健省精神保健担当から)
・ シュムリアップ(SR)州の地域保健の最新の動向を知る(SR州保健局長Dr.DBから)

3.新たな活動を探る
・ SR州の地域保健に精神保健を含ませるための具体策;ヘルスセンター職員精神保健研修(A案とする)や、保健地区病院とヘルスセンターレベルでの精神保健ケア実施の具体策(B案とする)を検討する
・ A案を州保健局と協議し実行するために、SR州病院勤務の精神科医師をSUMH非常勤職員(SUMHカンボジアアドバイサー?)としてリクルートする
・ 日本から短期講師をSRに派遣して行う事例検討研修会の可能性と実際を検討する(C案とする)
・ SR州における精神保健巡回診療の可能性を検討する(B案の1形態)、

4.臨床動作法の現状を把握する
・ カンボジアにおける臨床動作法実施の現状をKとPなどから把握する

次が最近加わった任務です。
・ これまでの活動の評価を、専門家の印象として試みる。これまでのプロジェクト地を回り、関係者に若干のインタビューをする。
・ シュムリアップ州内の4保健区の病院で、精神科診療を行う場合について、州保健局と医師や薬品などについて調整する(B案の1形態)。

日程は、3月14日(土)バンコクを経由し19時シュムリアップ着、22日夕方現地を離れる。

解禁2日目と、大学相談室のようす

2009-03-02 17:46:42 | トレッキング・釣り・テニス
やっぱりスレとの闘いの2日目でした。

ちょっと寝坊したこともあって、明るくなってから現場着。
ところが前日のポイントでは1時間粘って、1回の弱い当たりだけ。
それで、移動。

上流には、微妙な岩壁トラバースが手前にある、大きな淵。
先行者に聞くと当たりなし・・・

それで、下流へ。
大きな石周りではなくて、小さな石周りで連続ヒット。
10cmになるかならないの当年ヤマメ、そしてハヤも混じる。

流れが岩壁にぶつかるところでもヒット続く。
ようやく、ぼくにも笑みが漏れ出す・・・!

結局、14匹で納竿、10時。
この時刻で谷深い河にも陽が射してきました。

今年の解禁フィーバーは、きょうで終了とします・・・

+++++++++++++

午後、予定の当地にある大学の健康相談室スタッフが来室。
学生数5000名、教員400名の規模という。
対人関係にナンある学生だけじゃなく、
若い教員にも不定愁訴から始まる対人関係トラブル相談が続いているなどの多忙な状況、
また組織内相談の限界などを聞く。

パンフレット100部を手に、帰学されました。

これで医療機関以外からもコンタクトがあるかも・・・

3月1日 渓流解禁日 大当たり!

2009-03-01 15:31:40 | トレッキング・釣り・テニス
東京都下、南秋川に4時起きで日の出から行ってきました。
笹原大橋の旧道側から入渓。

解禁日なので、河原で焚き火で待つ数人・・・
石がゴロゴロしている慣れない河原歩きで足元が危なっかしくつまずいている釣り人・・・
ぼくは、下見の通り、いくつか先の溜りへ渡渉数回で直行。

エッ、一人いるじゃない・・・
でも気がいいオジサンで、釣れた流し方まで教えてくれました。

イクラ餌と場所が大当たりで、ヤマメ28匹!
魚篭が重さで口が外れて壊れ、量も入りきらなくなって、スーパー袋に移すという初体験。

同じ溜りで会ったガンバッテ数匹だった杉並の彼、ゴメンね・・・
あなたは仕掛けが長くて枝に引っ掛けるし、太すぎるんだよ。
ビン詰めイクラも硬いからね。
いまは、4.5mの竿で道糸06ハリス03ヤマメ針5号が正解と思う。
研究してください・・・

明るくなってすぐはダメで、6時半頃から8時頃までがほとんどでした。
水は、手が切れるように冷たい。

さっそく素で焼いて、しょうゆを一垂らし・・・香ばしくって、美味!!!
それで3匹で足らず、もう3匹もぼくの胃袋に・・・
のこりは冷凍庫に。

+++++
プリウス、バッテリーをトヨタの保障で交換して(20数万のものとか)、
動いたという連絡があり、受け取ってきました。
ただ「今日調子が悪かったらすぐに連絡ください」という言葉が不気味・・・

帰路は問題なし。
今後については、祈るだけ?!
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面接が入っていない明朝、
エサも残ってるし、また行くしかないかなあ・・・