心理学オヤジの、アサでもヒルでもヨルダン日誌 (ヒマラヤ日誌、改め)

開発途上国で生きる人々や被災した人々に真に役立つ支援と愉快なエコライフに渾身投入と息抜きとを繰り返す独立開業心理士のメモ

海釣りと温泉が両立するキャンプ場

2009-05-28 03:57:03 | トレッキング・釣り・テニス
テント脇から海釣りができて、
その敷地内に温泉があって、
キャンプできるところがあった!

西伊豆松崎のPキャンプ場。
1m+も干満の差がある大潮で、長閑なベタ凪の1日でした。

フグ2、カニ2、イサキ?1.
フグはリリース、カニはカニ汁、イサキは刺身でいただきました。

帰りの4時間ドライブはちょっと疲れたけど・・・




日本の農業の将来を考えてみる

2009-05-14 18:30:38 | エコ・地域・環境
市環境学習室主催の講座の2回目。

「H市の農業と環境の変化」と題した講義を農業委員会会長のN氏71才が、
経験を踏まえて、熱く語るのを7名(少ない!)で聞きました。

・急激な農地の減少、宅地化。
・30年で農家数は半減、放棄農地40町歩。
・2町歩雑穀を作っても年間200万円程度の収入、儲からない商売。(不動産収入がなければ食べていけない)
・多品種少量の生産。
・市場へは約半分の出荷、残りは直売や直接取引。
・昭和30年初頭までは、米麦養蚕が続いていた。
・農業者の平均年令が高い。
・かつて盛んだった養蚕は2戸のみ、それも伝承文化関連。
などの現実があります。

今の取り組みは次のようです。
・休耕田での指導つき体験農園。
・小学校での稲作り
・ホタル鑑賞会
・基準が厳しくなった農薬(すぐ効果アリ、すぐ効果が消えるという手間)
・生産者名を入れた販売
・直販が始まって元気が出ている
・付加価値をつけたネットでの米販売

そしてこれからの展望;
・虫食いの大根やキャベツ、曲がったキウリなどを消費者は食べてほしい
・農地への課税削減
・農地の均等相続の見直し
・生産緑地法の見直し
など。

参加者からあった提案;
・H市の農産物のブランド化

ぼくは、2つ感じました。
1.政策上の農業保護の方向付けが不可避。
開発途上国では、日本の1/10で米が買えます。
流通が、経済のグローバル化は止めようにありません。
日本の食を守るなら、まずは助成金をつけて農業従事者の経済保障をすることでしょう。
儲からない仕事をやれと言っても、効果のない空文句で終わるでしょう。

2.消費者の意識と食をめぐる行動変容が必要。
食の安心や、地域と繋がる食、ひとつの地域で互いに交流し支えあいながら共に生きていく視点を確実にした実践です。
これは、住民の生き方の次元ですが、同時に行政からの制度的な誘導策も必要と思います。

農業問題は、エネルギー消費や、また環境保全や再生などと密接であるだけでなく、
経済的な収入に縛られた競争主義、消費主義、家族の分散したありようなどのヒトの生きかたをも見つめさせると感じました。

日曜には、緑地保全の体験学習です、楽しみ!

ラン・スミレ・リンドウ・カンアオイ・ケマン・キスゲ・カタクリ

2009-05-11 15:09:46 | エコ・地域・環境
草花編です。

キンラン;暗めの場所。花びら3枚、ガク3枚。金色の花が枝先に10個ほど。

ギンラン;より小さい。花は1cmほど。花にアゴが出ている特長。一杯には開かない。

クゲヌマラン;ギンランのアゴなし。

ササバギンラン;丈高い。花より葉が上に出る。

ユウシュンラン;10cmくらい。めづらしい。

タチツボスミレ;スミレの90%くらい。花つきがいい。スミレは大工の墨壷のこと。種子は、3つに別れ、跳ね飛ばす。アリが運ぶように、白くて小さい、甘い脂肪塊が付いている。

マルバスミレ;葉が丸い。早い時期。

アオイスミレ;葉がアオイの形。花が横ではなく前へ出ている。実を飛ばさない。

コケリンドウ;数cm。コケは小さいの意。

フデリンドウ;15cmくらい、紫色。つぼみが筆の穂に似ている。

タマノカンアオイ;根元の落ち葉の中に花、茶紫色。繁殖のスピードが遅い、1kmに1万年とも。

カンアオイ;関東カンアオイともいう。ガクが3枚、尖っている。分布広く、秋から春に長く花が咲く。

クサボケ;20cmくらい。棘がある。赤い花が火事を連想させて栽培されないことがあった。実は、シドミといい、果実酒に使う。

ムラサキタンポポ・センボンヤリ;明るい雑木林。白い花。閉じてるときは外側が紫色。秋には50cmくらいに伸び、タンポ槍のよう。タンポポのように綿毛を飛ばす。

タツナミソウ;丘陵地。花が立つ波の形に似ている。ほかに、ナミキソウやミヤマナミキも。花には、屋根がある。種子は3個、皿状になった上に。

ムラサキケマン;5月一杯。雑木林の縁。ケマンは寺社のヒモ飾り。種子をアリに運ばせるので、石垣の間にもある。

ムサシノキスゲ;最近激増。

カタクリ;山麓の北斜面の下部の水分の多いところ。今の時期は実をつけている。

こんなに、覚えられるかな・・・

クヌギ・コナラ・クリ・エゴ

2009-05-11 14:48:47 | エコ・地域・環境
H市環境学習室主催の特別講座、
菱山忠三郎「里山に生きる植物たちの生き方」に行ってきました。

熱の入った解説に引き込まれました!
この時期に、ここ周辺の雑木林で見ることの出来る樹木や草花、そしてその生活史が映像を見ながら紹介されました。

クヌギ;山で見ると葉が黄色がかっている。荒々しい枝ぶり。平地林、植えたもの。30年経つと萌芽しない。雌花がドングリをつけるまでには2年。副芽。

コナラ;12~15年で切る。萌芽あり。副芽は横に。今年延びた枝の先端部に雌花。マキやしいたけの原木。自家受粉を避けるため、雄しべが先熟。

クリ;6月頃、強い匂いで開花。枝の根元に雌花、先の雄花は落ちる。

エゴ;5月ころから咲き始める。平地林。エゴイ・エグイはここから?丸い実。実は、弱い毒があって魚取りに使う・お手玉に入れる・泡が出るので石鹸として使う。虫こぶがつく。木の細いものは杖に使う。主芽が、遅霜にやられたり、鳥や動物に食べられたときには、副芽が育つ。
(ウソはソメイヨシノの新芽を好んで食べる)

以上、樹木編。
次の日曜にはこの目で確かめようと思っています・・・

レイチェル・カーソン「沈黙の春」「センス・オブ・ワンダー」

2009-05-10 16:37:25 | エコ・地域・環境
レイチェル・カーソン「沈黙の春」新潮文庫
レイチェル・カーソン日本協会 編1998「沈黙の春を読む」かもかわブックレット
レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」新潮社

原題 Silent Spring が出版されたのは1962年。

農薬や殺虫剤などの化学物質が使用され続けるとき、自然の生態系の将来、
つまり土・川と水・害虫・植物・樹木・鳥・サケとカワマス・マイマイガとヒアリ・人体・生殖細胞・癌・生物学的防除などについての影響を論じています。

日本では、公害が叫ばれる直前の頃でしょうか。

化学会社などからの攻撃を受けながらも、
この書の提起を受けて、ケネディ大統領の元、科学諮問委員会の調査が進められ、
一部の農薬が禁止されることになったと言います。

カーソンは、政府漁業局に勤務する科学者でありながら、一方では作家を志す文才は以前から開花していたようです。

もう47年も前の本だけど、たとえば、
「許容量」という社会的な管理については、今日的にも再考すべきかもしれません。

絶筆となった「センス・オブ・ワンダー」では、
ー The Sense of Wander の出版は1965年、彼女の56才での死の翌年ー
50才になってから迎えた養子との生活に入ってから、
「私たちが住んでいる世界の喜び、感激、神秘などを子どもと一緒に再発見し、感動を分かちあう」ことを強調しています。

また「地球は自分たち、人間だけのものではない」という提唱も、自然のなかに人間がいることを明確した視点と思います。

自然の保全や環境教育は、人が生きていくという次元では本質的に、こうした感性や認識を得ることによって達成されるように思えます。

さて、この時代はまだ、地球上のエネルギー消費についての格差是正という視点はなかったのだろうか・・・

残雪の安達太良

2009-05-07 14:51:03 | トレッキング・釣り・テニス
新宿を日が変る前ころ発の高速バスに乗って福島へ。
駅舎が開く前に着いてしまった。

始発のJRで二本松へ戻り、路線バスで終点の岳温泉。
思っていたタクシーがなくて、思案していたら奥岳スキー場で働くおばさんが通勤途上に送ってくれた!感謝!!

勢至平からは残雪の中。
くろがね小屋へ回りこむあたりでは、片側がすっぱり切れた雪壁の微妙なトラバースが続く・・・ハラハラ。
アイゼンは準備してこなかったから・・・

小屋周りもいまだ1mはあろうか・・・今年は残雪が豊富。
石炭ストーブがジンわりと暖めてくれる。

強い硫黄の源泉かけ流し温泉を、窓を全開にして寒風を入れたりして何度も贅沢に楽しみ、
思えば20年来になる小屋番ともあれこれ話す・・・
自然保護のこと、退職した小屋番のこと、家族のこと、小屋を訪れる人々のこと・・・

焼酎をお湯で割るときにはお湯を先にコップに入れる・・・確かに比重的に攪拌されやすいのか・・・
山では、刺激量が制限されているせいか、ちょっとしたことからしんみりした話題に展開する。

帰りは郡山へ出て新幹線でヒトっ跳び、交通の便がよすぎるのもナア、というのは贅沢な想いか・・・
         

鬼頭宏 2007 「図説 人口で見る日本史」 PHP

2009-05-01 19:45:00 | 
鬼頭宏 2007 「図説 人口で見る日本史」 PHP
それによると;

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縄文時代;8100年B.P.2万人
     2900年B.P.7.6万人
弥生時代;1800年B.P.59.5万人
奈良時代;725年451万人
平安時代;800年551万人
安土桃山時代;1600年1227人
江戸時代前期;1721年3128万人
中期・後期 ;1750年3101万人、1804年3075万人
幕末・維新期;1822年3191万人、1846年3230万人
明治時代、前後;1873年3330万人、1900年4654万人
大正時代  ;1920年5596万人
昭和・戦後期;1950年8411万人
平成期   ;2005年12777万人
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資料に基づいて推計を進める手続きには知的に興奮。

今から1万年前から縄文期には、人口は2万から7万人で、平均寿命が15・6才と推定されているのは驚き!

弥生の人口増加要因は予想されるように水稲耕作、そして朝鮮半島からの大量の渡来人など。

人口停滞の要因は、戸籍登録のごまかし・本籍地からの浮浪・任地からの逃亡・伝染病などの疾病・渡来民の減少・気候の変化・中央集権という社会制度の変化・少子化・出産抑制・戦争・飢饉・移民・晩婚化・環境汚染と破壊、などを整理している。

アメリカ大陸での混血は約500年の歴史しかないが、
私たちはアジアで5000年もの混血のなかにいるというわけか・・・

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人類の「人口爆発」についてはビラバン1979の説を紹介していて、
・中期旧石器時代から後期旧石器時代への過渡期の紀元前3万7千年から3万5千年ころ、
石器製作技術の著しい進歩や狩猟の効率化による。
・新石器時代の紀元前8千年から5千年ころ、農業革命、定住、集落形成による。
・起源前800年から起源1年頃、
・800年から1200年まで、
・1700年から現在まで、産業革命を契機として。
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そして筆者は、先進諸国の21世紀の人口減少について
「文明の閉塞感が意識の根底にあってのことではないか」と思慮し、
「資源の有限性と地球環境の持続可能性は切羽詰っている」と述べ、
開発途上国の人口増加については、
「先進国は教育の改善の援助と同時に、その国の経済自立支援をしなければならない」と言う。

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ぼくには、先進諸国の人々が、独善的なエネルギー消費を見直すーこのあたりは「不都合な真実」への気づきを初め、緒にはついているーなど、
つまり生活を簡素化していくことがまず一歩のように思える・・・

最近思うのは、エコ・ブームをエサにしている新たな無駄な消費の動き・・・

同時に国際経済システムを、開発途上国が自立に向かえるよう改編することが不可避・・・
これは、一部の人々から既得権を奪う革命的な事業なんだけど。