茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

2009年06月20日 | Weblog
6月は水無月
旧暦の水無月は梅雨が終わって夏本番
からからの季節だから水の無い月という
という説もありますし
「無」という字は「の」という助詞で
つまり水無月は「水の月」という説もあります
神無月が
日本中の神様が出雲に行ってしまうので
神の無い月という考え方と
出雲から見たら神様大集合の「神の月」というのと
両方にとれるのと同じです

「水の月」の水は
雨のことではなくて田んぼの水のことです
苗が落ち着いて
きちんと並んだ緑が揺れる水田が
さわやかな風を届けてくれる頃
それが旧暦の6月

「さみだれ」は五月雨と書きますが
梅雨である今は
旧暦では五月だからです
まったく
旧暦に戻そう運動したくなりますねー
「さみだれ」という言葉は
神の意の「さ」と
雨の意の「水垂れ(みだれ)」から成っています
天の恩恵である雨に感謝して
聴雨の候
本を開いては語源を辿る旅などに遊んでみたいです

ちなみに
鮎という字も
鮎が縄張りを持つ魚だから
場を占める魚で鮎という説と
日本書紀にある魚占いに由来するという説と
まだまだいろいろな考えがあるようです

さて
来月の横浜山手イギリス館での講座は
「水」をテーマにします
お水が変わるとお茶のお味もかわるのか
数種類のお水で試してみます
それから冷茶をおいしく出すこつ
ペットボトルのお茶と急須で淹れたお茶と何が違うのか
といったことをお話しします
マイ冷茶で暑い夏を乗り切っていただきましょう