煎茶のお花には「雅題」というものがあります。
これは、「石上秋声」。
ちょっと侘びた小菊、その足下に蛙ちゃん。
え?今頃、かえる?
そう、今頃の蛙は、これから冬眠するところ。
喉がふくらんでいるのを見てください!
最後のゲロッを発して、
まもなく、おやすみ~と土の中、
というところなんです。
私の煎茶の師匠が街の花屋さんで小菊を求めたところ、
「うちは仏様の花はおいていません」と言われたそうな。
菊というと確かにそういうイメージはありますが、
知れば知るほど奥の深い花です。
菊慈童という不老不死の物語から、
楊貴妃の美容液であったという物語、
後鳥羽上皇に遡る天皇家の菊紋のルーツなど、
実に歴史を物語る花であります。
来年こそは菊な一日を過ごしたい!
と去年も思ったのでした。
早起きをして、
菊の花が抱いている朝露を集めて綿に含ませ、
それで全身を清め、
菊の花びらを盃に落として日本酒をいただき、
菊の花を浮かべてお風呂に浸かる、
月の光、虫の声・・・
たったそれだけのことなのに
何が忙しいというのでバタバタしているのでしょう。
私が冬眠するとしたら、
最後のゲロッはなんていうのだろう。
いや、冬眠を一日延ばしにして、
春眠暁を覚えずとかいって、
いつまでも寝ているショーもない蛙になってしまうでしょう。
寝るときは寝る、起きるときは起きる、
たったそれだけのこともできないなんて、
蛙、見習わなくっちゃ。
「時を知る」というのはなかなかに難しいものです。
これは、「石上秋声」。
ちょっと侘びた小菊、その足下に蛙ちゃん。
え?今頃、かえる?
そう、今頃の蛙は、これから冬眠するところ。
喉がふくらんでいるのを見てください!
最後のゲロッを発して、
まもなく、おやすみ~と土の中、
というところなんです。
私の煎茶の師匠が街の花屋さんで小菊を求めたところ、
「うちは仏様の花はおいていません」と言われたそうな。
菊というと確かにそういうイメージはありますが、
知れば知るほど奥の深い花です。
菊慈童という不老不死の物語から、
楊貴妃の美容液であったという物語、
後鳥羽上皇に遡る天皇家の菊紋のルーツなど、
実に歴史を物語る花であります。
来年こそは菊な一日を過ごしたい!
と去年も思ったのでした。
早起きをして、
菊の花が抱いている朝露を集めて綿に含ませ、
それで全身を清め、
菊の花びらを盃に落として日本酒をいただき、
菊の花を浮かべてお風呂に浸かる、
月の光、虫の声・・・
たったそれだけのことなのに
何が忙しいというのでバタバタしているのでしょう。
私が冬眠するとしたら、
最後のゲロッはなんていうのだろう。
いや、冬眠を一日延ばしにして、
春眠暁を覚えずとかいって、
いつまでも寝ているショーもない蛙になってしまうでしょう。
寝るときは寝る、起きるときは起きる、
たったそれだけのこともできないなんて、
蛙、見習わなくっちゃ。
「時を知る」というのはなかなかに難しいものです。