茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

japan

2009年06月07日 | Weblog
木曽漆器祭に行ってきました
漆器店が軒を並べる木曽平沢の古い町並み
工房の見学もOKで
暖簾をくぐり漆器の街の奥へと入ります
漆のぬられた大きな一枚板の襖は
大きく傾いで
江戸の頃より続く街の歴史を物語っていました
樹木豊かな山から吹いてくる風は冷たく
店と母屋と蔵を繋ぐパティオの蛍袋の花を
優しく撫でていました

漆の抹茶茶碗を見せていただきました
木の器に漆を塗ったものと
土と○○と△△を混ぜて焼いたものに漆を塗ったもの
(企業ひ・み・つ)
どちらも手によく馴染んで温かく
お茶の緑がさぞかし美しく映えるだろうと思われました
茶筅で点てても漆は大丈夫とのことでした
石本玉水さんの作品ですが
まだ販売ルートにはありません

「奥でお茶していって下さい」
そう声をかけていただき
漆塗りのテーブルで
漆塗りの器で
たくさんの手料理をいただきました
ちらし寿司 山菜のしょうじあげ 蕗 蕨 独活の汁物 梅のワイン煮など
日常の空間に外の人をあげて食事を出すスタイル

お茶を一服のつもりが
すっかりリッチな旬のご馳走に預かり
木曽という街の文化をまるごと堪能させていただきました
木の国は豊かでした