茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

文京区

2009年06月06日 | Weblog
文京区のシビックセンターで
『お茶のいまむかし展』が行われています
文京区というのは後楽園ドームのある大都会ですが
台地と谷と坂の町
神田川が流れ
水の豊かな地域で
「お茶の水」という地も文京区です

お茶の水という地名の由来は
江戸の初期に遡ります
当時のお茶の水一帯は
緑が深く蛍が舞う美しい渓谷で
質の良い清水が湧く場所だったそうです
二代将軍家忠が
この水をお茶用に献上したことから
このあたりが
「茶の水」とか「茗渓(めいけい)」とか
呼ばれるようになりました

そのような地域ですから
『お茶のいまむかし展』といえば
文京区にあった茶畑の地図!をイメージしたのです
ちらしにも
「わが国におけるお茶の歴史は古く、
 文京区にもお茶の歴史に関する資料や施設が多くあります。
 日本人が慣れ親しんでいるお茶に焦点をあて、
 お茶の歴史、茶道具、区内のお茶に関するマップ、
 和菓子の型、茶葉などを展示します。」
とありましたから、わくわくしていたのです


「お茶のマップ」は
茶道ゆかりのマップでした
これ、普通ですか?
茶畑のマップと思うのはビョーキ?

でも
会場には茶道、煎茶道の本だけでなく
中国茶関係の本や茶業の資料が展示されていて
その空間はとてもうれしかったです
不思議なのは静岡茶の宣伝がいっぱいあったこと
「まちこ」の鉢もありました

「お茶マップ」を手に
細川家の永青文庫で
じっくり茶の湯の歴史を学ぶのも良いですし
六義園、小石川後楽園、椿山荘の茶室で
都会とは思えない深い緑の気に包まれるのもいいですね
7月下旬まで
ヘイケボタル、ゲンジボタルが観賞できるようです