牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

ステーキハウス せんごく (板橋3丁目)

2009年01月18日 | 食べ歩き (その他)
美味しいハンバーグが食べたくなり、板橋3丁目の「ステーキハウス せんごく」に行きました。

中仙道にほぼ面した不動通り商店街の入り口で、すかいらーくと同じ敷地内にあります。
板橋は私が生まれてから21歳まで育ったいわばソウルタウンで、いまだに街の面影に懐かしい思い出を重ねることができます。

せんごくやすかいらーくがある一角は、私が小学生の頃は外車専門の中古車販売店がありました。
折しもスーパーカーブーム真っ盛りのときで、サーキットの狼に登場するクルマが店頭に並ばないかとわくわくしたものです。
今から考えれば当たり前のことなのですが、ポルシェやランボルギーニが並ぶことはありませんでしたが、エンジン・フードにファイヤーバードのエンブレムが大きく描かれたトランザムを見ては胸を躍らせたものでした。
すかいらーくは、その後昭和50年代の後半にできたと記憶しています。

このステーキハウス せんごくは、春日に本店がある洋食屋で、本郷三丁目の交差点のある支店にも行ったことがあります。
いただいたのは、看板メニューのステーキハンバーグ、ちょっと大き目の300gにしてみました。
この店のハンバーグのパティは、ひき肉を使ったものではなく、ステーキ用赤身肉を細切りにし、つなぎも玉子だけという贅沢なものです。
その味はハンバーグというよりはステーキに近いもの。細かく刻まれた肉との間からジューシーな肉汁があふれ、ハンバーグが食べたいという気持ちが一気に満たされた気がしました。
ソースも何種類かから選べるのですが、これまた定番のせんごくバターにしました。バターにアンチョビ、レモン、タバスコを混ぜ、生クリームで仕上げたとあって口当たりもふんわりとしたもの。
パティの上でいい具合に溶け、肉の旨みを引き出す脇役としての役目をしっかりと果たしていましたね。

満足して店を後にしたのですが、20数年の時を経た板橋の街は、面影を残すもののすっかり様変わりしていました。
せんごくの隣は洋菓子屋と喜多方ラーメンの店になっていましたが、私が中学生の頃にはこのあたりにはヤングサウンドというSONYの専門店があり、初めてのラジカセをその店で買ったことが何となく思い出されました。
やはり私のふるさとは板橋なのでしょう。