牛込生活

荒木町・神楽坂の旨いもの食べ歩き。日々雑感。散財の記録と反省。というより、鈴木康太郎の備忘録代わりです。

キッチン 谷沢/KITCHEN TANIZAWA (高田馬場)

2008年10月31日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
高田馬場から早稲田に向かう道すがら、馬場口交差点の手前で、何気なしに「渡なべ」のある路地をのぞいてみたところ、その手前にある「キッチン 谷沢」の看板が目にとまりました。

ハンバーグやステーキ、フライものが中心の街の洋食屋で、「渡なべ」に行くたびに気になっていた店なので、入ってみることにしました。

店内は鰻の寝床のように細長く、店の奥に大き目のテーブルがあるものの、メインはキッチンを囲むようにあるカウンターです。
店主の作業が横からよく見える端の席を陣取って、ハンバーグステーキ&エビクリームコロッケのグリルを注文しました。

いつまでたっても湯気が絶えないくらい熱々のグリルの上に、たくさんの付け合せが盛られて、その上にかなり大きいハンバーグとエビクリームコロッケがその姿をこちらに見せていました。

コロッケにはエビが1本、丸ごと入っているとのこと。デミグラスソースとのマッチングが最高でした。
ハンバーグは、とろけるチーズの味と肉そのものの旨味が口の中でひろがるような美味しさで、まさに至福のときでした。

意外なところで意外な名店を見つけた気分です。

YEBISU/琥珀ヱビス

2008年10月30日 | お気に入りの食材
昨年引き続き、今年も本数限定で発売された「琥珀ヱビス」を飲んでみました。

その名の通り、色はきれいなアンバー色。これはビールの液体に色をつけたり、香味に特徴をつけたりするクリスタル麦芽によるものとのことです。

昨年は、甘みばかりが口に残って何となくキレがないような印象だったのですが、今年は表情が一変。
口の中に残る心地よい炭酸の刺激が印象的で、程よい苦味でした。

飲み進めるうちに、奇しくも先日いただいた「サントリー モルツ<ダークビター>/MALT'S Dark Bitter」と似たような方向性を感じたのですが、おそらくこれが最近の日本人の嗜好なのかもしれませんね。

らーめん若月 (新宿)

2008年10月29日 | 食べ歩き (新宿・大久保)
新宿駅の西口から大江戸線に乗ろうとすると、どうしても小便横丁(思い出横丁)が気になります。

汚なくてゴミゴミしているところ、アジアの街のように細い路地の中の混沌としたところに、なぜかワクワク感を感じるものです。

小腹がすいていたのか、用もないのになぜか引き込まれるように足が横丁に向いてしまい、気づけば「らーめん若月」に足を踏み入れていました。

注文したのは650円のチャーシュー麺。パサパサとしたチャーシューに450円のラーメンとの差額ほどのバリューがあるかといえば微妙なところですが、甘くてほっとするしょう油味のスープ、プルプルとした食感の縮れた平打ち麺は、安心して食べられますね。

この店に来るといつもラーメンをいただいてしまうのですが、次回は焼きそばと餃子にビールを頼んで、オヤジ飲みを楽しみたいと思います。

立呑み ます家 (芝公園)

2008年10月28日 | 食べ歩き (その他)
東京プリンスでの所用の帰り道、増上寺大門の脇にある「立呑み ます家」で昼食をいただきました。

この界隈で立飲みと言えば、昔から大門交差点のすぐ近くにある「秋田屋」で、私が詰めえりに校章の入った肩掛けかばんで通学していることからオヤジの聖地でした。
それから30年近くの時間が流れ、まさか自分が立飲み屋で明るいうちからビールを楽しむような間違ったオトナになろうとは、想像すらしませんでした。

このます家ですが、同じ立飲み屋とはいえ、秋田屋とは違い外食チェーンによる経営で、串焼きを中心としたメニューの居酒屋です。
ランチのメニューはほとんどが600円台というリーズナブルなもの。
牛すじ豆腐定食やまぐろ山かけ丼などのスタンダードメニューもあったのですが、「カレー」という文字を見つけて頼まないわけには行きません。
懐かしい母さんの味という「母さんカツカレー」を注文しました。

ゴロゴロとした具がたくさん入っており、カツもサクサクで美味しかったですね。
ルーの盛りがいまひとつ少なかったように思えますが、それはたまたまなのでしょう。
いずれにしても、620円という価格を考えれば文句は言えませんね。

KIRIN ザ・プレミアム無濾過〈ホップの香り〉

2008年10月27日 | お気に入りの食材
10月22日から数量限定で発売された「ザ・プレミアム無濾過〈ホップの香り〉」を飲んでみました。

キリンビールの新たなプレミアムライン「ザ・プレミアム無濾過」の第三弾になります。

パッケージはグリーンが基調の上品なもの。これが意味するところは、今年収穫したばかりのホップをふんだんに使っているということなのでしょう。

ひと口飲んだ印象は、とてもまろやか、というもの。
チリチリとした刺激や苦味と対極にある、まろやかさやホップの香りを目指したのでしょう。

個人的にはビールには刺激や爽快感を求めがちなのですが、秋ならではのやわらかな味わいも、たまにはいいものです。

鶏の塩焼き

2008年10月26日 | 趣味の手料理
鶏のもも肉が安く売っていたので、シンプルに塩焼きにしてみました。

鶏肉は決して嫌いではないのですが、どうも皮の部分がやわらかいのが苦手なので、調理するときは皮に焼き色がつくくらいカリカリにします。

今回は、塩と酒で下味をつけたとり肉を、ガス台についている魚を焼くグリルで焼いてみました。
油を使わない上に、焼いている間にとり肉の脂肪分がすっかり落ちるので、とてもヘルシーに仕上がりました。

仕上げに白髪ネギを散らし、ポン酢でいただきました。
一人で大きめのもも肉1枚は少し多いかなと思ったのですが、あっさりとしているため、軽くいただけました。

焼く前にグリルを先に温めておいたため、カリッと仕上がってとても美味しかったですね。

ガーリック炒飯 目玉焼きのせ

2008年10月25日 | 趣味の手料理
家にある材料で、かんたん美味で紹介されていた「ガーリック炒飯 目玉焼きのせ」を作ってみました。

ニンニクを効かせたシンプルな味付けの炒飯に、半熟玉子のとろりとした黄身を絡めながらいただくものです。

炒飯を作るときは、たいていニンニクをベースに味付けるのですが、つぶしたニンニクを炒め、そのままご飯を投入していました。
今回はスライスしたニンニクを弱火で色づくまで炒め、いったん取り出してから、かおりの移った油でご飯を炒め、味付けてから最後にニンニクを戻しました。

うっかりすると焦げやすいニンニクですが、この方法だと上手に出来上がります。

ラーメンと一緒に食べようと思ったチャーシューも細かく刻んで入れたのですが、久々に美味しくできたような気がします。

洋食 小春軒 (人形町)

2008年10月24日 | 食べ歩き (その他)
午前中の打合せが思いのほか早く終わったので、今日こそ「玉ひで」でお昼をいただこうと店の前まで行ってみると、11時半だというのに早くも数十人の行列でした。
いったい、何時であれば並ぶことなく入れるのでしょうか。

気を取り直して向かったのが、玉ひでの並びというか路地を隔てたすぐ近くにある「洋食 小春軒」です。

カウンターとテーブルあわせても20席程度の小さな街の洋食屋で、明治45年開店のという老舗です。なんでも、初代はもともと明治維新の軍人、山縣有朋お抱えの料理人だったとのこと。
4代続けて伝統の味を守り続けているのは立派なことです。

いただいたのは1300円の特製盛合せライス。
エビフライにホタテ、メンチカツ、イカ、ボークソテーなど定番の味が盛り合わせになっているお得なメニューです。

揚げ方が上手なのか、油の品質がいいのか、これだけのフライをいただいても胃にもたれません。
この巧みの技が100年近く人気を博している秘訣なのでしょう。

デバク飯店 (新大久保)

2008年10月23日 | 食べ歩き (新宿・大久保)
新大久保駅からの帰り道、明治通りに向かって大久保通りの左側を歩いていたところ、とんちゃんのすぐ隣でひときわハングル濃度の高そうな店を見つけました。

どこを見てもハングルだらけで、何の店かわかりません。
かろうじて「デバク飯店」との屋号がわかる程度です。

怖いもの見たさで入ってみると、どうやら韓国式中華店で、「ジャージャー麺」が名物料理とのことです。

メニューも日本語のルビがふってあるレベルでほとんどハングルの世界。
人気のメニューはジャージャー麺と辛口ちゃんぽんとのことなので、この二つがセットになっているメニューを選びました。

韓流ドラマで有名というジャージャー麺ですが、日本でおなじみの肉味噌をスパイシーな味付けに味付けたものとは異なり、出てきたものは真っ黒で全体的にドロっとした感じなもの。
味は淡白で、具はジャガイモとタマネギ。肉っ気はありませんでした。

辛口ちゃんぽんも、スープにコクがなく、麺もインスタントラーメンのような感じで今ひとつだった感があります。

多少、アルコールが入ってのことなので、自分の味覚が麻痺していたのかもしれませんが、お店選びは慎重にしたほうがいいかもしれませんね。

Hong Kong Dining 香家 (三田)

2008年10月22日 | 食べ歩き (その他)
桜田通りが慶應義塾大学の方に折れ曲がる、三田2丁目交差点の角に開店した「香港ダイニング 香家」でお昼をいただきました。

桜田通りが拡張する前は、もともとこの近くに二郎の本店がありました。
学部生の頃に何度か二郎ののれんをくぐったことはあるのですが、それから20年余、現在のラーメンブームと二郎のポジショニングは想像すらできませんでした。

Hong Kong Dining 香家は、二郎とは対極にあるようなお洒落で今風な感じで、jazzが似合いそうな落ち着いた雰囲気の店です。

ランチのラインナップは坦々麺や点心類が中心。坦々麺をメニューの中心に据えているだけあって、汁なし、麻辣汁なし、鬼、青鬼、姫と5種類ものバリエーションが揃っています。

汁なしかありかを迷っていたら、それぞれを半分ずつ楽しめるハーフ&ハーフを勧められました。1000円でご飯ものがついています。

汁なしと青鬼を選んだのですが、花椒がビンビンに効いており、鼻づまりが一気に治りそうな爽快感でした。

陳麻婆豆腐」や 板橋の「栄児家庭料理」に行かなくても、手近なところで勢いのある辛さを体験できるのはありがたいですね。

麺家 八の坊 (都立大学)

2008年10月21日 | 食べ歩き (その他)
都立大学での所要を済ませた後、東横線の駅に向かう途中でふと見つけた「麺家 八の坊」というラーメン屋に入ってみました。

都立大学の駅から東横線の高架添いに渋谷方面に進み、しばらく進んで左に曲がったところにあります。

カウンターのみで8人も入れば満席になるくらいの店内は、木造でどことなく昭和を感じさせるもの。
厨房のすぐ裏手には急な傾斜の階段があり、レトロでどことなく落ち着いた雰囲気をかもし出していました。

基本はとんこつ醤油ラーメンのようなのですが、限定という「スープやきそば」に目がとまりました。

スープやきそばといえば、那須塩原の名物メニューとして一世を風靡したのは記憶に新しいところなので、話のタネにどうしても食べておきたい一品でした。
ところが、まわりを見渡してみても誰一人としてスープやきそばを食べている先客はいません。
一抹の不安はありましたが、どうせラーメンもジャンクなんだと自分に言い聞かせ、初志貫徹してスープやきそばを注文しました。

調理する様子を確認すると、普通に焼きそばを作り、それをスープと合わせているだけです。もちろん、やきそばにはお約束の紅生姜も載せられていました。

恐る恐る口に運んでみると、とんこつスープの味と焼きそばのもそもそっとした食感、ソースのほのかな香りが不思議と食欲をそそらせます。
期待はしなかったのですが、思わずスープまで完食してしまいそうでした。

なかなか来る機会のない街なのですが、もう一度訪れることがあれば、迷わず頼んでみたくなる一品でしたね。

カレーきしめん/CoCo壱番屋 (牛込柳町)

2008年10月20日 | 食べ歩き (牛込界隈)
牛込柳町駅前のCoCo壱番屋で季節限定の「カレーきしめん」をいただきました。

「きしめん」とは唐突だなと思ったのですが、カウンターの上にある冊子を読んでみると本社が愛知県一宮市とのことで、地元つながりということできしめんに所縁があったのでしょう。

オプションはカレーと同じものが自由に組み合わせられるとのこと。メニューにはからあげ、イカや半熟タマゴのトッピングを例にとっていました。一瞬、いつも注文するロースカツをオプションにつけようかと考えたのですが、さすがにきしめんには合わないだろうと躊躇し、結局は何もつけずに辛さをいつもの5にして注文しました。

味はイメージの通り。難を言えば、うどんがつるつるとすべるので食べにくいことくらいでしたね。

とはいえ、たまにはきしめんもいいですが、やはりココイチのカレーといえばロースカツカレーの5辛でしょうか。

筑豊ラーメン 山小屋 (高田馬場)

2008年10月19日 | 食べ歩き (早稲田・高田馬場)
馬場口交差点から明治通りを西早稲田駅に向かっていたところ、新しいラーメン屋が開店していたことに気づきました。

筑豊ラーメン 山小屋」というFC展開している豚骨ラーメン店のようです。

もとはといえば、この場所には「かれー麺 実之和」、そして広島つけ麺の「流行屋(はやりや)」があり、その後2007年の春には「旭川らあめん こもり」に変わってつい最近まで営業していたかと記憶しています。

この場所の少し馬場口寄りには、かつてはとんこつ醤油の「まねきや」、辛いだけの「じんめん」、「中国伝統手造麺 麺芸坊」と短いスパンでテナントが入れ替わり、なかなか店が根付かないところなのです。
店構えからすると期待ができそうになさそうだったのですが、わずかな期待を胸に入ってみることにしました。

定番という基本のラーメンが700円でしたが、オプションを加えた「黒マー油ラーメン」を頼んでみました。ニンニク、たまねぎをじっくり揚げたマー油を加えたもののようです。記憶は定かではありませんが、800円か850円だったかと思います。

肝心の味ですが、九州ラーメンにしてはややあっさりとして、全体的な味の印象は可もなく不可もなくというところでした。

しかしながら、とりたてて特徴もなくリーズナブルな値段でもないということもあり、この店も半年持てばいい方ではないかと察します。

開店する前にほんの少しでも、出店するエリアをリサーチしておけば、もう少し結果は違ったのかも知れませんが。

Bistorot de Bave/ビストロ・ド・バーブ (牛込神楽坂)

2008年10月18日 | 食べ歩き (牛込界隈)
8月末に細工町に移転した「Bistorot de Bave/ビストロ・ド・バーブ」でランチをいただきました。

牛込北町交差点から外堀通りに向かったすぐの右手で、もともと喫茶店があったところです。
市ヶ谷駅から帰宅する際には何度も前を通っているのですが、様子が違っていることには気づいていたものの、まさかバーブが移転したとは思いませんでした。

もともと納戸町の牛込中央通りから二十騎町の方へ延びる路地沿いにあったのですが、そこは「Petit Bave/プティ・バーブ」に模様替えされていました。
プティ・バーブはもともと洋菓子店だったのですが、今はアラカルト中心のフレンチレストランとして営業しています。

事前に電話したところ、ランチには予約ができず11:30の開店直後にすぐに満席になるとのこと。開店の10分前くらいに並んだところ、すぐに長蛇の列ができて、言われたとおり開店と同時に満席でした。

それもそのはず、ランチは前菜とメイン、デザートの組み合わせで1,600円。本格的で繊細な味の上に、ポーションが大きく男性でも満足できるようなボリュームなので、人気が出るのもわかります。

付け合せの野菜がたっぷり使われているのもうれしいところです。

帰りに「Petit Bave/プティ・バーブ」に向かう路地の角を確認したところ、再オープンする予定のピッツェリア「La VoLPaiA/ラ・ヴォルパイア」の工事が急ピッチで進んでいました。

こちらの開店も楽しみです。

中華料理 来々軒 (水天宮前)

2008年10月17日 | 食べ歩き (その他)
箱崎での打合せの後、水天宮の向かいの路地を何気なく曲がってみたところ、いかにも昭和の趣がある中華料理屋があったので、入ってみました。

その名も「来々軒」。ビル自体はそれほど古いわけではないと思うのですが、いかにも映画のロケのためにあつらえたセットのような、古めかしい店でした。

入ってみると鰻の寝床のような縦に長い店内で、奥に伸びるカウンターと4人がけの小さなテーブルがいくつか並んでいます。

いただいたのは牛肉ピーマンかけご飯。ずっしりと重量感のある盛り具合に圧倒されたのですが、少々濃い目のあんかけのおかげで、一気に平らげてしまいました。

人形町や蛎殻町の界隈には、探検のしがいがある店がまだまだ多そうです。