ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

デザイン管理職。

2008年10月19日 | blog

今日はー、管理職として仕事を任せるということと、それでじぶんは何の仕事をしてゆくのかのいろいろを書こうとしたのですが、深くなりすぎて収拾つかなくなったのであきらめます。

管理職というのは現場の感覚を失ってゆくのですが、長期的な目線で見ようすればするほど、現場はみえなくなる。それは現場があまりにも細部の集積でできあがっているからなのだとおもう。ひとつひとつのディティールにすべてつきあっていたら管理職はできないが、けっきょく「真理」は「細部」のなかにある。そして、長期的な目線に基づく施策は、長期的なだけに、わずかな角度(判断)のズレが、あとで問題を引き起こす。現場にさっぱりそぐわない、形骸化したシステムを作ってしまうとか。管理職は現場の経験を積んで管理職になるが、管理職になった瞬間から、もうそれ以上、現場の経験を重ねることができない。管理のいろいろを知ってしまったら、もう元には戻れない。現場のためによかれとおもって張り切っている上司のすることが妙に空回りして見えるときはそういうことだ。

んー、書いてはみたけど、違う話になっとるがや。

ああ、もうひとつ。現場は場数を踏めばどんどんプロフェッショナルになってゆくけれど、管理職って仕事の内容がどんどん劇的に変化してゆくので、現場ほどプロフェッショナルになりにくい、とおもう。いままで一度もやったことないことを、どうにかやらねばならない機会が、何度も何度も、毎年毎年、ずっと続くという印象なんだよなぁ。

ふとおもったのですが、「インハウスデザイナーを経て独立したフリーランスのデザイナー」は多いとおもいますが、「管理職経験者」って、すくないような気がします。管理職になる前に独立しますからね。管理職のオファーが独立のキッカケ、というひともいるかもしれない。



社。

2008年10月19日 | blog

近所の神社へお参りに。

「平安時代に創建された」と看板にアピールされた神社は、
境内で小学生がドッジボールの練習を真剣にしていました。
オトナのコーチの怒号が響き、小学生ハイテンション!
流れボールが飛んでこないか、ひやひや。

GRってわたしにゃイマイチなんですよね。ということを書いた日から、妙に活躍しています。
そういうことって、ときどきある。
やっぱ身近な「人」を撮るには、いいわ。


パワー・ウインドウ。

2008年10月17日 | blog
ああやってもうた。
窓あけたまま駐車してもうた。
雨に降られてもうた。
スイッチ濡れてもうた。

閉めようとしたら、勝手にウイーンと開いてしまう!
スイッチがショートしてる!
何度閉めようとしても、勝手にウイーンと開いてしまう!
なんだ、この状況。俺はミスター・ビーンか!

けっきょく、窓閉まんなくなってもうた。とほほ。

とっととディーラーへ。とりあえず、パネルをばらしてエアで水気を飛ばしてもらう。
工賃は…予想通り、タダ。

機械の調子がわるくてお店に持ち込んだら、「とりあえず応急処置で様子を見ましょう。お代はけっこうです。」と言われて感動した!りすることがあるとおもいますが、それってじつはそういうもんです。

工数は発生しているのですが、修理というのは、そこでお代をもらうと、「治った状態を、保証」しなければならないんですね。「一定期間はちゃんと動きますよ、ということを保証すること」自体が商品(サービス)といえるわけです。応急処置では「完治の保証」ができないので、お代も取れない。取りにくい。ふつは取らない。(ま、例外はあるとおもうので「俺は取られた!」とか怒らないでくださいね)

逆に、修理に出したら、ほかのところも直すと言われて、いやべつにそこはいい。といっても直されてしまって請求された。ということもあります。これも、「完治」を「保証」=「商品」なので、たとえお客がそのとき、ほかのことはべつにいい、と言っても、あとでそこが壊れて、「金払って修理したのにまた壊れた」と言われたら、反論できないわけです。

サービスのひとに聞いたわけではないので推測まじりですが、そーいうことなんだとおもいます。


でさぁ、スイッチは直ったんだけどカーペットが湿気っちゃってさ、ちょっとニオうんだよね。トホホ。

Apple、超コンパクトUSB電源アダプタ。

2008年10月15日 | blog

交換を申し込んでいたのを完全に忘れていましたが、届きました。
対策品は、緑のポッチが目印よ。

電源アダプタがリコールと聞いて、てっきり発熱、発火系かとおもいましたが、違いました。

たしかになぁ。コンセントの歯が折れて、穴に残ったら、そりゃ怖いわ。

コンセントというのは、世の中の共通規格のひとつですが、なにせ歴史があって、とてつもなく普及しているものなので、ばらつきが激しいんだとおもいます。きつかったり、ゆるかったり。ゆるいよりは、きついほうがヨシとされてそうだし。

そういうものに対応させようとすると、強度とかは、過剰品質にならざるを得ない。

乾電池というのもひどいもんで、サイズのばらつきがけっこうあって、だから電池ボックスの寸法は、あまりギリギリまで詰められなかったりします。

あのほら、中国製とかの、ラベルが紙で巻いてある電池、みたことないですか?あんなの、直径で一ミリくらいは平気で違いそうです。
あとプラスの出っ張り具合で、おへそが接触しなかったりね。

案外そういう、「ローテク規格のための互換」っていうのは、最新機のハイテク機器でもあって、最新の技術ばかりを見ていると、つい忘れがちで、難しいのだとおもいます。

大胆な割り切り思想のAppleならではのリコール…といえなくもないような気もしなくもない。なんつってナニさまやねん。どうもすみません。がんばってください。


体重計。

2008年10月14日 | blog
子供の体重を計りたいんですが、新生児をふつうの体重計にのせるのはむつかしい。
タライに入れて…とかも考えましたが、体重計ってそもそも、何十キロかを計るはかりなので、
数キロはうまく計れないはず。

キッチンスケールは1キロまでだしなぁ。
乳児の体重をはかる専用のスケールがあるのですが、肉屋のはかりみたいなものなんですが、レンタルしようか?なんて検討もしたり。wii Fitで計れるのでは!?買うか!??などと無駄に盛り上がってみたり。

でも!カンタンな計りかたに気付きました。

1)じぶんが体重計に乗る

2)子供を抱いて体重計に乗る

3)2-1

あったりまえじゃーん。
なんですぐに気付かなかったのか!

というわけで、あっというまに1キロ以上増えてました!へぇ!
抱いてるとそんなに重いようには感じないのになぁ。ふしぎだな、ふしぎだな。


RICOH、GR DIGITAL II。

2008年10月13日 | blog

いやぁ、むつかしい。
じつは、数ヶ月前からひそかに使っているのですが、イマイチうまく使えませんのです。
買って使って、ほめ倒そうとおもっていたのですが…

買ってから気付いたんですが、ズームがなくて広角ということは、いつも撮っているような「ブツ撮り」ができません。
いつもの距離では画角が広すぎるし、かといって寄ればパースが強すぎます。
なんでも「宇宙戦艦ヤマト」になってしまう。って古いな~。

わたしの目線は、きゅうっと寄った「ズーム目線」だったんですね。

カメラなんて、見えたもんが、見えたように撮れればいい。とおもってましたが、見えたように、撮れないんですよねー。
テレコンバータというのも考えたんですが、でかいし、コンセプト台無しです。

画質?画質って、どこをみてヨシアシを判断すればいいのかわかりませんが、
耳年増にならないように、あえてレビューとかの記事を忘れて写真だけをみると、
すくなくとも、黒があまり締まらない印象があります。

デザインは最高です。ザ・コンパクトカメラ。
心のなかの「イメージとしてのカメラ」を実体化したような、まるで「誰もが想い描く理想の×××」、です。
シルエットもサイズ感もバランスもディティールも質感も、いうことなしです。
触って握って構えていじってのうれしさは、無敵です。
グッドデザイン「ベスト15」に選ばれていましたね。

モノとしては最高ですが、使い勝手や撮れた写真は、不人気で14800円で投げ売りされてたOLYMPUS SP350のほうがすきです。
いまこの写真も、SP350で撮ったものですが、こういう構図はGRでは撮れないし、そして「黒」がきれいです。

単焦点で画角を気にしようがないので、構図をあまり迷いません。
広角なので、その場のフンイキをぱぱっと素早く収めるにはいいです。

GRデジタル、使っているひとも多いし、皆すごくホメていますが、意外とわたしにはむつかしい。
おでかけはこれ一台で!と割り切るなら、iPhoneのカメラのほうが、わたしには合っているみたい。

まあちょっと、使いながら様子をみよう。とおもいつつ、はや数ヶ月…

だめだったら売ってしまえば!とおもっていたものの、
あまりにもモノとしての魅力がすばらしく、手放す気にもなれません。



あ、わりとコドモの写真を撮るのには活躍してますね。
だったらいいじゃん。だったらいいか。うん。


食品クリップ。

2008年10月12日 | blog

無印良品の白いのを使ってたんですが、ひとつ減り、ふたつ減り、そして誰もいなくなっちゃった。

そんでば、もちっと目立つのを買うけんのう。と、ホームセンターで目についたこれを。
べつにオシャレ雑貨でもなんでもなく、日本のパッケージだったんですが、あけてよく見たら、スウェーデン製でした。

スウェーデン。

スゥェーデンというと思い出すのが、むかし見た映画のシーン。たしか、「スモーク」か「ブルー・イン・ザ・フェース」。
ルー・リードが、「怖いのは…スゥェーデンだ」とつぶやくところ。
「なにもかもが…ちゃんとしすぎてる…」みたいなセリフ…だったとおもう。ぜんぜん違うかもしれないけれど。

なんか、グラムなカンジのロックスターが、かっちりしたスゥェーデンが怖い。というのはなんとなくわかるような気がしなくもない。それと、「スゥイデン」という発音が、妙に耳にのこっている。

レゴっぽいよね。色がね。

よくみると、樹脂の肉厚とか、細部のバランスが、ミョーにいいのねん。

オムロン、耳式体温計、MC-510。

2008年10月11日 | blog


耳からピピッ!と計る体温計をはじめて見たのはドラマ「ER」でした。かっこよくって合理的で、感動したのです。
その後日本でも買えるようになりましたが、高くて諦めていました。

これも使えなくはないんですが、いまいち、うまくできない。ちなみに新生児の場合、脇の下ではなく首の下に挟みます。
もうちょっと簡単なのないかなぁ。とおもってアカチャンホンポにいったら、このタイプが2980円。安くなったもんです。

赤外線を使っているそうです。よくわかりませんが。
いまはじっくり吟味して探しているひまがないので、あるヤツを購入。



あのですね、あなたが工業デザイナーだったとしたら、あるいはプロダクトデザイン系の学生だったとしたら、リモコンとかの、「手にもって操作する機器」のデザインを、検討したことがあるとおもいます。
たぶん、粘土かスタイロフォームで、手にしっくり馴染むカタチを模索したとおもいます。でしょ?

そのときに、こういうカタチをみたことがあるとおもいます。

手でこねていると、自然にできるカタチというのがいくつかあって、それはもう作ったことがある人には、見た瞬間にそれとわかります。もちろん、それがわるいというわけではないんですが。
ただ、そういうのは、「見たらわかる」。

++++

しかし違和感あるのは、このセンサー部分についたビニールです。
汚れた場合、あるいは違う人が計る場合は交換すること、とあります。

とりあえず、娘の耳そうじから始めます。

GOOD DESIGN AWARED 2008。

2008年10月09日 | blog
赤ちゃんのウンチョス祭りですっかり忘れていましたが、受賞が公開されたようです。
先月内示があったので、結果は知っていたのですが、一般公開されたのが昨日?だったっけ?
無事に取れました。ひさしぶりです。

でも、競合のチェックをすると、なんだー、アレもコレもソレも取れてるんだー。ふーん。

じゃあ去年落ちたアレは何だったんだ
おととし落ちたアレは何だったんじゃ


という気分になりますが、まぁいいや。うん。

こちらで受賞アイテムを検索できます。
http://www.g-mark.org/search/
デザイナー名でもケンサクできます。

ニッサンGTRは、取れなかったようです。
エコですかね?理由は。

クルマはけっこう渋くて、以下のものは出品を確認しましたが、落選したようです。

スバル・フォレスター
トヨタ・カローラルミオン
トヨタ・アルファード
トヨタ・ヴェルファイア
トヨタ・クラウンハイブリッド
ダイハツ・タントカスタム(標準車は受賞)
スズキ・パレット
マツダ・ビアンテ
ニッサン・GTR
ニッサン・ムラーノ
ホンダ・フリード

あと意外なところでは、スズキ・ジェンマが落ちてました。


ちなみに、コレジャナイロボは受賞です。


なかなか難しいですね。評価をしたり格付けをしたりするのは。
GTRとコレジャナイロボ…


受賞後の、Gマークのロゴ使用料は有料(有料!)なのですが、
今年は期間限定で無料で使用できるそうです。

Gマークつきの広告を、これから多く目にするかもしれませんね。


無印良品、湯たんぽ。

2008年10月06日 | blog

まるで浜辺で脚を踏み出したら、つぎの一歩がおもいのほか深かった。というみたいに、がくっと肌寒くなった、こんな日は。
マウスを持つ指先ばかりがかじかんで、なかなか仕事に集中できません。

お昼にぶらっと立ち寄った無印良品に、ありました。ミニ湯たんぽ。

あったかくなるプロダクト、というのは素敵です。文字通り、気持ちも暖まります。
給湯室で、こぽこぽとお湯を注いで、フリースの袋にあちちと入れて。リスのように、だいじに両手で抱えると、あったかくて、温厚な気持ちになります。

そうやって、湯たんぽを抱えたままうろうろしていたら、いろんなひとに「あ、湯たんぽ?」と聞かれました。
湯たんぽ、というにはずいぶん小さいサイズなのだけれど、湯たんぽのプロポーションというのは、意外と強い記号性かあるのかもしれません。

そしてわたしは、おっさんなのに、こういう、ちょっとOLっぽいグッズがすき。膝かけとか。