今日はー、管理職として仕事を任せるということと、それでじぶんは何の仕事をしてゆくのかのいろいろを書こうとしたのですが、深くなりすぎて収拾つかなくなったのであきらめます。
管理職というのは現場の感覚を失ってゆくのですが、長期的な目線で見ようすればするほど、現場はみえなくなる。それは現場があまりにも細部の集積でできあがっているからなのだとおもう。ひとつひとつのディティールにすべてつきあっていたら管理職はできないが、けっきょく「真理」は「細部」のなかにある。そして、長期的な目線に基づく施策は、長期的なだけに、わずかな角度(判断)のズレが、あとで問題を引き起こす。現場にさっぱりそぐわない、形骸化したシステムを作ってしまうとか。管理職は現場の経験を積んで管理職になるが、管理職になった瞬間から、もうそれ以上、現場の経験を重ねることができない。管理のいろいろを知ってしまったら、もう元には戻れない。現場のためによかれとおもって張り切っている上司のすることが妙に空回りして見えるときはそういうことだ。
んー、書いてはみたけど、違う話になっとるがや。
ああ、もうひとつ。現場は場数を踏めばどんどんプロフェッショナルになってゆくけれど、管理職って仕事の内容がどんどん劇的に変化してゆくので、現場ほどプロフェッショナルになりにくい、とおもう。いままで一度もやったことないことを、どうにかやらねばならない機会が、何度も何度も、毎年毎年、ずっと続くという印象なんだよなぁ。
ふとおもったのですが、「インハウスデザイナーを経て独立したフリーランスのデザイナー」は多いとおもいますが、「管理職経験者」って、すくないような気がします。管理職になる前に独立しますからね。管理職のオファーが独立のキッカケ、というひともいるかもしれない。