ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

ペルソナ。

2008年10月27日 | blog

「ペルソナ手法」の報告を受け、すこし議論する。
世の中いろんなメソッドがあるので、まぁなんでも機会があればやってみたらいいとおもう。
と、表向きのわたしは言っておりますが、裏では「どうだか」とおもっているのさ。

まず、じぶんがどう感じるか、じぶんがどうしたいかをとことんかんがえるのが、先です。
いろんなやり方があるし、ターゲットユーザーは大事だけれど、そんなことより「自分」だ。

ターゲットユーザーが、「イルカと宇宙人」だったらちょっと難しいが、おなじ人間でしょう。
そんなに理解を超えたほど違うことなんかない。ないとおもうよ。年齢も性別もライフスタイルも、言うほど違わないって。そんな微妙な違いで判断放棄するほど微妙な商品だったら、なくていい。もっと普遍的な、なすべきことがあるはずだ。

わくわくして、ずっとほしかった憧れの商品を作ったのは、ずっと年上のアニキたちだったはずだ。
一流のホテルマンは、一流ホテルの常連ではない。
匠のバット職人が四番か?
ターゲットユーザーと、作り手が一致するのはおかしいし、
ターゲットユーザーの意見でモノができればメイカーはいらん。
作っているオノレを信じよ。

いろいろな手法を試すのもいいけれど、そのまえに、作っている商品をとことん使って、考えすぎるほど考えて、じぶんならどうしたいかを追求する。自分をとことん考えぬいたら、「自分じゃない誰かのため」に、どうすればいいのかも見えてくる。自分の気持ちなくして、他人の気持ちもない。

英語習う前に、日本語できてなきゃだめだ。



と、裏のゴーストは囁くのです。言わないけどね。