
当時は衝撃でしたねぇ。
コンビニで売られる、お手軽デザイングッズ。
あの値段でこの内容を実現するのは、
本当に大変だったんだろうとおもうんですよね。
実行した人の志(こころざし)は、相当に高いとみた。
いわゆるデザイングッズが、小学生でも買える価格で、
しかもコンビニという生活に密着した店舗で買える!
デザインの裾野をひろげるのにこれ以上の企画があったでしょうか。
うーんでもねぇ…。
スタルクにしては安い・といっても、どうしてもフツーの文具に比べたら「ちと高い」。
「地価の高い」コンビニのなかで、パッケージもかさばってたし。
けっきょくさいごは、ほこりっぽい売れ残りが安売りされて幕を閉じてたなぁ。
こういうものが手軽に安価に手に入るということは、意味があったんだとおもいます。
でもねー、品質が「安すぎた」「やすっちい」。
ボールペンは軸がヤワくて途中で折れたし、テープカッターの歯はすぐなまっちゃった。消しゴムは肝心の「ゴム」がわるすぎて消えなかった。
フツーに売ってる文具のフツーの性能が実現できなかった。
ま、デザイングッズは一般的に「高価なわりに機能や使い勝手はよろしくない」場合が多いですね残念ながら。
それでも買ったりしちゃうのは他ならぬデザイン(この場合は[みため]だけだなぁ)がいいからですが、カンジンの「みため」を支える「質感」さえもが低かった。
あ、「フツーの性能」なんて書いちゃいましたが、いま日本の、ごくフツーの文房具の性能とかクオリティ…「書き味なめらか」とか「よく消える」とか、そういうのって、ものすごーくレベルが高いですからね。
それでALESSIなんかの製品はたしかに高価ですけど、品質もそれなりにいいわけです。
日本ではみたことないような、肉厚のプラスティックの感触にびっくりする。
精度はそこそこ、バリっぽいけど、肉厚で頑強で「大人の使用に耐える」。
造形も「表面だけ」ではなく「中身が詰まった」感じがする。
…ふふ、でもこれ捨てられないんだなぁ。
探してみたらけっこう出てきたね!
ホチキスは同居人のものです。
こうやって集めてみると、やっぱりチャーミングで、
シリーズ全体に「群」としてのメッセージもあって、
うーんなかなかいいな、なんて思ってしまう。
デザインが「ハヤり」の今日このごろ、
こういう企画が再燃する日は??近いかな??
あれは高校生の頃に買ったのですが
普通に使いやすくて質感も良かったし
二枚の刃の接合部分が良く見ると不思議な動きをしていて
見てて飽きない大切にしたくなるハサミでしたよ。
高校時代はずっと持っていたのですが上京する際に失くしてしまい、未だにふとした瞬間に思い出すわけです。
このシリーズは樹脂の強度が妙にやわらかくて、
どれもいまひとつぐにゃぐにゃして使いにくかったんだけど、
金属製の「芯」のある、ハサミとホチキス、カッターなんかは
しっかりしててすごくよかったとおもう。
カッターは、妻所有のが出てきたのでそのうち。