BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

子どもたちとのサッカーに参加される保護者の皆様へ

2005年04月07日 | Weblog
 子どもは大人以上に、勝利に強くこだわっています。彼らに対し私は、スポーツをする過程で勇気、忍耐、献身、努力といった態度を示すことに価値を置き、勝利だけがすべてではないという考えを伝えてきました。もっとも大事なことは、正々堂々とフェアに戦うことだということです。勝敗以外の要素からさまざまなことを学ばせるように環境を整えることが。周囲の大人の役割のはずです。
 子どものほうは現実をシビアに見ています。サッカーは少年を大人にし大人を紳士にするスポーツであることを知っている彼らは、参加者である大人は皆紳士だと思ってくれているはずです。ジェントルマンなのだから、ルールを破ってまで勝とうとすることなど絶対にないはず、自分より弱い者、小さい者を守らないはずはない、と信じていることでしょう。ですから、彼らの予想に反した行動に出る大人に恐怖を感じるのです。学校でもすぐに感情的に怒る教師、物を投げる教師(新聞に報道されましたがまだまだ存在しているようです)は恐怖の対象です。
 幼児の時間にお母さん方に参加していただくことがよくあります。幼稚園の子どもたちは絶対に怖がりません。むしろ奮起します。なぜならママたちは自分を守ってくれることを信じて疑わないからです。
 少年サッカーにかかわる大人は紳士であること、または紳士になるために努力をしている人であることが絶対条件だと思います。紳士とは「品格があって礼儀にあつい人(広辞苑)」「礼儀が正しく、人柄が立派な、教養のある男の人(学習国語辞典)」のことです。子どもたちとともにプレーする大人は自分が「保護者」であるということを片時も忘れてはいけません。「絶対」にです。
 古きよき時代の英国紳士は「スポーツ」を「たしなみ」として享受していたそうです。そんな「たしなみ」を通して、「勇気」「忍耐」「決断力」「リーダーシップ」「自己犠牲」など、イギリス男性として必要な資質を養っていったのだそうです。子どもたちが成長していく過程で身につけていってほしいことです。
 スポーツを行うことで、スポーツマンシップ、フェアプレーの精神を養うことが出来るという期待があります。それは、ルール遵守、正々堂々とした態度、対戦相手の尊重、常に最後まで全力を尽くす精神の形になって表れます。スポーツでフェアプレーの精神を学ばせたいと思うのが親心ではないでしょうか。

 子どもたちとのサッカーに参加される大人の皆様にお願いします。
「背中で教えてください」スポーツマンシップを、紳士の姿を。
 OBは心配ありません。なぜなら彼らは私の教え子たちですから。

 男性中心に記述してあります。女性の皆様ごめんなさい。「紳士」は「淑女」に読み替えてください。

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6 コメント

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お疲れさまです。 (すなが)
2005-04-07 23:02:58
まずはpapas47さん、ご意見ありがとうございました。子供たちは大人とサッカーをすることに慣れていない・・・とのことですが、大人たちもまた、子供とサッカーをすることに慣れていないのではないでしょうか?ボク自身はサッカー自体に慣れていないですっ!華麗なプレーで子供たちを魅せることはできませんが、『紳士』にはなれそうな気がします!?・・・と言うか、そうでなければ子供たちの練習に参加してはいけないと思います。せっかく、大人と子供が一緒にサッカーを楽しめるという稀少な環境が、きたはらにはあるのだから、それを皆さんでより良いものに進化させることはできないだろうか?と思い、前回のコメントで提言させてもらいました。もし、不愉快に感じられた方がいたら、すみませんでした。
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三言 ([)
2005-04-08 05:08:15
子どもとのプレーに対して我々、大人が真剣にプレーすること とプレーが熱くなることの境目を大人、本人が見極めて、これ以上やってはいけないと体で反応しなくてはいけないと思います。(

キーワードはルールを守るとフェアプレーで戦う)これで抑えられると思います。後はまわりの

大人が助言してあげましょう。

子どもとは真剣にプレーしなければ、お互い怪我をします。又、子どもに対しても失礼なことかなと思います。



練習中、ゲーム中は自分の子ども以外の子も見てあげましょう。そして自分の出来る範囲で教えてあげてください。

[言葉使い]も含めて全ての面で!

宜しくお願いします。

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真剣勝負 (nyt)
2005-04-08 20:27:57
高学年のゲーム形式の練習では、大人たちは常に真剣勝負をしていると思います。

そうでなければ、子供たちも一緒にプレーをしてつまらないと思います。たまに一対一で抜かれる場合がありますが、その時の子供の顔は(どうだ、大人になんかに負けないよ)と言わんばかりに生き生きしています。

私は経験者ではないので、子供たちに対してプレーで応えることは出来ませんが、常に真剣にプレーをしています。これからも真剣なプレーとフェアプレーを心がけて子供たちと一緒にプレーしていきたいです。

きたはらSCの長い歴史の中で、子供たちと大人たちの関係はまだはじまったばかりだと思います。時間をかけてみんな(子供たち・大人たち・OBたち)で良い環境を作っていけたらと思います。

的がずれてしまっているかもしれませんが、勘弁してください。

本当にみんなできたはらSCを盛り上げたいと願います。
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皆さん・・・ (すなが)
2005-04-08 22:29:58
コメントありがとうございます!今後ともこのようなかたちで、言いたいことが言える場として、ここを利用させてもらえればと思います。それが、きたはらの少年・父母会・パパス・トップの発展につながる一つの手段であると思うので。
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しばらくぶりに・・・ (hoshino)
2005-04-09 12:27:41
あけると熱い展開になっているので真剣に読んでいました。「怖い・・・」と感じるのは否定できない事実なのでしょうね。例え話しとして的はずれですが、我々おとなでも無謀な運転、無謀なスキーヤー、ボーダー、ヤンキー少年、酔っぱらい等々ようするに「コントロール出来ていない」状態を目の前にすると人は恐怖を感じると考えます。練習で言うと、走るスピード、蹴る強さ、対人プレーのプレッシャーの強さなど大人が十分な余裕をもってコントロール出来ているか「安全運転」が必要とされているのでしょうね。

 自分は確かに長い間サッカーというスポーツをしてきたのでボール扱いは人並みと自負しています。でも、少年サッカーに関わろうとする大人達はそのような人ばかりでは無いし、逆に、色々な経験を持った人が集まって養育にふさわしい場になります。子供の見本となりつつ、親しみのあるプレーヤー…そうなりたいものです。

「男は黙って○○○」という言葉にあこがれは感じつつ、子供には沢山話しかけるよにしましょう。 生意気なコメントでスミマセン
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勉強になります (おにく)
2005-04-10 19:03:27
皆さんの意見交換読ませていただきました。まず感じたことは、それって俺の事かも!と考えさせられました。いつも僕は、子供の練習に参加させてもらうとき、子供と楽しく話はしますが、子供の世界には極力踏み込まない様にする事を心がけてます。きたはらSCは、試合でもシートの準備・テントはりなど自分たちでやる。上の子が下の子におしえる。そこで子供達なりの縦社会・横社会を学んでいてそれは日々の練習の中にも言えるとおもいますので、口をはさまない様にまたは、見守る様にしています。でも、ボールを一緒に追いかけていると夢中になり子供から見れば脅威に思われていたのかもしれません。やはりいつでも心に留めておかなければならないのは大人はクロコ・子供が主役という事だと思いました。勉強になりました。
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