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①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

誕生順位によるおおよその性格傾向

2015年11月14日 | Weblog
誕生順位ごとに、おおよそ次の性格傾向があるようです。

第1子:「l番に生まれ、1番でい続けたいと思う」
・よく注目の中心になろうとする
・他の子どもより優越の地位を占めなくてはならないと思う
・公正であろうとし、支配的になる傾向がある
・親と同じように、下のきょうだいと接したがる
・失敗を嫌い、失敗するくらいならその行動をしないことを選ぶ
・能力を育てたり、責任ある行動をとったりする
・下のきょうだいを助けたり、守ったりしようとする
・周囲の期待に応えて喜ばせようとすることがある
・安定感があり、順応性がある
・プライドが高い(メンツを気にする)
・自分の地位を脅かす存在がいると、嫉妬深くなる

第2子:「追いつくために必死になって走る」
・親や周囲からあまり注目を浴びない
・いつも自分より有利なきょうだいがライバルとして存在する
・第1子に追いつき、追い越そうとする
・第1子が「良い子」だと悪い子を演じる。逆に、「悪い子」の第1子に対しては「良い子」を演じる。
・第1子が持っていない能力を発揮しようとする
・第1子が成功すると、自分の能力について不確かさを感じる
・下にきょうだいが生まれると、圧迫されたと感じる
・他のきょうだいの足を引っ張ろうとする

中間子:「一生、人をかき分けていく傾向がある」
・上・下のきょうだいのようなメリットを持たない
・不公平だと感じることが多い。ひがみっぽくなることもある。
・親から愛されずに冷たくされていると感じる
・きょうだい間で身動きがとれず、はさみうち状態
・家族の中ではっきりした居場所がないと感じる
・勇気をくじかれて「問題児」になるか、自分を高める代わりにきょうだいを押しのけようとする
・上・下のきょうだい間のやりとりに長けているので適応力がある

末子:「赤ちゃんとして生まれ、王座を奪われることがない」
・単独子のように行動することがある。誰もが自分より能力があると感じる
・上の人がすることをあてにして、決断し、責任を引き受けることを他人任せにすることができる
・一番小さくて弱いと感じている。深刻に受け取らない
・他者からサービスを受け、自分流にやることで家族のボスになる
・劣等感を育て、上のきょうだいを脅かす行動に走ることがある
・赤ん坊の役割を演じ、他者からサービスをあてにする
・3人きょうだいだと第1子と同盟を結び、中間子を「共通の敵」とする

単独子:「巨人の世界の中の小人」
・甘えん坊で、寂しがりやである
・注目の中心になって、そのポジションに味をしめる。特別だと感じる
・過保護に甘やかされがち
・マイペース
・したいことをしているのが楽しみ
・理想が高い
・同年齢の子どもとの関係は苦手だが、年下や年長者は得意
・責任感が強い
・第1子のような努力するタイプと、末子のような依存的なタイプのどちらに分かれる傾向

参考文献:アドラー心理学  岩井俊憲著  (日本能率協会マネジメントセンター、2014年)


*今年の静岡遠征メンバーは全員が長男だった。過去、次男、三男が大多数を占めたときもあり、今年は特別に見えた。
そして、私自身3人の子を持つ親として、長女、二女、長男、それぞれの気質の違いに驚かされ、惑わされ、感心させられ、考えさせられてきた。
 誕生順位それぞれの性格傾向をまとめたものがあったので掲載した。

 アルフレッド・アドラーは1870年オーストリアで生まれた心理学者である。没年は67歳。そのころ日本は明治、大正、昭和と激動の時代であった。
 誕生順位についてはアドラーの「ライフスタイル」「家族布置」という理論に語られている。現代社会の子どもたちをアドラーの言うところの「家族布置」にそのまま乗せるには時代が違いすぎるが、全然違うとはいえない。なぜなら、過去も現在も私たちは家族と呼ばれる小さな社会集団に生まれるからだ。(あるところで、家族が病だ、母が病だ、父が病だと言われているが)

 上記記載の中の第1子、第2子、中間子、末子、単独子の分類は、アドラーがよく使っていた区分で、また、それぞれの性格傾向は、アドラーおよび後継者たちによるもので、すべてに当てはまるものではない。

 誕生順位に関する理論は、最近になって1990年代に出版された誕生順位に関する5~6冊の新刊本において再発見されているそうである。邦訳されていればいいのだが、図書館で探してみようと思う。勉強結果はまたいずれ。

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