BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

しっかり  ちゃんと

2017年05月31日 | Weblog
 子どもたちと「しっかり」「ちゃんと」などの言葉は使わないようにしようと以前から話していた。スポーツの指導者たちは、どうもこれらの言葉を好むようだ。
「しっかりボールを見なさい」
「ちゃんと足首を伸ばしなさい」
「しっかりやりなさい。ちゃんとやりなさい」
などなど。「じゃあ、どうすればいいの?」ということは置いといて。

 具体的に子どもたちが判る言葉で説明しているかどうか。(多くの場合ないようだが)
 話し手も聞き手も、何となく判ったつもりでやり取りしているのではないだろうか。子どもたちは大人に気を使って判った振りをしているのかもしれない。

 だから使わないようにしていた。子どもたちがこの言葉を使った時も別の言葉で説明することを求めた。

 ところが

 「しっかり」 「きちんと」はオノマトペだと言っている。
この本の156ページに書いてあった。

『子どもがグングン伸びる魔法の言葉』(文庫)  藤野良孝著  祥伝社/2013年

*「しっかり」というのは、堅固で容易にぐらつかないさま、堅実で危なげないさま、着実・真剣に行うさまを表すオノマトペ。「きちんと」というのは、乱れたところのないさま、規則正しいさま、過不足のないさまを表すオノマトペです。

・そうか擬音語だったのか。「しっかり」+「きちんと」=「ちゃんと」となる。

・オノマトペとは、擬声語及び擬態語のこと。「トントン」「ワンワン」や「ゆらゆら」「うろうろ」など。

 きのう子どもたちに「しっかり」と「ちゃんと」の意味を辞書で調べて理解しておくようにと伝えた。これからは使うよ。


 以前、テレビ番組で「タン・タン・ポーン」と発声するとフライパンの卵焼きを上手にひっくり返せる、とやっていた。逆上がりの場合だと「ギュッ・ピタッ・クルン」だそうな。

 著者は身体に作用し、身体のリズムと連動したオノマトペを、「スポーツオノマトペ」と称し、推奨している。(オノマトペひとつで剣玉が上手になるのは驚き)

 「エンジョーイ・フットボール」後の「シャーッ」も間違ってはおらず、他に意外な効果、使い道があった。勉強モードへのスイッチとして。

 言葉がけ一つで効果が変わっていく。使わないのはもったいない。


時の流れの早さ

2017年05月30日 | Weblog
 ブリングアップ、更新していなかった。週間予定が3週も抜けていた。3週間とは決して短い日数ではないはずだが、それこそ「あっ」と言う間、だったように感じる。替えたばかりでまだ新しいと思っていたカレンダーも、もう中盤、あと7枚。

 なぜ、これほど時の流れは早いのか。


『大人の時間はなぜ短いのか』  一川 誠著  集英社新書/2008年  700円

 読み直してみた。これはららぽーとがオープンしたときに購入したもの。(ららぽも2年経ったか)

 大人になると、子どもの頃より、なぜ1日や1年が短く感じられるのだろうか? 同じ1時間が、遊んでいるとあっという間に過ぎ、退屈な会議ではなかなか終わらないのは、なぜなのだろう? 物理的な時間とは異なる、人間の感じる時間の流れには、どんな特徴があるのだろうか―。
 時間をめぐる身近な疑問をもとに、人間が体験する時間の不思議について、事例や図版を挙げながら分かりやすく解き明かす。忙しい現代社会で、時間とうまく付き合う方法も伝授!   (表紙カバーかえしより)


*物理的には同じ時間が経過しているのに、感じられる時間の長さが異なるのはなぜか―。

・なぜか? 2回読んでも結局まだよくわからない。もう1回読むか。


*「ジャネーの法則」同じ1年であっても、10歳の子供にとっては人生の10分の1であり、60歳の大人にとっては60分の1である。年齢に対する比が小さいほど時間が短く感じられるので、加齢によって時間が短く感じられることになる。

・何となく腑に落ちる。そして次の文。


*年を取るほど時間が経つのが早く感じられるという傾向がある。その要因の一つが、加齢に伴う身体的代謝の低下である。

・加齢とは、イヤなことを言う。


*同じ大きさの空間でも、子供のほうが大人より大きく判断することが知られている。

・昔、通っていた小学校、中学校の校庭を見ると誰もが感じるのではないだろうか
「こんなに狭かったか?」


*私たちの「生きている時間」は時計の時間と比較すると、速く進んだり遅く進んだり、長くなったり、短くなったりしているのだ。

*時計のうえでは同じ1時間でも、「生きられる時間」としてはまったく異なる。

・「生きられる時間」が少々速く減り始めている者がいる。昔の仲間、病のためだ。
有限な時間をどのように使うか、酔っ払っても1時間、勉学に励んでも1時間、泣いても1時間、笑っても1時間。

 きょうの 今を生きること