BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

来週の予定(11/29~12/5)

2015年11月28日 | Weblog
12月1日(火) 幼 児 2:30~3:30
          低学年 4:00~5:30
          高学年 5:00~7:00  小学生雨天中止

12月3日(木) 低学年 4:00~5:30
          高学年 5:00~7:00  雨天中止

アドラー心理学参考図書

2015年11月14日 | Weblog
1.『はじめてのアドラー心理学』   アン・フーパー、ジェレミー・ホルフォード著  鈴木義也訳   (一光社、2005年)



 この本はアドラーの伝記を軸として彼の始めた個人心理学(アドラー心理学)を解説している入門書。アドラーの生涯を縦糸の軸として、そこにアドラー心理学を横糸として随所に織り込まれている構成になっている。


『困ったときのアドラー心理学』   岸見一郎   (中央公論社、2010年)



アドラーの知恵は、他人とどう付き合ったらいいのか、という悩みに明快な指針を示してくれる。本書は、悩ましい人間関係の中にある現代人に、多くの示唆を与えるだろう。(裏表紙より)

*本書は人間関係で困ったことを「個人心理学」に基づき質問と答えの形式で書かれている。自分自身、友人関係、職場の関係、恋愛関係、夫婦関係、親子関係などなど。読み物として、なるほどと思いながら読める。


『アドラー心理学入門』  岸見一郎  (KKベストセラーズ、1999年)



アドラー心理学の本格的な入門の書!
1 アドラーはどんな人だったか
2 アドラー心理学の育児と教育
3 横の関係と健康なパーソナリティ
4 アドラー心理学の基礎理論
5 人生の意味を求めて(裏表紙より)

*この本は積読だったため未読。

誕生順位によるおおよその性格傾向

2015年11月14日 | Weblog
誕生順位ごとに、おおよそ次の性格傾向があるようです。

第1子:「l番に生まれ、1番でい続けたいと思う」
・よく注目の中心になろうとする
・他の子どもより優越の地位を占めなくてはならないと思う
・公正であろうとし、支配的になる傾向がある
・親と同じように、下のきょうだいと接したがる
・失敗を嫌い、失敗するくらいならその行動をしないことを選ぶ
・能力を育てたり、責任ある行動をとったりする
・下のきょうだいを助けたり、守ったりしようとする
・周囲の期待に応えて喜ばせようとすることがある
・安定感があり、順応性がある
・プライドが高い(メンツを気にする)
・自分の地位を脅かす存在がいると、嫉妬深くなる

第2子:「追いつくために必死になって走る」
・親や周囲からあまり注目を浴びない
・いつも自分より有利なきょうだいがライバルとして存在する
・第1子に追いつき、追い越そうとする
・第1子が「良い子」だと悪い子を演じる。逆に、「悪い子」の第1子に対しては「良い子」を演じる。
・第1子が持っていない能力を発揮しようとする
・第1子が成功すると、自分の能力について不確かさを感じる
・下にきょうだいが生まれると、圧迫されたと感じる
・他のきょうだいの足を引っ張ろうとする

中間子:「一生、人をかき分けていく傾向がある」
・上・下のきょうだいのようなメリットを持たない
・不公平だと感じることが多い。ひがみっぽくなることもある。
・親から愛されずに冷たくされていると感じる
・きょうだい間で身動きがとれず、はさみうち状態
・家族の中ではっきりした居場所がないと感じる
・勇気をくじかれて「問題児」になるか、自分を高める代わりにきょうだいを押しのけようとする
・上・下のきょうだい間のやりとりに長けているので適応力がある

末子:「赤ちゃんとして生まれ、王座を奪われることがない」
・単独子のように行動することがある。誰もが自分より能力があると感じる
・上の人がすることをあてにして、決断し、責任を引き受けることを他人任せにすることができる
・一番小さくて弱いと感じている。深刻に受け取らない
・他者からサービスを受け、自分流にやることで家族のボスになる
・劣等感を育て、上のきょうだいを脅かす行動に走ることがある
・赤ん坊の役割を演じ、他者からサービスをあてにする
・3人きょうだいだと第1子と同盟を結び、中間子を「共通の敵」とする

単独子:「巨人の世界の中の小人」
・甘えん坊で、寂しがりやである
・注目の中心になって、そのポジションに味をしめる。特別だと感じる
・過保護に甘やかされがち
・マイペース
・したいことをしているのが楽しみ
・理想が高い
・同年齢の子どもとの関係は苦手だが、年下や年長者は得意
・責任感が強い
・第1子のような努力するタイプと、末子のような依存的なタイプのどちらに分かれる傾向

参考文献:アドラー心理学  岩井俊憲著  (日本能率協会マネジメントセンター、2014年)


*今年の静岡遠征メンバーは全員が長男だった。過去、次男、三男が大多数を占めたときもあり、今年は特別に見えた。
そして、私自身3人の子を持つ親として、長女、二女、長男、それぞれの気質の違いに驚かされ、惑わされ、感心させられ、考えさせられてきた。
 誕生順位それぞれの性格傾向をまとめたものがあったので掲載した。

 アルフレッド・アドラーは1870年オーストリアで生まれた心理学者である。没年は67歳。そのころ日本は明治、大正、昭和と激動の時代であった。
 誕生順位についてはアドラーの「ライフスタイル」「家族布置」という理論に語られている。現代社会の子どもたちをアドラーの言うところの「家族布置」にそのまま乗せるには時代が違いすぎるが、全然違うとはいえない。なぜなら、過去も現在も私たちは家族と呼ばれる小さな社会集団に生まれるからだ。(あるところで、家族が病だ、母が病だ、父が病だと言われているが)

 上記記載の中の第1子、第2子、中間子、末子、単独子の分類は、アドラーがよく使っていた区分で、また、それぞれの性格傾向は、アドラーおよび後継者たちによるもので、すべてに当てはまるものではない。

 誕生順位に関する理論は、最近になって1990年代に出版された誕生順位に関する5~6冊の新刊本において再発見されているそうである。邦訳されていればいいのだが、図書館で探してみようと思う。勉強結果はまたいずれ。

今週の本

2015年11月13日 | Weblog
1.『大人の読書』   矢沢永一、渡部昇一   (PHP研究所、2009年)



 日本を代表する読書通、人生通であり、本の世界を知り尽くした二人が、人生後半を輝かせる知恵から、古典を読む愉悦、名著の裏のウラまでを縦横無尽に語る対談集。

・「漱石が幼稚に思えるというたいへんな体験――渡部」
 考えてみれば、漱石は49歳で亡くなっています。自分自身がそれより25年も長く生きてみると、やはり50歳で死んだ人の人生観察というものは、どういうことはない。そもそも、50歳の人が書いた小説を、75歳になって読んで感動したら、おかしいのかもしれません(笑)。…p.25

*このような考え方もあるのかと合点した。今現在太宰の初期作品(16歳から21歳まで)を読んでいるが同じ感覚だった。文豪と呼ばれている大家の幼稚さを見つけるのも新しい読み方として面白いかもしれない。


2.『家族という病』   下重暁子   (幻冬舎、2015年)



家族ほどしんどいものはない。
実は一番理解しがたい存在である。(帯より)

 日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売上と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何とを提起する一冊。(裏表紙より)

*「母という病」「父という病」、今度は「家族という病」である。以前「妻の病気の9割は夫がつくる」という本を読んだ。家というのは病の巣窟か? そうあってはならないのだが……。

 「一組の男女がいて夫婦か恋人かを見分けるコツは、会話のあるなしだという。会話をしないではいられないのが恋人。お互い何も言わないのが夫婦だという。恋人の間は、少しでも相手のことを知りたいと思うから、話がはずむ。
 夫婦になると、わかったつもりで、話題がなくなる。
 そして片方がいなくなってはじめて何も知ろうとはしなかった、もっとわかっておくべきだったと慌てふためく。
 その時は後の祭りで、相手はいない。最後まですれ違いで、お互いに理解などしていない。」p.53

*「わかったつもり」「わかっているだろう」この浅はかさが誤りの始まり、それこそ「わかったつもり」でいる。会話をしないではいられない日々を送りたい。


3.『本当は医者といして教えたくない ズルい健康法』   平松類   (自由国民社、2015年)



ラーメンのスープを全部飲んでも健康でいたい、
運動するのは面倒だから、
最低限の運動ですむようにしたい――。
健康のために本当はきちんとした方が
いいのはわかっているけれど、
これだけはわがままを通したい――、
そんな思いが誰にでもあると思います。
そのわがまま、あきらめないでいいかもしれません。
抜け道みたいなズルい方法や、
もっとゆるく考えてもいいことがあるんです。
そんな健康法を教えてくれるのが本書です。
ちょっと気になる髪・性・下の話や、
年齢を重ねるにつれて心配になる話、
昔と今とで違う健康常識なども収録しました。
あなたの気になる分野から、
ページをめくって読んでみて下さい。(表紙裏より)

・温かいご飯より冷めたごはんのほうが吸収されにくい
・ラーメンスープを全部飲むなら、カリウムをとる。納豆やバナナなど。
・甘いものをとる前にコーヒーなどを飲むと血糖値の上昇を抑えられる。
・お酒の適量は日本酒で1合、ビールで中びん1本。
*これは厳しい
・ビールのプリン体を気にするより、食事の方を気を付けたほうがいい。
・やさしいシャンプーを使って、トリートメントやリンスは使わない方がいい。
*我が家の浴室は、シャンプー、リンス、トリートメントがごろごろしている。みなが違うものを使っているから、私は石鹸のみだが。
・かさぶたは、剥がしちゃっていい。
・暗いところで物を見るのも、大丈夫
*小さいときからお袋に注意された、「目が悪くなる」違うんだな。では、視力の低下の原因は何? 今は暗いと全然見えない。これは老眼か。
「へー、そうなんだ」ということが多々あり。誰かに話したくなる本。

孤独のグルメ

2015年11月07日 | Weblog
 こちらもテレビドラマ。かみさんと初期から欠かさず観ている。今期でSeason5、金曜深夜0時台の番組。
 腹を減らした主人公の「五郎さん」が「飯を食うだけ」なのだがとにかくうまそう。「五郎さん」は松重豊、決してアップに耐える顔つきではないが(失礼)、たまらなく美味しそうに食べる、食べる。観ているこちらも食べたくなる。
 ああ、腹が減った……。

『下町ロケット』

2015年11月07日 | Weblog
『下町ロケット』(文庫)
池井戸潤著  小学館  2013年  720円



 今期最も楽しみなテレビドラマの原作。日曜日にこのドラマを観ると「今週も頑張ろう」という気持ちになる。TBSの日曜劇場は「皆が元気に」というコンセプトがあるらしい。視聴をオススメします。ドラマを観てからでも原作を読む価値はあります。
 以前WOWOWでもやったが、こちらの方が出来がよいかも。

 研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。男たちの矜恃が激突する感動のエンターテイメンメント長編! 第145回直木賞受賞作。(解説・村上貴史)(裏表紙より)

 「あんたたちから投げつけられた言葉や態度は、忘れようにも忘れられないんだよ。傷つけたほうは簡単に忘れても、傷つけられたほうは忘れられない。同じ人間として、私はあんたをまるで信用できないんだ。」
最も印象に残っている台詞、残念ながら何ページか忘れてしまった。

下町ロケット (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館


読書週間なので「今週の本」復活!!

2015年11月07日 | Weblog
1.『本で床は抜けるのか』 西牟田靖 (本の雑誌社、2015年)



気づけば部屋中本だらけ。
底抜け危機勃発!
蔵書家たちの対策は?
売却、電子化、書庫づくり……どの方法で切り抜ける?
家族も巻きこむ蔵書問題へ果敢に挑んだ体験記。
【本書に登場する人たち】
蔵書をまとめて処分した人(内澤旬子)
蔵書を電子化した人(武田徹、大野更紗)
私設図書館を作った人(内記稔夫、中野純、大井夏代)
大きな書庫を作った人(松原隆一郎、草森紳一)……
(帯より)

 「床が抜ける!」
 昔、お袋によく言われたことを思い出した。畳に本棚がめり込んでいたっけ。本は捨てられない。
 著者は、増えた本を仕事場から自宅に持ち込むことも一因となり、娘を抱えた妻と別居、離婚に至った。本が離婚の理由になるとは。最近本棚の空きスペースが無くなり、とうとう禁断の床への平積みになってしまった。台所へも侵食してしまったし、困った。


2.『コロノスのオイディプス』 ソポクレス (岩波文庫、1973年)



『オイディプス王』で我が目をつぶしたオイディプスの、その後の放浪の旅と父子の葛藤、神との和解を描く。人知人力をもってはいかんともしがたい運命、そしてそれを知りながらも屈服せずに我が道を歩むオイディプス。この悲劇は、運命の底知れぬ恐ろしさと、それに対する人間の強さというものを考えさせずにはおかない。(表紙より)

 以前読んだ『オイディプス王』の続編、戯曲。できれば演劇として舞台で観てみたい。


3.『フランス人は10着しか服を持たない』 ジェニファー・L・スコット (大和書房、2014年)



高級料理を食べて、たくさん買い物をして、あちこち旅行をしても心から満足を感じられないあなたへ。アメリカでベストセラー!
貴族の家にホームステイした著者が見た情熱的に、お金をかけずに、生活を心から楽しむ方法 (帯より)
典型的なカリフォルニアガールだった著者は、フランスの貴族の家にホームステイすることになる。その家を取り仕切るマダム・シックから学んだのは、毎日“特別な日”のように生きること。 (表紙裏より)

 10着と言っても、ワードローブが10着しかないわけではない。この中に上着類は含まない。シャツ類は含まない。夏用、冬用、春秋用、各10着ということ。けっこうな量になると思うのだが、ジャージと練習着しか着ない自分としてはあまり関係が無い世界か。娘が読みたがったので渡した。感想はまだ聞いていない。


4.『人間失格』 太宰治 (青空文庫、1999年)

大庭葉蔵;主人公、東北の金満家の末息子、気弱なため道化を演じる。
竹一;中学の同級生、葉蔵の道化を見抜き二つの予言をする。
堀木正雄;葉蔵が通う画塾の生徒。6つ年上、葉蔵によからぬことを教え込む。
ツネ子;カフェの女給、葉蔵の2つ年上、葉蔵との入水心中で死亡。
渋田;ヒラメと呼ぶ。古物商、葉蔵の身元保証人になる。
シヅ子;雑誌社の記者、葉蔵に漫画の寄稿を勧める。
シゲ子;シズ子の娘、葉蔵に懐く。
ヨシ子;タバコ屋の娘、葉蔵と所帯を持つ。
マダム;バアの主人、葉蔵の保護者のよう。
薬屋の奥さん;未亡人、葉蔵が薬に頼る事になったきっかけ。

 本作は自伝的な小説なのか完全なフィクションなのかどちらかわからない。発表の年が没年となっているが、太宰自身はなんと語るのだろうか。
 読み進むと、正直な所、胸が悪くなるような「拒絶反応」が出てきた。
 「俺の趣味じゃない!」
 本作にははしがきとあとがきがあるがその二つに救われたように思う。はまってしまったのか? ずいぶん前、『グッド・バイ』を読んで太宰はやめた。
この年になってまた、「太宰はしか」はいやだ。
 先日娘の部屋の床に、この文庫本が置いてあった。持っていたのに。


 青空文庫とはインターネット上の電子図書館。国内で著作権が切れた文学作品が数多く紹介されている。かなりお得なサイト。
 ダウンロードした後、ディスプレイ上だと読みにくいので、私はいつもプリントアウトして読んでいる。ページをめくるという作業がないと読んだ気がしない。

 下記、青空文庫のURLです。一度お立ち寄りを。
   http://www.aozora.gr.jp/