ハッピープロジェクト

少年マガジンで連載していたマンガ「ハッピープロジェクト」です。いろんな意味で新鮮です。面白いというわけではありません、ことごとく斜め上をいくマンガです。



もったいぶった設定で、恋愛推進イベント・ハッピープロジェクトなるものがある国の様子を描いています。男女6人が共同生活を送り、グループ内で一度だけ告白できる。主人公のグループには人気女優、小悪魔、有名政治家の息子、幼馴染、いろんなメンバーが送り込まれてくるわけで、絵は好き嫌いあるだろうけど、うまくすれば面白かったんじゃないかなって思うんです。決してアンチなわけじゃないですよ、自分。でも、描かれた2つのグループの様子が、最初は、なんでそうなるん？ってツッコミ入れたくなるし。2つ目は、周りの人物をぜんぜん描かなくなったから一本調子の上に、また、なんでそうなるん？ってオチでした。



月刊誌でのんびりシナリオを練りながら描くことができたら違っていたんでしょうか。終了した今となっては、怖い物見たさで読んでみる価値はあるかもでした。ちなみにマガジンでのライバルたち、君のいる町も、GE～グッドエンディング～も苦手なので、一応このマンガには期待してたんです。あの、2つのマンガはフィクションなのに、すごく鬱陶しいところだけリアリティがあるんですよね。主人公の優柔不断さとか主人公のもどかしさとか…で、こんな優柔不断主人公がリア充なのはフィクションだからってところです。



自分が昔、愛読していためぞん一刻の五代くんは優柔不断だけど、彼には信念があったし、必要な時は勇気が出せる男だったんすよね、人の痛みを理解できるっていうか。自分と同じダメ人間がそのまま成功するマンガじゃなく、ダメ人間に見えても光るところがあって、がんばった上にチャンスがあれば成功するマンガが好きなおっさんのたわごとでした。

	ハッピープロジェクト(1) (講談社コミックス)
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