昨日は、新しい事業所のお母さん、お父さんの勉強会でした。
事業所が4月からスタートして、もうすぐ半年。
保護者との協働での一貫した支援が進むなかで。
そろそろ自閉症について支援スタッフがどどのように理解して、支援に活かしているのかをお伝えするための勉強会です。(本番でもはじめに言ったのですが、決して押し付けの勉強会ではなかったんです。)お母さん方からも要望があって実施しました。
すべての自閉症の特性の話をするのは、時間もかかるし、何よりポイントがしぼれないので。今のメンバー(利用者)にタイムリーな内容をピックアップして話しました。
● 情報処理の特性
● コミュニケーションの特性
● 習慣化して覚えるのは得意>>>習慣化(般化)しなくていい部分も習慣化してしまう。
● 全体よりも細部に注目する→様々な部分での整理統合の困難さ
● 長期記憶の問題とフラッシュバック 等
今回のポイントは、
・行動には要因があること(氷山モデル)
・たくさん情報を伝えるよりも、本人にあわせて1つ情報を視覚的に分かりやすく伝える。
・自分が今何をするのかを明確に・・・刺激の統制、視覚的構造化
しぼりこんだ内容にしたのは良かった。
メールで、分かりやすかったとメッセージも。(嬉しい。と言うよりもホッと。)
もちろん、勉強会だけではだめで。個別支援計画のための支援ミーティング、日ごろの連絡帳など、さまざまな方法で、協働の中で一貫した視点で支援ができるようにしていきたいと考えています。
キャップハンディ(ハンディキャップを体験するワークショップ)を1つ入れましたが、結構うまくいきました。今回のキャップハンディは、整理されていない見難い視覚的な手立てを、言語指示をやたらとやりながら読んで理解してもらうもの。あと、1つ違うキャップハンディも浮かび、次の機会のために準備しようと思います。私のキャップハンディのプログラムは、ハンディキャップを体験するだけではなくて、どうしたらバリアが少なくなるかまでプログラムされています。
最後のディスカッションで、参加者の中から有効な情報をいただきました。理解に時間がかかること、変更に気付きすぎるときもあるし、周囲の変更に気付くに時間がかかるときもある点。
すぐに、部下に「今のメモ・メモ」って言ってメモをとるように指示。お母さん方に協働支援者なんだと意識もしていただいたと思います。お母さんたちの情報がどんなに重要なのかも。
****関連記事****
・ これだけをすればいいんだ!
・宿泊支援/一貫した支援・行動マネージメント
・ちょっと嬉しい話
・特別な場面こそ!!・・・長期記憶の解説
****参考にした本です****
| 見える形でわかりやすく―TEACCHにおける視覚的構造化と自立課題ノースカロライナ大学医学部精神科TEACCH部,服巻 繁エンパワメント研究所このアイテムの詳細を見る |
| 発達と障害を考える本〈1〉ふしぎだね!?自閉症のおともだち諏訪 利明,安倍 陽子,内山 登紀夫ミネルヴァ書房このアイテムの詳細を見る |
| Trackback ( 0 )
|
|
部下があとで、フォロアップしたり、個々のお母さん方に合わせて詳しく話す部分を残しておく。
全てのお母さん方にあわせた説明は無理なんです。
保護者の状態のアセスメントに基づく説明は、
ワシの仕事じゃないんですよ。
それは部下の仕事なんです。
これも、数日まえの研修はまだおわってないにつながります。
勉強会でおわりではないんです。
http://blog.goo.ne.jp/bouzan0807/e/d3104adcd07b59247444e96f5079dbef