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キジョラン・6~奥高尾

 キョウチクトウ科(←ガガイモ科)キジョラン属の「キジョラン(鬼女蘭)」。花期は8~11月で短い柄に散形花序を出し直径4ミリほどの小花を咲かせるが結実率は極めて低く果実が見られるのは稀。花に比べると果実は大きく長さは10~15センチになる。果実が熟して裂開すると中から種髪を出す。この様子を鬼女の髪に見立てている。これは奥高尾“もみじ台南巻き道”のもの。
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シラネセンキュウ・1~日影林道

 奥高尾“日影林道”に生育している「シラネセンキュウ(白根川きゅう※)」。セリ科シシウド属の多年草で草丈は80~150センチ。9~11月に茎頂や分枝した茎の先端に複散形花序を付ける。花序全体の直径は20~25センチで小さな花序は直径3~4センチ。ひとつの小さな花は直径5ミリほどになる。中国原産の薬用植物である“川きゅう※”に似て日光白根山で発見されたことから名付けられている。三重県鈴鹿山系に多いことから「スズカゼリ(鈴鹿芹)」とも呼ばれる。
 ※“きゅう”の漢字は草かんむりに弓。
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ブナ・10~比較

 ブナ科ブナ属の「ブナ(ぶな※)」。果実の様子イヌブナとの違いがわかるがそれぞれの堅果を見るとその違いは微妙。右の2つはブナの堅果で左の3つはイヌブナのものだが違いはほとんど無い。3つの稜があるのは同じだが長さと幅がわずかに異なるくらい。もちろん個体差があるので何とも言えないが、今回採取した堅果の長さを測ってみると、右のブナは長さ14~15ミリで幅は7ミリ。一方左のイヌブナは長さ13~14ミリで幅は6ミリほど。わずかだがブナのほうが大きい。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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鉄道・3~稚内駅

 昭和46年の夏。高校1年生の私は旭川駅から稚内駅に向かう夜行列車、急行“利尻2号”の普通車ボックス席に座っていた。窓の外は真っ暗で牽引する蒸気機関車の汽笛が時々『ポー』と聞こえてくる。その音を子守唄に旅の疲れからかいつの間にか見知らぬ隣人の肩に寄り掛かり眠ってしまっていた。列車は翌日早朝に稚内駅に到着し、牽引する蒸気機関車が転車台で方向転換して再び先頭に付きすぐに旭川駅に向かって引き返す。宗谷岬観光などの時間は無く道内周遊券を持っている私は一旦改札を出て記念の入場券(硬券)を買ってまたホームに戻り同じ車両に乗り込んだ。写真は稚内駅に停車中のC55形蒸気機関車(愛称:シゴゴ)で昭和10年から全62両が製造された。写真の49号機はSL廃止後は稚内港北防波堤ドームに静態保存されていたが塩害による老朽化で平成8年に解体され今は動輪だけが残されているようだ。
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クジャクシダ・1~奥高尾

 奥高尾“逆沢作業道”で見つけた「クジャクシダ(孔雀羊歯)」。イノモトソウ科(←ホウライシダ科)ホウライシダ属の夏緑性シダ植物で細くて固い1本の葉柄が次々に分かれクジャクが尾羽を広げたような形になる。若葉の頃は葉が少し赤み掛かり更に美しいようだ。来春にまた訪れてみよう。
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ツルリンドウ・5~液果

 リンドウ科ツルリンドウ属の「ツルリンドウ(蔓竜胆)」。8~9月に直径2センチほどの筒状の花を咲かせ果実は晩秋に熟す。果実は楕円球形の液果で長さは1.5~2センチ。萼片と柱頭が残っており果実の中には長さ2ミリほどの種子が入っている。これは奥高尾“学習の歩道”のもの。
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鉄道・2~米坂線鉄橋

 鉄道写真の第2弾は同じ米坂線。この9600形蒸気機関車(愛称:キューロク)の撮影地点は羽前沼沢駅付近だったと記憶している。SL写真は当時は白黒フィルムが普通で、特にこのような雪山ではカラーフィルムで撮っても色は白と黒だけでカラー写真でも同じように写る。当時私は黒白フィルムを理科室の暗室で現像し印画紙に引き伸ばした。昭和世代なら写真店の看板の“DPE”という文字に見覚えがあると思われるが、これは写真用語で、Development - Printing - Enlargement の略。つまり現像ー焼き付けー引き伸ばしという撮影済み写真フィルムの後処理工程を表している。
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イヌブナ・8~堅果

 ブナ科ブナ属の「イヌブナ(犬ぶな※)」。岩手県以南の山地に生育する落葉高木で花期は3~4月。果実は一年成りで秋に熟す。若い果実は殻斗に包まれており熟すと裂開し中から2個の堅果が出てくる。堅果の長さは13〜14ミリ。これは高尾山1号路のもの。
 ※“ぶな”の漢字は木へんに無。
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ミヤマウズラ・3~果実

 夏に妖精のような花を咲かせていた「ミヤマウズラ(深山鶉)」。ラン科シュスラン属の常緑多年草で写真は果実。長さ1センチほどの蒴果で中に細かい種子がある。葉には白い斑があり冬でも見られる。
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鉄道・1~米坂線9600形

 植物記なのに唐突なSL写真だがこれは私が高校生の冬に山形県の米坂線で撮ったもの。昭和46年12月のことだ。納戸を整理していてアルバムが出てきたので当時を懐かしく思い出した。この時は上野駅から夜行列車で米沢駅に向かい早朝に米坂線手ノ子駅に着いた。そこから線路沿いを下半身が雪に埋もれながら歩きこの場所で三脚を立てた。一日に数本しか運行されないので数時間待っても撮影は一瞬。当時は携帯用カイロなど無く震えながらその瞬間を待っていた。SLが通過した後はまた雪を掻き分けて駅まで戻ったが、現在のような完全防水ウェアではないので下半身はびしょびしょ。待合室のストーブで乾かしたが良く風邪を引かなかったものだ。米坂線は山形県の奥羽本線米沢駅と新潟県の羽越本線坂町駅を結ぶ路線でSLは昭和50年まで貨物列車や旅客列車を牽引していた。形式9600形蒸気機関車は大正2年から製造された貨物列車牽引用のテンダー式SL。テンダーとは機関車の後ろに炭水車(石炭と水を積載)があるタイプでこれは“キューロク”の愛称で日本全国で活躍した。1号機は9601機だがこのタイプは770両製造されたため9699号機の後は、9600の前に1~7を付けて採番された。写真の79607機は米沢区に所属していたが米坂線の無煙化により昭和48年に廃車となった。
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