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鉄道・3~稚内駅

 昭和46年の夏。高校1年生の私は旭川駅から稚内駅に向かう夜行列車、急行“利尻2号”の普通車ボックス席に座っていた。窓の外は真っ暗で牽引する蒸気機関車の汽笛が時々『ポー』と聞こえてくる。その音を子守唄に旅の疲れからかいつの間にか見知らぬ隣人の肩に寄り掛かり眠ってしまっていた。列車は翌日早朝に稚内駅に到着し、牽引する蒸気機関車が転車台で方向転換して再び先頭に付きすぐに旭川駅に向かって引き返す。宗谷岬観光などの時間は無く道内周遊券を持っている私は一旦改札を出て記念の入場券(硬券)を買ってまたホームに戻り同じ車両に乗り込んだ。写真は稚内駅に停車中のC55形蒸気機関車(愛称:シゴゴ)で昭和10年から全62両が製造された。写真の49号機はSL廃止後は稚内港北防波堤ドームに静態保存されていたが塩害による老朽化で平成8年に解体され今は動輪だけが残されているようだ。
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クジャクシダ・1~奥高尾

 奥高尾“逆沢作業道”で見つけた「クジャクシダ(孔雀羊歯)」。イノモトソウ科(←ホウライシダ科)ホウライシダ属の夏緑性シダ植物で細くて固い1本の葉柄が次々に分かれクジャクが尾羽を広げたような形になる。若葉の頃は葉が少し赤み掛かり更に美しいようだ。来春にまた訪れてみよう。
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ツルリンドウ・5~液果

 リンドウ科ツルリンドウ属の「ツルリンドウ(蔓竜胆)」。8~9月に直径2センチほどの筒状の花を咲かせ果実は晩秋に熟す。果実は楕円球形の液果で長さは1.5~2センチ。萼片と柱頭が残っており果実の中には長さ2ミリほどの種子が入っている。これは奥高尾“学習の歩道”のもの。
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