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キヌガサタケ・6~終期

 スッポンタケ科スッポンタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。梅雨時期や秋に主に竹林に発生するキノコで、初めは直径4~5センチの球体が地面に現れる。その後、早朝に先端が10~15センチ伸びその後レース状の付属器官が拡がっていく。午前10時頃にはレースが地表に到達するが、午後には委縮し始めて倒れる。写真は前日にレースを拡げた個体で根元からポッキリ折れ“女王”の面影は無い。
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キヌガサタケ・5~キノコの女王

 白いレースのドレスを纏ったような姿から“キノコの女王”と称されている「キヌガサタケ(衣笠茸)」。スッポンタケ科スッポンタケ属のキノコで竹林に発生することが多く6~7月の早朝に成熟菌蕾の膜を破って子実体が伸びレース状の菌網を拡げる。悪臭があるというが鼻を近づけて嗅いでみたがあまり臭わなかった。菌網が出始めてから地上付近まで拡がるのはわずか2~3時間で午後には委縮して倒れてしまう。これは大戸緑地のもの。
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タマツノホコリ・3~もみじ台北巻き道

 奥高尾“もみじ台北巻き道”で見つけた「タマツノホコリ(玉角埃)」。ツノホコリ科ツノホコリ属の変形菌で白い半球形の担子体の直径は3ミリほど。ハチの巣状になり周りの担子体と密着して癒合している。その表面はサンゴのように美しい。
 変形菌は落ち葉や朽ち木に発生する微生物で一生のうちに様々な形に変化する。粘菌とも呼ばれるが、粘菌は変形菌以外に細胞性粘菌、原生粘菌と呼ばれるグループを含めた総称になる。粘菌は18世紀にリンネによって菌類と共に植物に分類されたが、19世紀にはヘッケルが唱えた三界説で、植物界でも動物界でもない原生生物界に位置付けられた。近年になってDNA解析によってアメーバ動物(Amoebozoa)という新たなグループに分類されている。
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シロキクラゲ

 高尾山“6号路”の山道で見つけた「シロキクラゲ(白木耳・銀耳)」。シロキクラゲ科シロキクラゲ属のキノコで広葉樹の朽ち木などに発生する。全体の幅は15センチほどで半透明のとさか状裂片の塊になる。シロキクラゲはコレステロールを低下させる効果があり中国では不老長寿の薬とされ中華料理では“銀耳羹”として重宝されている。
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ハナビラニカワタケ

 "よこやまの道”の朽ち木に発生している「ハナビラニカワタケ(花弁膠茸)」。シロキクラゲ科シロキクラゲキクラゲ属のキノコで春~秋に広葉樹の倒木などで見られる。全体は花びら状の裂片が八重咲きの花のように見える。直径は10センチほどで全体にゼラチン質でキクラゲのような感触がある。無味無臭でキクラゲのように食用になるようだがこれを食べる勇気はない。
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シロオニタケ

 高尾山"3号路”で見掛けた純白のキノコ。傘にも柄にもゴツゴツとした突起がある。これはおそらく「シロオニタケ(白鬼茸)」だろう。テングタケ科テングタケ属で傘の直径は4~5センチ。見るからに毒がありそうだが、誤食すると下痢や嘔吐を引き起こすようだ。最近キノコの誤食のニュースを良く耳にする。今夏の猛暑でキノコの生育環境にも影響が出ており、普段食用のキノコが出る場所に毒キノコが発生しているようだ。
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ハナオチバタケ

 長沼公園"長泉寺尾根”に生えている「ハナオチバタケ(花落葉茸)」。キシメジ科ホウライタケ属のキノコで秋に広葉樹の落ち葉などに発生する。傘の直径は1センチほどで背丈は3~5センチ。色は褐色型と紅色型があり当地では褐色型しか見ていない。
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フクロツルタケ

 南高尾"三沢峠”付近の山道で見掛けた白いキノコ。鍔が無くシロツルタケとも思ったが傘の表面に細かい鱗片があるのでこれはテングタケ科テングタケ属の「フクロツルタケ(袋鶴茸)」としておこう。傘の直径は5センチほどで柄にはささくれがありの基部には袋状の壺がある。誤食すると死に至るほどの毒があるようだ。
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ベニイグチ

 高尾山"3号路”の斜面で見つけた「ベニイグチ(紅猪口)」。オニイグチ科(イグチ科)ベニイグチ属の大型のキノコで夏から秋にかけてブナ科の広葉樹林やアカマツなどが混生する林内に発生する。傘の直径は7~9センチ。美しいワインレッドの傘で柄には網目模様がある。
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シロタマゴテングタケ

 テングタケ科テングタケ属の「シロタマゴテングタケ(白卵天狗茸)」。夏~秋に林内の地上に発生する猛毒のキノコで誤食すると死に至ることもある。同じ仲間のドクツルタケの柄にはささくれがあるが本種には無くつばがあるだけ。基部にはタマゴタケのような白い壺がある。以前、長沼公園で幼菌を見ていた。これは高尾山"3号路”のもの。
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