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鉄道・1~米坂線9600形

 植物記なのに唐突なSL写真だがこれは私が高校生の冬に山形県の米坂線で撮ったもの。昭和46年12月のことだ。納戸を整理していてアルバムが出てきたので当時を懐かしく思い出した。この時は上野駅から夜行列車で米沢駅に向かい早朝に米坂線手ノ子駅に着いた。そこから線路沿いを下半身が雪に埋もれながら歩きこの場所で三脚を立てた。一日に数本しか運行されないので数時間待っても撮影は一瞬。当時は携帯用カイロなど無く震えながらその瞬間を待っていた。SLが通過した後はまた雪を掻き分けて駅まで戻ったが、現在のような完全防水ウェアではないので下半身はびしょびしょ。待合室のストーブで乾かしたが良く風邪を引かなかったものだ。米坂線は山形県の奥羽本線米沢駅と新潟県の羽越本線坂町駅を結ぶ路線でSLは昭和50年まで貨物列車や旅客列車を牽引していた。形式9600形蒸気機関車は大正2年から製造された貨物列車牽引用のテンダー式SL。テンダーとは機関車の後ろに炭水車(石炭と水を積載)があるタイプでこれは“キューロク”の愛称で日本全国で活躍した。1号機は9601機だがこのタイプは770両製造されたため9699号機の後は、9600の前に1~7を付けて採番された。写真の79607機は米沢区に所属していたが米坂線の無煙化により昭和48年に廃車となった。
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フイリヒナスミレ・4~種子

 スミレ類は春に他の草花が大きく育つ前に綺麗な開放花を咲かせて他の株の花と交配し遺伝的に強くしている。その後、他の草に隠れるようになると省エネで開放花を付けず閉鎖花を作り種子を作り続ける。こちらは自家受粉なので遺伝的には同じになり大量に出来る反面、特定の病気などで一気に消滅することもある。写真は「フイリヒナスミレ(斑入り雛菫)」の閉鎖花から出来た果実で種子が数粒残っている。基本種のヒナスミレの葉に比べ本種には白い斑がある。これは高尾山“5号路”のもの。
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アマクサシダ

 イノモトソウ科イノモトソウ属の「アマクサシダ(天草羊歯)」。関東地方以西の暖地の林縁などに分布する常緑性シダ植物でその名は熊本県の“天草”に由来する。最下羽片は片側だけが鳥が羽を広げた形になり左右は非対称。専門家によると由木地区では長池公園外周で確認されているだけでここ長沼公園では初めてとのこと。最近定着したようだ。
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