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虫・27~ミヤマカラスアゲハ2

 奥高尾“大平林道”で見掛けた「ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽)」。アゲハチョウ科アゲハチョウ属の大型の蝶で北海道~九州の山地に分布している。ミヤマカラスアゲハの翅の黒い部分は鱗粉が本来持っている色素だが、青い部分は構造色で特別な色素を持たず特定の光の波長のみを強く反射することで発色している。野鳥のカワセミルリビタキの羽色も同じ構造色の仕組みになっている。
 さて今からちょうど50年前の1974年8月8日。大学1年生の夏休みに友人2人と横浜神奈川区の青木橋を午前8時8分に自転車で出発した。東海道、山陰道の約1,300キロを18日間で走った。“銀輪部隊”と名付け、民宿、駅の待合室、親戚の家などをねぐらにした青春旅行だった。8月8日が来るといつでもあの旅を思い出す。今日は50周年だ。2人の友人のうち、1人は50歳代の若さで鬼籍に入ったがもう1人とは今でも家族ぐるみの付き合いが続いている。お互いに孫が出来て、孫にそんな旅行をさせてみたいと思っている。過去の記録が見つかったので改めてその行程を書き留めておく。

1日目(8月8日):横浜青木橋→小田原→芦之湯(国道1号線最高地点874メートル)→箱根峠→清水149K(友人宅泊)
2日目:清水→久能山→宇津ノ谷峠→磐田駅86K(駅泊)
3日目:磐田→浜松→岡崎→名古屋125K(親戚宅泊)
4日目:豪雨のため一日休息(親戚宅泊)
5日目:名古屋→岐阜駅→関ヶ原→彦根駅93K(駅泊)
6日目:彦根→京都73K(洛頂旅館泊)
7日目:京都→亀岡→綾部駅80K(駅泊)
8日目:綾部→天橋立→久美浜駅93K(駅泊)
9日目:久美浜→玄武洞→城崎→諸寄71K(民宿藤田泊)
10日目:諸寄→鳥取駅31K(駅泊)
11日目:鳥取→境港104K(友人宅泊)
12日目:境港→出雲大社63K(ユースホステルえびすや泊)
13日目:出雲大社→日御碕→出雲大社15K(大社旅館泊)
14日目:出雲大社→浜田駅91K(駅泊)
15日目:浜田→津和野駅76K(駅泊)
16日目:津和野→山口49K(親戚宅泊)
17日目:従弟の案内で萩市内観光(親戚宅泊)
18日目:従弟の案内で関門橋観光(親戚宅泊)
19日目:山口→秋吉台・秋芳洞→大正洞→景清洞→山口80K(親戚宅泊)
20日目:山口→防府19K(親戚宅泊)
21日目~23日目:防府市の親戚宅で休養
24日目:山陽本線防府駅19:29発“あさかぜ2号”乗車
25日目(9月1日):東海道本線横浜駅9:04着
(防府→横浜乗車券2,500円、特急券1,200円、寝台1,100円、合計4,800円)
 当時のブルトレはずいぶん安かった。
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虫・27~ウズグモ

 長沼公園“霧降の道”で見掛けた渦巻き状のクモの巣。これは「ウズグモ(渦蜘蛛)」が創る巣で普通の細い糸の中心に白い隠れ帯がある。ウズグモはウズグモ科ウズグモ属のクモでこの仲間は何種類かあるがとりあえずこれはウズグモとしておこう。
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虫・26~クサカゲロウ幼虫

 裏高尾日影林道を下って“日影バス停”でバスを待っていると、オオブタクサの葉の上で動く物体に気付いた。長さ5ミリほどで初めは葉の上に落ちたゴミが風で動いたと思ったが、改めて見ると風も無いのにまた動き始め、葉を揺するとピタッと止まる。どう見ても虫に見えないがカメラで撮って拡大すると何やら虫がいる。これは「クサカゲロウ(草蜉蝣・臭蜉蝣)」の幼虫で背中にカギ状の毛がありそこに植物片や捕食した昆虫の死骸を背負って天敵から身を守るようになっている。ジブリ映画『ハウルの動く城』のミニチュアを見ているようでバス待ち時間を楽しく過ごせた。クサカゲロウはクサカゲロウ科に分類される昆虫の総称になる。
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虫・25~雪虫2

 11月7日にメジャーリーガの大谷翔平選手がエンゼルスからフリーエージェント(FA)になってからその去就についてメディアが連日のようにその行き先について繰り返し予想していた。ヤンキース、レッドソックス、ブレーブス、マリナーズ、レンジャーズ、パドレスなど多くの球団が獲得に参戦していたが、直前には古巣のエンジェルス、最有力のドジャース、そしてカブス、ブルージェイズ、ジャイアンツの5球団に絞られ、昨日やっとその行き先が決まった。大谷選手には来年以降も大活躍を期待している。

 『この味がいいね』と君が言ったから
 7月6日はサラダ記念日(俵万智)

 日ハム、エンゼルス、ドジャースと
 君が入団を決めたから
 12月9日は大谷記念日(多摩NTの住人)
(※2012年12月9日:日本ハム入団表明、2017年12月9日:エンゼルス入団会見、2023年12月9日:ドジャース入団発表)

 大谷騒動が始まった頃から陽当たりの良い場所でフワフワと飛び始めていた"雪虫”。北海道では冬の到来を告げる虫で正式名は「トドノネオオワタムシ(椴之根大綿虫)」という。蚊や蠅の仲間ではなくアブラムシ科アブラムシ属の昆虫で体長は3~4ミリ。春にタモ類やハシドイなどの枝や葉に密生し新芽から吸汁する害虫で、夏はトドマツの根に棲み土の中で繁殖するのでその名がある。綿毛のようなものは毛ではなく体表から分泌する糸状の蝋物質になる。
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虫・24~シロジュウジホシテントウ

 奥高尾でアサギマダラを撮ろうと追い掛けていた時に見掛けた「シロジュウシホシテントウ(白十四星瓢虫)」。体長は5~6ミリで白い斑紋が14個あることから名付けられている。低木に寄生する害虫や菌類を食べる益虫。地色は写真の明赤褐色~黄褐色の普通型と地色が黒い暗色型があるようだ。
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虫・23~アサギマダラ

 奥高尾"日影林道”で見掛けた「アサギマダラ(浅葱斑)」。タテハチョウ科アサギマダラ属の蝶で、翅の長さは5~6センチ。日本全土から中国やヒマラヤ山脈まで広く分布し長距離を移動する。アサギマダラは10月頃に山から平地に降りてくるので多摩ニュータウンでもたまに見ることがある。
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虫・22~アカスジキンカメムシ幼虫

 今年はカメムシが全国的に大発生しているようだ。農林水産省は9月13日に『令和5年度病害虫発生予報』を発表しており農作物への被害を注意喚起している。我が家でも洗濯物に付いたり雨戸の開け閉めの間に部屋に入り込んだりして虫嫌いのカミサンはそのたびに悲鳴を上げている。
 写真はカメムシ科キンカメムシ属の「アカスジキンカメムシ(赤筋金亀虫)」の幼虫。カゴノキを観察しているとその葉に付いていた。頭部、胸部、腹部が黒褐色になり腹部の周辺部に環状の白い斑がある。これを見ると私は"ちびまる子ちゃん”が大笑いしている姿を思い浮かべてしまう。アカスジキンカメムシは成虫になるとその姿は一変。金属光沢のある緑色に赤い筋が入る美しい色彩になる。
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虫・21~ヒカゲチョウ

 奥高尾"もみじ台南巻き道”で見掛けた小型のチョウ。以前、見たことがあったジャノメチョウだと思ったが丸紋の位置が違う。調べてみるとこれは「ヒカゲチョウ(日陰蝶)」のようだ。タテハチョウ科ヒカゲチョウ属で日本固有種。曇天や夕刻などに見られることから名付けられているが、この日は晴天で時刻は午前10時頃。名前通りにはいかない。
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虫・20~ナガサキアゲハ

 谷戸に咲くヒガンバナに止まっている大型の蝶。翅の模様の感じからクロアゲハだと思ったが調べてみると「ナガサキアゲハ(長崎揚羽)」のように思える。アゲハチョウ科アゲハチョウ属で東南アジアや中国、台湾や日本の近畿地方以南に分布している。21世紀に入ってから関東地方や東北地方南部で成虫が確認されている。クロアゲハの後翅には尾状突起があるがナガサキアゲハには突起が無い。私は蝶や昆虫には詳しくないので違うかも知れない。
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虫・19~ミドリヒョウモン

 長沼公園"野猿の尾根道”で見掛けた蝶。飛んでいる時はツマグロヒョウモンかと思ったが止まった姿を見ると色合いが少し異なる。これはどうやら「ミドリヒョウモン(緑豹紋)」のメスのようだ。タテハチョウ科ヒョウモンチョウ属で翅を拡げると6~7センチある。
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