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散歩道・25~2023大晦日

 コロナ禍が一段落し何とか日常を取り戻した一年だったが、ロシアのウクライナ侵攻は納まらず中東では新たに戦闘が始まってしまった。MLB大谷翔平選手の満票MVPや藤井聡太八冠誕生など明るい話題が嬉しい一年でもあった。私はサラリーマンを卒業して丸3年が経ち相変わらず植物観察と体力維持のためのフィットネスジム通いを続けている。半月板損傷でランニングは出来なくなったが、整形外科医の勧めで始めた自転車(スポーツタイプの電動だが)では2年連続で年間4,000キロを走破した。思えば20年前に始めたウォーキングでは自宅から半径3キロだった活動範囲がランニングを始めてからは半径10キロ(往復するとほぼハーフマラソンの距離)になり、自転車を漕ぎ始めてからはその半径は25キロになった。ウォーキングの頃は道端の小さな花に気付いたが、ランニング、サイクリングと変わっていくにつれ発見が少なくなり、その反面、活動範囲は大きく拡がった。来年もまた新しい出会いに期待しよう。
 さて年末恒例の“来年の宿題”を整理しておこう。今年は新たにアオヤギソウ、アキノハハコグサ、アサダ、アズマカモメヅル、イワタバコ越冬芽、ウンモンチク花、エゾスズラン、オオフタバムグラ、オオマツバウンラン、オヘビイチゴ、オンツツジ、カモジグサ、カワラサイコ、カワラニガナ、カワラノギク、キヌガサタケ、クルマバナ、ゲッカビジン、コガネヤマドリ、コシダ、サクラタチツボスミレ、サツマイモ花、シソバタツナミ、ジュンサイ花、シラユキゲシ、シロウツボホコリ、シロバナアキノタムラソウ、シロバナガガイモ、シロバナキツネノマゴ、シロバナコバノタツナミ、シロバナノダケ、ジンダイアケボノ、スエコザサ、タマガサノキ、ニセシマニシキソウ、ハナビラニカワタケ、ハルタデ、ヒメカナワラビ、ヒメシロウテナタケ、ヒメミズワラビ、フクロツルタケ、ベニバナマメアサガオ、ホシアサガオ、ホソバシュロソウ、マツグミ、マルバマンネングサ、ムジナモ、ヤマカモジグサ、ヤマタツナミソウ、ヤンバルミチヤナギ、ヨウラクボク、ヨコグラノキなどを掲載できた。
 また今年1月から集中して行った野鳥観察ではアオゲラ、アオジ、アオバズク、イソヒヨドリ、エナガ、オオバン、オナガ、カワラヒワ、キセキレイ、キビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒレンジャク、ホオジロ、ルリビタキなどを新たに加えることができた。
 来年の宿題は以下の通りとしたい。
<当地で生育情報があるが未確認のもの>
アフリカフウチョウソウ、イチビ、オサムシタケ、オノエヤナギ、カントウマユミ、キツネノタイマツ、サワシバ、トウゲシバ、ヌカイトナデシコ、ヒロハノアマナ、ホシザキカタバミ、ミズマツバ、ユキラッパタケなど。
<存在は確認できているが、花、果実、種子など部分的に未確認のもの>
イケマ果実、イヌエンジュ花、カギカズラ花、カゴノキ花&果実、キダチアロエ花、キハダ花、クララ果実、コウヤマキ雌花、スズカケノキ花、セイヨウバクチノキ熟果、ツタウルシ雌花序、ネコヤナギ雌花、ドイツトウヒ花&果実
<当地の希少植物で毎年確認したいもの、過去に見ていたが消滅したもの>
アオテンマ、アキノハハコグサ、イワボタン、ウシタキソウ、キカラスウリ、キクモ、キミノツルウメモドキ、コマキノスミレ、サワトウガラシ、シロテンマ、シロバナモジズリ、ヒンジガヤツリ、ヤマホオズキなど。
 写真は昭和記念公園”かたらいのイチョウ並木”。今年も拙いブログにお越し下さいまして有り難うございました。来年も宜しくお願い致します。どうぞ良い年をお迎え下さい。
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ムクロジ・7~黄葉

 今日は晦日(みそか・つごもり)。いよいよ今年もあと2日となった。晦日はそもそも三十日の意味だが、その後は月の最終日を指すようになった。小晦日(こつごもり)ともいう。大晦日(おおみそか・おおつごもり)は1年の最後の日を意味するので例えば8月31日は晦日であって大晦日ではない。また晦の字は月相に由来している。簡単に言えば、朔は月が始まる日で、弦、望を過ぎて、晦は月が隠れることを意味する日になる。
 ちなみに大晦日にやってはいけないことは、お飾り(一夜飾り)、大掃除(歳神様を迎えず追い払う)、長時間の煮込み(アク=悪が出る)、餅つき(一夜餅)だそうだ。我が家ではお飾りは28日に付け大掃除は何とか今日で終わり。最近はおせち料理もネット購入で餅つき道具は当然無い。明日は静かに過ごそう。
 写真は鮮やかに黄葉している「ムクロジ(無患子)」。ムクロジ科ムクロジ属の落葉高木で新潟県、茨城県以西の山地に自生する落葉高木。果皮を乾燥させたものが生薬の"延命皮”で強壮や去痰の薬効があり、水に晒して擦り合わすと泡立ち昔は石鹸のように利用した。そのため庭に植えると病に罹ることがないという意味で"無患子”と呼ばれるようになったという説があるが、同科のモクゲンジの漢名の木樂子が誤用されたという説もあり定かではない。葉は8~16枚の小葉からなる偶数羽状複葉で小葉の長さは7~20センチ。
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コダチダリア・1~若い果実

 晩秋から冬に開花する「コダチダリア(木立だりあ)」。キク科テンジクボタン属の多年草で「コウテイダリア(皇帝だりあ)」や「キダチダリア(木立だりあ)」とも呼ばれる。背丈は2~3メートルになり晩秋に直径15~20センチの頭花を咲かせる。写真は花後の果実だが蕾も同じような形なのでややこしい。
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クロヤツシロラン・15~殻

 鑓水の竹林に生育している「クロヤツシロラン(黒八代蘭)」。ラン科オニノヤガラ属の多年性菌従属栄養植物で9~10月に地面スレスレに黒褐色の目立たない花を咲かせ果実は晩秋に稔る。果実が熟すと果皮が縦に裂け中から細かい毛のような種子を飛ばす。写真は種子を全て出し終えた殻。
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コデマリ

 バラ科シモツケ属の「コデマリ(小手毬)」。中国原産の落葉低木で春に半球形の花序に白い小花を咲かせる。大田川遊歩道で綺麗に色付いた葉を見て名前がすぐに浮かばなかったがしばらく考えてこれはコデマリだと判断した。花を見ればすぐにわかるが葉だけではなかなか難しい。
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シモツケ

 バラ科シモツケ属の「シモツケ(下野)」。本州~九州の陽当たりの良い山野に生育する落葉低木で、最初に下野国(栃木県)で発見されたので名付けられている。5~8月に枝先に複散房形花序を出し直径5~6ミリの小花を多数咲かせる。葉身は5~8センチの披針形で互生し縁には鋸歯がある。当地では遊歩道や公園の植栽で多く見られ、花期には濃紅色、薄紅色、白色などの花が良く目立つ。ここでは鮮やかな紅葉を見せていた。
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クコ・2~鑓水

 鑓水地区の遊歩道で見られる「クコ(枸杞)」。ナス科クコ属の落葉低木で東アジア原産。葉や果実はや根は漢方薬になる有用な植物で古くに中国から伝わったとされ日本中に拡がっている。花期は7~11月と長く花と果実が同時に見られることがある。果実は長さ1.5センチほどの楕円形で仄かな甘みがあり生食できる。
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シマサルスベリ・5~果実

 半月前はオレンジ色だった葉が真っ赤に色付いた「シマサルスベリ(島百日紅)」。その中に果実が裂開しているのが見える。シマサルスベリはミソハギ科サルスベリ属の落葉高木で果実は熟すと6裂して中から翼のある4~6ミリの種子を飛ばす。
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サワフタギ・4~冬芽

 ハイノキ科ハイノキ属の「サワフタギ(沢蓋木)」。全国の山地の沢沿いや湿地などに生育する落葉小高木で樹高は2~6メートルになる。5~6月に枝先に円錐花序を出し白い花を多数咲かせる。果実は9~10月に瑠璃色に熟す。葉痕は三日月形で維管束痕が1個ある。
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ハンショウヅル・7~冠毛

 小山内裏公園から続く尾根緑道の林縁に蔓を伸ばしている「ハンショウヅル(半鐘蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で春に半鐘に見立てた赤紫色の花を咲かせ果実は冠毛の付いた痩果になる。花の姿からはセンニンソウの仲間とは思えないが果実はセンニンソウの果実と同じような姿になる。
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