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クジャクシダ

 奥高尾“逆沢作業道”で見られる「クジャクシダ(孔雀羊歯)」。イノモトソウ科(←ホウライシダ科)ホウライシダ属の夏緑性シダ植物で冬には地上部が枯れてしまう。写真は若葉の様子で葉身は7~8センチ。この後成長して孔雀が羽を広げたような姿になる。この道を通る時はこのシダを見るのを楽しみにしている。シダは美しい。
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ニシキシダ

 大地沢の林縁で見つけた「ニシキシダ(錦羊歯)」。イワデンタ科メシダ属の夏緑性シダ植物でイヌワラビの斑入り品種。日本全土の林床や林縁に分布している。美しい葉色なので園芸品種として流通しているが、これは自生だろう。以前は裏高尾“ザリクボ沢”の山道で見たことがあった。
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タマゴケ

 私が『ゲゲゲの鬼太郎』を初めて読んだのは確か小学生低学年の頃だったと思う。当時はまだ『墓場の鬼太郎』というタイトルで子供にとっては少し刺激が強くあまり好きではなかった。しかし少し成長してから改めて読み直してみるとねずみ男などのキャラクターも面白く物語に引きずり込まれた。もちろん2010年のNHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』は毎回欠かさず見ていた。
 写真はタマゴケ科タマゴケ属の「タマゴケ(玉苔)」。山地の岩肌などで見られる蘚類で緑色の絨毯のようにフワフワの群落を作る。蒴は直径2ミリほどで英語では“apple moss”と呼ばれリンゴに見立てているが、日本ではやはり『ゲゲゲの鬼太郎』の“目玉おやじ”だろう。
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ハカタシダ

 奥高尾“逆沢作業道”に生えている「ハカタシダ(博多羊歯)」。オシダ科カワナワラビ属の常緑性シダで福島県以南の山地に分布している。葉身は40~50センチで軸基部側から側羽片が通常は3~5対見られその先は頂羽片となる。基部に一番近い最下羽片の第一小羽片はピンと長くなっているのが特徴。ハカタシダの中には葉に斑があるものがありこれを“博多帯”の模様に見立てて名付けられているが、当地ではこの緑色のものしか見たことがない。
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コバノイシカグマ

 長池公園“里山”の水辺に生えている「コバノイシカグマ(小葉の石かぐま)」。コバノイシカグマ科コバノイシカグマ属の常緑性シダ植物で東北地方以南の山地の林床に分布している。葉身は50~80センチで三角状の楕円形になる。“かぐま”はシダの古い呼び方で石が多い場所に生えるのが名前の由来。
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ツクシ

 松木日向緑地の陽当たりの良い草地に伸び始めた「ツクシ(土筆)」。トクサ科スギナ属のシダ植物でスギナの胞子茎になる。ツクシの名前は地中で栄養茎の付いていることから“付く子”、或いは地面から突き出ているので“突く子”などが転訛したと考えられている。“土筆”は見た通り筆に似ていることからの当て字になる。
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トウゲシバ

 ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の「トウゲシバ(峠芝)」。北海道から沖縄に広く分布する常緑性シダ植物で林内のやや湿った日陰に生育している。当地の専門家からの情報で昨年春に初めて当地の谷戸の奥で見ることができたが、その後、その場所に向かう道は草木が生い茂り夏の間は観察できなかった。秋にはコセンダングサやチジミザサなどの果実の“ひっつき虫”が多く、漸くこの時期になって枯れ草が倒れ谷戸の奥に進めるようになったので改めて生存確認に来てみた。昨年よりは株数が少し減ったようにも思えるが元気な株が見られたのでしばらくは大丈夫だろう。
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ホラシノブ・5~崖地

 奈良ばい谷戸の崖地に群生している「ホラシノブ(洞忍)」。ホングウシダ科ホラシノブ属のシダ植物で本州~九州の半日陰の崖地などに生育している。葉身は30~50センチで常緑性だが寒い冬には紅葉することがある。今冬は年末からかなり冷え込んでいるのでもう少し鮮やかな紅葉を期待して来てみたが、何となく中途半端な色合いだった。
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アカネハナワラビ

 アカハナワラビオオハナワラビとの推定雑種とされている「アカネハナワラビ(茜花蕨)」。ハナヤスリ科ハナヤスリ属のシダ植物で東北地方~伊豆半島・伊豆諸島に分布している。アカハナワラビと同様に冬には紅葉するが葉裏は緑色が残っている。またアカハナワラビの胞子葉は胞子散布後には倒れるが、本種はオオハナワラビと同様に倒れずに残っている。葉の裂片や鋸歯の様子はオオハナワラビに似ているが、隣接する裂片が重なって混み合っている。
 ここは平山城址公園の林縁で当地の専門家がここに生育しているとの報告があった。アカハナワラビやオオハナワラビとの違いは顕微鏡で胞子を確認するのが確実なようだがあいにく私にはそのような手段は無い。茎にはわずかだが白い毛が見えたのでアカネハナワラビとしておこう。誤認の可能性もある。この周りにはアカハナワラビやオオハナワラビが混生している。
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アカハナワラビ・3~平山城址公園

 平山城址公園の林縁に生育している「アカハナワラビ(赤花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で冬緑性で葉が枯れることはないが冬に紅葉し春になると緑色に戻る。以前、東中野公園外周で見ていたが、公園管理者の情報でここに群生しているのを知った。胞子葉は9~12月に出てくるが胞子を放出するとまもなく倒伏する。同属のフユノハナワラビの胞子葉も胞子放出後には倒れるが、オオハナワラビの胞子葉は胞子を出した後もしばらく残っている。
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