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散歩道・19~2022大晦日

 コロナ禍が続く中、ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安、物価高、大谷選手の2桁安打2桁勝利、藤井竜王最年少5冠、サッカーワールドカップの歓喜など今年も色々なことがあった。私はサラリーマンを卒業して丸2年が過ぎたが、リタイア後にやろうと思っていた旅行や社会人大学などなかなか手を付けられず、相変わらず植物観察と体力維持のためのフィットネスジム通いを続けている。世の中はアフターコロナに舵を切り始めており来年は私もそろそろ何かを始動させたい。
 さて年末恒例の“来年の宿題”を整理しておこう。今年は新たにアオチカラシバ、アカザカズラ、アゼナルコ、アメリカアワゴケ、アライトツメクサ、アワゴケ、イヌタヌキモ、イヌブナ花&果実T(T表示は高尾山系)、イワガラミ、オオカサゴケ、オオキバナカタバミ、オオチャワンタケ、オオバチョウチンゴケT、カエンタケ、カサゴケモドキT、カライタドリ、キクモ、キジカクシ果実T、キセワタT、キソウメンタケT、キツネノテブクロ、キヌイトツメクサ、クソニンジン、クルマバザクロソウ、コアゼテンツキ、コウボウ、コガクウツギT、コゴメギク、コゴメヤナギ、コセイタカスギゴケ、コバノニシキソウ、コンニャク花&果実、ササクレヒトヨタケ、サトイモ花、サワトウガラシ、シギンカラマツ果実、シナアブラギリ、シナサワグルミ花、シノブゴケT、ショウジョウバカマ不定芽、ショクダイオオコンニャク、シラゲガヤ、シロヒメホウキタケ、シロヤシオ、シンミズヒキ、セイタカカナビキソウ、タカオコバノガマズミ、タチヤナギ、タマザキフタバムグラ、タマツノホコリT、タンキリマメ、チチブベニ、チャボタイゲキ、ツノホコリT、ツルアジサイ、ツルネコノメソウT、テマリシモツケ、ナガホハナタデ、ナナミノキ、ナメラツリフネソウ、ナラタケモドキ、ナンゴクヒメミソハギ、ネコノチチ、ネバリタデ、ノハラナデシコT、ハシゴシダT、ハツユキソウ、ハルトラノオ、ヒナガヤツリ、ヒマラヤスギ雌雄花、ヒメシオン、ヒメマツバボタン、ヒメヨモギ、フクシマシャジンT、フジキ花、ブナ花T、ベニバナナンザンスミレ、ホソバアキノノゲシ、ポプラ花、マツバスゲ、マルバヌスビトハギ、マルバノキ花、ミチノクフクジュソウ、ヤエキンポウゲ、ヤブマメ地中果、ヤマジノホトトギス、ヤワラスゲ、ルイヨウボタン、ルリフタモジ、ロクショウグサレキンなどを掲載できた。
 右膝の半月板損傷でランニングはできなくなったがeバイク(電動自転車)で行動範囲は更に拡がり年間走行距離は4,103キロで去年より約460キロ増えた。今年は94種の新しい植物を掲載できブログPart6では218種、ブログPart1からの通算は2,148種となった。そこで来年の宿題は以下の通り。これまでの宿題をこなしてもまた新たな生育情報があり植物観察は続いていく。
<当地で生育情報はあるが未確認のもの>
アキノハハコグサ、アフリカフウチョウソウ、オオマツバウンラン、オサムシタケ、オノエヤナギ、カントウマユミ、キクバドコロ、キツネノタイマツ、キヌガサタケ、サワシバ、トウゲシバ、ニッケイ、ヌカイトナデシコ、ハルタデ、ヒロハノアマナ、ホシザキカタバミ、ミズマツバ、ヤマタツナミソウ、ユキラッパタケ
<存在は確認できているが、花、果実、種子など部分的に未確認のもの>
イケマ果実、イヌエンジュ花、カギカズラ花、キハダ花、スズカケノキ花、ツタウルシ雌花&果実、ネコヤナギ雌花、フウ花、マルバフジバカマ果実、ドイツトウヒ花&果実、ソクズ果実、スズサイコ果実
<当地希少植物で毎年確認したいもの、過去に見ていたが消滅したもの>
アオテンマ、アオモジ、イワボタン、オカスミレ、オニノヤガラ、キカラスウリ、キミノツルウメモドキ、コマキノスミレ、サワトウガラシ、シロテンマ、シロバナカモメヅル、シロバナモジズリ、トキホコリ、バイカツツジ、ヒキヨモギ、ヒンジガヤツリ、ヤビツギンラン、ヤマサギソウ、レンプクソウ
 写真は堀之内沖ノ谷戸公園から見る富士山の夕焼け。今年も拙いブログにお越し下さいまして有り難うございました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
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ネコノチチ・5~猫の顔

 クロウメモドキ科ネコノチチ属の「ネコノチチ(猫の乳)」。関東地方以西の山地に生育する落葉低木で5~6月に葉腋に目立たない小さな花を咲かせる。秋に稔る果実を猫の乳に見立てて名付けられている。写真は葉痕で猫の顔に見える。
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ノブドウ・3~種子

 ブドウ科ブドウ属の「ノブドウ(野葡萄)」。7~8月に直径4~5ミリの目立たない花を咲かせ秋に果実を稔らせる。果実にはブドウタマバエなどの幼虫が寄生し虫こぶを作り果実は赤紫色や青紫色などカラフルになる。写真は1ヶ月前に水色だったものがすっかり色が抜けて白くなった果実で、中を確認すると直径3~4ミリの種子が3個入っていた。これは虫こぶではなく正常な果実だった。
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アワブキ

 多摩川と秋川の合流点の南側に標高100~270mの香住丘陵(八王子市丹木町)があり、戦国時代の1521年(大永元年)に武蔵守護代の大石定重がここに滝山城を築城しその後北条氏照が拡張、改修した。氏照は1584年(天正12年)頃に八王子城に移ったため滝山城はその時に廃城となったという。香住丘陵は東西に長く北側は多摩川に浸食された急峻な断崖があり、南側は谷戸が入り組み複雑な地形になっている。今でも遺構の本丸、中の丸、空堀、土塁、曲輪などが多く見られ保存状態が良いので城郭ファンには人気の城跡のようだ。1951年(昭和26年)に国の史跡に指定され大部分は都立滝山公園として今に至る。園内は自然にあふれておりサクラやツツジなどの花木やスミレなどの野草が多く生育している。
 私はゴルフや軽井沢方面に行く時には圏央道あきる野ICを良く利用していたが、その際には滝山街道を通っていた。しかしこの城跡を訪れることはなく、この日、意を決して我が家から往復約30キロを自転車で走ってみた。もちろんこの時期は草木の花は全く見られなかったが中世城郭の傑作を十分満喫できた。豊かな植物相の雰囲気は良く分かったので来春のサクラやスミレの頃にまた来てみよう。
 写真は滝山城跡の山道で見られる「アワブキ(泡吹)」の冬芽と葉痕。アワブキ科アワブキ属の落葉高木で本州~九州の山地に生育している。5月頃に枝先に白い花を咲かせ遠くから見ると泡がかぶさったように見えるとか、その材を燃やすとブクブクと泡を吹くことなどが名前の由来になっている。
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イボタノキ・1~果実

 大塚公園外周に植栽されている「イボタノキ(疣取木・水蝋樹)」。モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で北海道~九州の山野に自生している。5~6月に枝先に総状花序を出し白い筒状の花を咲かせる。やや楕円球の果実は核果で直径7~8ミリ。イボタノキは幹にイボタロウムシが寄生することから名付けられておりそのイボタロウムシの分泌する“いぼた蝋”はロウソクなどの原料になった。
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シシウド・2~果実

 長沼公園“霧降の道”に生えている「シシウド(猪独活)」。セリ科シシウド属の多年草で本州~九州の山野の陽当たりの良い場所に生育している。果実は長さ5~6ミリの楕円形。2個の分果で両側に翼があり熟すと乾燥して2枚に分かれる。果実の側面には数本の隆起した稜線がありその間に褐色の“油管”がある。セリ科やウコギ科に存在する“油管”は維管束のような通導組織で血管のように根、茎、葉、果実に張り巡らせられその中を香りのある“精油”が流れている。パセリ、ミツバ、パクチー、フェンネルなどセリ科にも“ハーブ”があるが、その香りは“油管”を通る“精油”によるもの。
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ノダケ・4~果実

 奥高尾“一丁平北巻き道”で見つけた「ノダケ(野竹)」の果実。セリ科シシウド属の多年草でこの仲間の中では珍しく花が暗紫色になる。果実は楕円形で長さは4~6ミリ。2分果で広い翼があり熟すと2枚に分かれる。セリアシタバなどセリ科植物の果実は同じように2分果になる。
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ショクダイオオコンニャク・3〜枯れ姿

 12月19日午後に開花したサトイモ科コンニャク属の「ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)」。計測では花序の高さ148センチ、仏炎苞の最大直径(幅)58センチとのことだっだ。通常は開花して2日後には枯れ始めるがこの株は花と葉が同時に成長するという世界でも2例目の珍しいタイプ。葉の成長に養分を取られたためか仏炎苞は大きく開くことはなく3日過ぎても状態はほとんど変化しなかった。23日に付属体(中央下部の茶色い部分)に元気が無くなり横の葉に寄り掛かるようになり、25日午前2時50分に真ん中から折れ曲がった。開花は数年に1度なので今回は、開花、そして枯れ姿と3回ここ神代植物公園を訪れた。我が家からは自転車で片道20キロの道のりであり、この観察のために往復40キロを3回こなした。40キロのうち17キロは以前参加していた府中多摩川ハーフマラソンのコースで勝手知ったる道。遠くには富士山も見える
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アマチャヅル・5~小山内裏公園

 ウリ科アマチャヅル属の「アマチャヅル(甘茶蔓)」。日本全土の野山に生育する多年草で雌雄異株。当地では緑地や公園で良く見掛けるが草刈りやヤブガラシなど他の植物の繁茂によっていつの間にか消滅していることが多い。去年は長沼公園や長池公園で見ていたが今年はそこでは見られない。写真は小山内裏公園“内裏池”付近のもので記録のために撮っておいた。
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クロガネモチ

 松木えのき公園に植栽されている「クロガネモチ(黒鉄黐)」。モチノキ科モチノキ属の常緑高木だが写真の株はほとんど落葉しているように見える。常緑樹でも少しずつ新葉と旧葉を入れ替えているが、ここまで落ちているのは珍しい。その原因は斑点病や黒紋病などの考えられるようだ。冬に殺菌作業を行えば復活するようだが、果たして公園管理者そこまでやってくれるかどうかはわからない。
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