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散歩道・1~火災

 岩手県大船渡市の山火事が益々勢いを増して平成以降“国内最大”の山林火災になっている。最初は19日に三陸町で発生したが25日午後にほぼ消し止められた。しかし25日に陸前高田市小友町と大船渡市末崎町で再び発生し26日正午に鎮圧された。そして26日に大船渡市赤崎町で発生した山火事がまた三陸町までの広い範囲に拡がり今なお消火活動が続いている。東京と同じくこの地域も長い期間雨が無く空気はカラカラ。山の中は乾いた落ち葉が敷き詰められた状態で懸命な消火活動が続けられているがなかなか追いつかない。
 専門家によると火がこれほどまで燃え広がっているのは“樹冠火”と呼ばれる現象で針葉樹林で発生することが多い。針葉樹は枝葉が適度な間隔で並んでいるため上方に簡単に燃え広がり樹冠(樹の上部の枝葉が繁っている部分)まで燃やしてしまう。
 森林火災は“林地火災”と“樹木火災”に分けられ、林地火災は“地表火”と“地中火”、樹木火災は“樹冠火”と“樹幹火”に分けられる。“樹幹火”は樹の胴内を燃やすため火は外に出ることは少ない。ともあれ一刻も早い鎮火を望んでいる。
 さて昨日午前中に鑓水の野猿街道を走っていると前方の丘の向こうから煙が上がっている。『すわ、山火事か!』と思い“子ノ神(ねのかみ)谷戸”に向かって撮ったものがこの写真だが山火事にしては黒煙が濃い。これはこの丘の先の八王子バイパス鑓水出口で停車中の大型トラックに乗用車が突っ込み車両火災を起こしたものだった。上空ではヘリコプターが飛びニュースにもなっていた。
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散歩道・32~2024大晦日

 2024年が終わろうとしている。正月早々、能登半島地震が起こりその後の豪雨被害で復興は遅々として進まない。世界ではロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ紛争など平和はほど遠い。アメリカ大統領選挙ではトランプ氏の復活で更なる分断が心配だ。
 一方、ドジャースに移籍した大谷翔平選手の50-50やMVP満票獲得、将棋の藤井聡太七冠の活躍、大関琴桜の初優勝など明るい話題には心が癒される。
 さて年末恒例の“来年の宿題”を整理しておこう。今年は新たにアカネハナワラビ、アメリカキンゴジカ、アメリカノリノキ、イチビ、イッサイサルスベリ、オオチゴユリ、オオバキスミレ、オオバキハダ、カタバエノコログサ、ジョウザンアジサイ、ヒメアメリカアゼナ、ヒメゴウソ、ヒメチドメ、ヒレタゴボウ、ヒロハノアマナ、ピンクノウゼンカズラ、フジノキシノブ、ポンポンアザミ、マツバゼリ、ミドリミツバウツギ、モミジウリノキ、ヤガミスゲ、ヤマジノギク、ユウスゲ、レダマなどを掲載できた。
 来年の宿題は以下の通りとしたい。
<当地で生育情報があるが未確認のもの>
アフリカフウチョウソウ、オサムシタケ、オノエヤナギ、カントウマユミ、キツネノタイマツ、サクライカグマ、サワシバ、ヌカイトナデシコ、ホシザキカタバミ、ミズマツバ、ヤマゼリ、ユキラッパタケなど。
<存在は確認できているが、花、果実、種子など部分的に未確認のもの>
イケマ果実、イヌエンジュ花、キイジョウロウホトトギス花、コウヤマキ雌花、ジョウザンアジサイ花、ツタウルシ雌花序、ドイツトウヒ花&果実、ネコヤナギ雌花、ホドイモ果実、マルバチシャノキ花
<当地の希少植物で毎年確認したいもの、過去に見ていたが消滅したもの>
アオテンマ、アキノハハコグサ、イワボタン、ウシタキソウ、オオマツバウンラン、オカオグルマ、キカラスウリ、キクモ、キヌガサタケ、キバナノショウキラン、キミノツルウメモドキ、コマキノスミレ、サツキヒナノウスツボ、サワトウガラシ、サワルリソウ、シロテンマ、シロバナモジズリ、スズサイコ、ツルネコノメ、トウゲシバ、ナンバンハコベ、ハクウンラン、ヒンジガヤツリ、マルバフジバカマ、ミズマツバ、ヤマホオズキなど。
 写真は昭和記念公園”かたらいのイチョウ並木”。今年も拙いブログにお越し下さいまして有り難うございました。来年も宜しくお願い致します。どうぞ良い年をお迎え下さい。
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散歩道・31~長沼公園擁壁工事2

 都立長沼公園の擁壁工事を前回は下から眺めたが、今回はそのすぐ上の“栃本尾根”を歩いてみた。“野猿の尾根道”東端から“栃本尾根”に進むと以前は鬱蒼と茂っていた雑木が全て切り倒され以前の山道の雰囲気は全く無い。擁壁工事の足場が組まれ遠く約15キロ先の西武ドームの白い屋根も良く見える。この斜面には当地では珍しいシラキが生育していた。今回それも切り倒されたのではないかと心配していたが、幸い株は残っていた。既に落葉していたがまた来年黄葉も見られそうだ。
 擁壁工事現場を上から見るとすぐ下には昭和時代に開発された住宅団地が拡がっている。ひと昔前はこういう眺めは普通だったが、昨今はゲリラ豪雨の土砂崩れで被害が多発している。景観よりも人命第一になるのは当然だろう。
 写真中央に流れるのは多摩川支流の浅川でそのすぐ手前に京王線がある。ちょうど電車が通っているところだがおわかりだろうか。
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散歩道・30~長沼公園擁壁工事1

 都立長沼公園は京王線長沼駅から徒歩5分のところにあり昭和55年に開園した。面積は36万㎡を超え広い雑木林が残されている自然豊かな公園である。園内は多種の植物が生育しており野鳥や昆虫の宝庫でもある。展望台からは八王子市や日野市の市街地が見渡せ遠くには秩父の武甲山や西武ドームも見える。
 公園の西側には栃本尾根があるがそのすぐ隣は昭和時代に整備された日本邸宅団地がある。団地は公園の崖下からすぐ拡がっているが、最近その崖の補強工事が始まった。写真の上部は栃本尾根の遊歩道がある。遊歩道から見ると以前は急峻な崖に様々な雑木が生えていたがそれらが一旦全て伐採されて写真のような足場が組まれた。擁壁工事が完成すればコンクリートの升目がむき出しになるのだろう。景観は極めて悪くなるが昨今のゲリラ豪雨などによる崖崩れ被害を想定すればこの工事は止むを得ない。
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散歩道・29~リニア(仮称)神奈川県駅3

 先日、新聞に大きく掲載されていたリニア中央新幹線“(仮称)神奈川県駅”の空撮写真。京王相模原線の車窓から工事の様子を見ることができるが、さすがに上空から見ることはないのでこうして記録しておくことにした。
 ご存知の通りリニア中央新幹線はJR品川駅が始発駅で次の駅がこの神奈川県駅になる。その間は全て地下トンネルになり、この駅も地下30メートルに設置されている。駅の延長は約680メートル、最大幅は50メートルになり8階建てビルがすっぽりと収まるほど。掘削した後、底部から駅を造り上げる“順巻き工法”で、最終的には掘削で出た土で埋め戻し駅は地下に隠れる。駅の地上部は広域交流拠点として整備され新たな街に生まれ変わる。
 写真は山梨県側から東京方面を見たもの。左側の鉄道駅はJR横浜線・京王相模原線の“橋本駅”で、JRは右上方向に直進しその先にJR相模原駅周辺の市街地が見える。京王相模原線は写真中央上から上方にカーブし少し進んで再度左にカーブする。写真左上部奥の緑色が横に長く繋がって見える部分が小山内裏公園で京王相模原線はその下をトンネルで抜けて私が住む“南大沢”に進む。
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散歩道・28~ヤギ除草

 多摩ニュータウンは住宅地と緑地をバランス良く計画されていて街を歩くとあちこちに緑地がある。しかし草木が春に芽吹き始めると初夏には手に負えなくなるほど生い茂る。定期的に草刈り業者が作業しているが最近がエコな方法の“ヤギ除草”が良く見られる。写真は京王相模原線沿いの斜面でその上方には全薬工業南大沢研究開発センターとER八王子動物高度医療救命救急センターがある。“ヤギ除草”は除草剤が不要で草刈り機の騒音も無く、また除草したものを廃棄する必要も無いのでまさにSDGsに適っている。
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散歩道・27~東京スカイツリー

 “東京スカイツリー”は2008年に着工し2012年に竣工した。その建設中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し現場では深度5強だったが、その耐震性によって大きな損傷は無くすぐに建設が再開されて震災から7日後の3月18日に高さ634メートルに到達した。私はサラリーマン時代に今はその敷地になっている旧京成電鉄本社や旧東武鉄道本社に仕事で何度も訪れたことがあった。工事開始により京成電鉄は本社を市川市八幡に、東武鉄道は本社を業平橋駅前から押上駅前に移転した。
 工事が始まってからはスカイツリー施工会社から工事現場見学の機会を頂き基礎部分や“心柱”などを見たり、竣工直前には展望台に昇ることもできた。当時の東武鉄道“業平橋”駅前は静かな雰囲気だったが、“東京スカイツリー”竣工により駅名が“とうきょうスカイツリー”に変更され、今は“東京スカイツリー”と“東京ソラマチ”として賑わっている。この界隈はすっかり変わってしまった。
 写真は当地の“鑓水峠”から東の方向で見ることができた“東京スカイツリー”。直線距離は約43キロでその左には東京都庁(当地から約32キロ)、右端にはドコモビルが確認できる。鑓水峠から北北東に目を向けると白い屋根の西武ドーム(ベルーナドーム)も見える。
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散歩道・26~長池見附橋

 今回のNHK朝ドラ『虎に翼』は日本史上初の女性弁護士になった三淵嘉子さんをモデルにしたオリジナルストーリーで、私は前々回の『らんまん』(牧野富太郎がモデル)、前回の『ブギウギ』(笠置シズ子がモデル)に続いてそのままの流れで見始めた。
 時代背景は昭和初期で当時の街並みが随所に再現されている。その映像の中で『あっ!!』と思ったのが写真の橋。初回放送で登場してからその後何回か映っている。この橋は当地の長池公園に掛かる“長池見附橋”で、これはもともと大正2年(1913年)にJR中央線四ツ谷駅上に架けられた都内最古の陸橋である“四谷見附橋”だった。その初代の“四谷見附橋”は新宿通りの拡幅計画により架け替えられることになり平成3年(1991年)に二代目の“四谷見附橋”が竣工した。そして初代の橋体はここ多摩ニュータウンに移築されることになり平成5年(1993年)に“長池見附橋”として竣工した。
 橋のデザインは赤坂離宮(現:迎賓館)を意識したネオバロック様式で橋脚部分の赤レンガは花崗岩で縁取られており今ではすっかりニュータウンの風景に溶け込んでその美しいアーチを“姿池”に映している。ドラマをご覧の際には是非ご注目頂きたい。
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散歩道・25~2023大晦日

 コロナ禍が一段落し何とか日常を取り戻した一年だったが、ロシアのウクライナ侵攻は納まらず中東では新たに戦闘が始まってしまった。MLB大谷翔平選手の満票MVPや藤井聡太八冠誕生など明るい話題が嬉しい一年でもあった。私はサラリーマンを卒業して丸3年が経ち相変わらず植物観察と体力維持のためのフィットネスジム通いを続けている。半月板損傷でランニングは出来なくなったが、整形外科医の勧めで始めた自転車(スポーツタイプの電動だが)では2年連続で年間4,000キロを走破した。思えば20年前に始めたウォーキングでは自宅から半径3キロだった活動範囲がランニングを始めてからは半径10キロ(往復するとほぼハーフマラソンの距離)になり、自転車を漕ぎ始めてからはその半径は25キロになった。ウォーキングの頃は道端の小さな花に気付いたが、ランニング、サイクリングと変わっていくにつれ発見が少なくなり、その反面、活動範囲は大きく拡がった。来年もまた新しい出会いに期待しよう。
 さて年末恒例の“来年の宿題”を整理しておこう。今年は新たにアオヤギソウ、アキノハハコグサ、アサダ、アズマカモメヅル、イワタバコ越冬芽、ウンモンチク花、エゾスズラン、オオフタバムグラ、オオマツバウンラン、オヘビイチゴ、オンツツジ、カモジグサ、カワラサイコ、カワラニガナ、カワラノギク、キヌガサタケ、クルマバナ、ゲッカビジン、コガネヤマドリ、コシダ、サクラタチツボスミレ、サツマイモ花、シソバタツナミ、ジュンサイ花、シラユキゲシ、シロウツボホコリ、シロバナアキノタムラソウ、シロバナガガイモ、シロバナキツネノマゴ、シロバナコバノタツナミ、シロバナノダケ、ジンダイアケボノ、スエコザサ、タマガサノキ、ニセシマニシキソウ、ハナビラニカワタケ、ハルタデ、ヒメカナワラビ、ヒメシロウテナタケ、ヒメミズワラビ、フクロツルタケ、ベニバナマメアサガオ、ホシアサガオ、ホソバシュロソウ、マツグミ、マルバマンネングサ、ムジナモ、ヤマカモジグサ、ヤマタツナミソウ、ヤンバルミチヤナギ、ヨウラクボク、ヨコグラノキなどを掲載できた。
 また今年1月から集中して行った野鳥観察ではアオゲラ、アオジ、アオバズク、イソヒヨドリ、エナガ、オオバン、オナガ、カワラヒワ、キセキレイ、キビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒレンジャク、ホオジロ、ルリビタキなどを新たに加えることができた。
 来年の宿題は以下の通りとしたい。
<当地で生育情報があるが未確認のもの>
アフリカフウチョウソウ、イチビ、オサムシタケ、オノエヤナギ、カントウマユミ、キツネノタイマツ、サワシバ、トウゲシバ、ヌカイトナデシコ、ヒロハノアマナ、ホシザキカタバミ、ミズマツバ、ユキラッパタケなど。
<存在は確認できているが、花、果実、種子など部分的に未確認のもの>
イケマ果実、イヌエンジュ花、カギカズラ花、カゴノキ花&果実、キダチアロエ花、キハダ花、クララ果実、コウヤマキ雌花、スズカケノキ花、セイヨウバクチノキ熟果、ツタウルシ雌花序、ネコヤナギ雌花、ドイツトウヒ花&果実
<当地の希少植物で毎年確認したいもの、過去に見ていたが消滅したもの>
アオテンマ、アキノハハコグサ、イワボタン、ウシタキソウ、キカラスウリ、キクモ、キミノツルウメモドキ、コマキノスミレ、サワトウガラシ、シロテンマ、シロバナモジズリ、ヒンジガヤツリ、ヤマホオズキなど。
 写真は昭和記念公園”かたらいのイチョウ並木”。今年も拙いブログにお越し下さいまして有り難うございました。来年も宜しくお願い致します。どうぞ良い年をお迎え下さい。
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散歩道・24~タヌキ

 我が家から数百メートルの松木日向緑地沿いの道路をトボトボ歩いている小動物。後ろから見るとネコのようだったが、振り返った顔を見てびっくり。これはまさしく「タヌキ(狸)」だ。イヌ科タヌキ属で本州~九州に棲息するものを「ホンドタヌキ(本土狸)」と呼んでいる。
 多摩ニュータウンは東京都の八王子市、町田市、多摩市、稲城市にまたがる多摩丘陵に企画・開発された日本最大のニュータウンで、東西約15キロ、南北約5キロに広がり面積は約2,884ヘクタール。開発にあたっては多摩丘陵の自然を計画的に残しつつ大規模開発が進められたが、それでもそこに棲む小動物はかなりの数が追いやられてしまった。スタジオジブリ制作の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)は多摩ニュータウンで静かに生活していたタヌキたちに人間社会の開発の嵐が押し寄せこれにタヌキたちが抵抗して人間を懲らしめるという風刺映画だった。
 私は7年前の夜にこの近くでタヌキのような小動物が目の前を横切るのを見たことがあった。その時は暗くて良くわからなかったが当地の専門家が緑地や道路脇の何ヶ所かでタヌキの"溜め糞”を確認しておりタヌキが棲息しているのは間違いなかった。この緑地にはイノシシもいたが最近は目撃情報は無い。タヌキは雑食性でエサになるネズミやミミズなどはまだまだ多くいるはず。少し痩せているように思えるが交通事故などに遭わず長く生き延びて欲しい。この日はシロバナキツネノマゴを初めて見つけて帰る途中でタヌキに出会ったのは何かの縁だろう。遠藤周作さんではないが、我が家も"狐狸庵”と名付けても良さそうな環境にある。
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