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ヒマワリ・2~筒状花

 キク科ヒマワリ属の「ヒマワリ(向日葵)」。北アメリカ原産の一年草で16世紀にイギリスに伝わり“Sunflower(太陽の花)”と呼ばれた。ヨーロッパでは観賞用に栽培されロシアに拡がると食用として改良されていった。日本には江戸時代前半に渡来したようだ。
 ヒマワリは花の周囲に舌状花が並び中央の円盤部分には筒状花が密生している。写真は筒状花を拡大したものだがこれを見てヒマワリだとはすぐにはわからないだろう。筒状花は外側から咲き始め中心に向かって咲き進む。花は雄性先熟で5本の雄蕊が結合した集葯雄蕊が花粉を出し雌性期になると先端が2裂した雌蕊の花柱が現れる
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オグルマ・2~せせらぎ緑道2

 せせらぎ緑道の水辺で見られる「オグルマ(小車)」。キク科オグルマ属の多年草で北海道~九州の湿地や田の畦などに分布している。7~9月に茎の上部に直径3~4センチの頭花を数個付ける。カセンソウに良く似ているがカセンソウが陽当たりの良いやや乾いた土壌を好むのに対して本種は湿った場所に咲く。
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スズサイコ・12~若い果実2

 多摩川土手で小さな群落を作っている「スズサイコ(鈴柴胡)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の多年草で陽当たりの良いやや乾いた草地などに生育している。花期は6~8月で茎の上部に集散花序を付け直径1センチほどの星形の花を咲かせる。花は夕方開花し陽が当たると閉じてしまうので開いた花を見るのはタイミングが難しい。蕾や閉じた花の形を“鈴”に見立て全体の様子がミシマサイコに似ていることから名付けられている。茎の下部には長さは7~8センチの二股の若い果実が出来ている。熟すとキョウチクトウガガイモのように中から種髪を出す
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アサザ・4~アサザ池4

 小山田緑地梅木窪園“アサザ池”で見られる「アサザ(浅沙・阿佐佐)」。ミツガシワ科アサザ属の多年草で水面に葉を拡げる浮葉植物。本州~九州の湖沼に生育している。6~7月に花茎を伸ばし直径3~5センチの黄色い5弁花を咲かせる。花は陽が当たる午前中に開花し午後には閉じてしまう。午前中でも日差しが弱いと開かない。
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ソクズ・8~大塚なかおね公園

 大塚なかおね公園外周に咲いている「ソクズ(蒴藋)」。ガマズミ科(レンプクソウ科←スイカズラ科)ニワトコ属の多年草で7~8月に茎先に散房状の集散花序を出し直径3~4ミリの小花を多数咲かせる。花序にはところどころに黄色い杯状の花外蜜腺がありそこにアリがひっきりなしに訪れている。
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カワラニガナ・3~生育環境

 キク科ニガナ属の「カワラニガナ(河原苦菜)」。中部地方以北に分布する多年草でほぼ河川敷の砂礫地などに生育している。こういう環境は大雨によって時々冠水するが、他の植物はこういう環境を好まず競争相手は少ないのだろう。
 あきる野市環境委員会などの調査報告によれば、昨今の異常出水による生育立地の減少、流水の富栄養化、外来種の繁茂などによる個体数の減少を指摘している。確かに多摩川中流域では個体群は減少しているようだ。近年はダム建設により流水量が制御され流水量が制御され河川敷が水没するような事態はゲリラ豪雨が増えているとは言え大昔と比べればそれほど激変したとは考えにくい。個体数の減少は更に温暖化などを含め複合的な要因ではないかと愚考している。同じような環境に生育しているカワラノギクも多摩川では消滅してしまった。
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トゲヂシャ・2~葉

 キク科アキノノゲシ属の「トゲヂシャ(棘萵苣)」。写真は茎の下部の葉の裏側だが葉脈上に細かいトゲが見える。チシャとはレタス(キク科アキノノゲシ属)のことで海外ではトゲヂシャの美味しい料理方法が紹介されているようだが中毒も多く発生しているらしい。トゲヂシャには有毒成分があり鎮静、鎮痛、不安の緩和などの薬効があるが、大量に摂取すると頭痛、吐き気、幻覚、呼吸麻痺などを引き起こすという。
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ベニシュスラン・5~関東ふれあいの道4

 “関東ふれあいの道”の登山道脇で咲き始めた「ベニシュスラン(紅繻子蘭)」。ラン科シュスラン属の常緑多年草で北海道南部~九州の山地に分布している。草丈は4~5センチで夏に長さ2.5~3センチの筒状の花を咲かせる。花被片の外側は淡い紅色掛かり表面にはまばらに毛がある。このすぐ横にはミヤマウズラが花茎を伸ばしている。そちらも開花が楽しみだ。
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カナビキソウ・3~花被片

 ビャクダン科カナビキソウ属の「カナビキソウ(鉄引草)」。北海道~琉球の陽当たりの良い山野に分布する多年草でイネ科植物やマメ科植物などに寄生する半寄生植物。特定の植物に寄生するわけではなく宿主は多種に亘るようだ。花期は4~6月で葉腋に直径2~3ミリの白花を咲かせる。花被片は多くは5裂するが珍しく3裂したものがあった。
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トゲヂシャ・1~多摩川

 多摩川土手に生えている「トゲヂシャ(棘萵苣)」。キク科アキノノゲシ属の一年草~越年草でヨーロッパ原産。1949年に北海道で帰化が確認されその後全国に拡がっている。草丈は1.5~2メートルになり7~9月に茎の上部に直径1センチほどの黄色い頭状花を多数咲かせる。茎の下部の葉は深く切れ込み裏側の葉脈上に小さなトゲがずらりと並んでいる。市街地や河川敷などで良く見られる。
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