ヤブツルアズキ・１～花

　南大沢東緑地の「ヤブツルアズキ（藪蔓小豆）」。花はノアズキによく似て、ずいぶんひねくれた顔をしている。左前面の横向きの筒のようなのが　“竜骨弁”。　その竜骨弁の両翼が　“翼弁”　で、後ろのついたてを　“旗弁”　と言う。　ノアズキとの違いが少しわかりにくいが、豆果を見ると一目瞭然。ヤブツルアズキの豆果は細いまっすぐな棒状で、ノアズキの豆果は平べったい。

ノササゲ

　マメ科ノササゲ属の「ノササゲ（野大角豆）」。ササゲ（大角豆）は食用にされるが、これは食用にしないので、別名は「キツネササゲ」。タンキリマメに似ているが、葉の形が違う。

イシミカワ・６～実

　一年振りに出会えたタデ科の「イシミカワ（杠板帰・石見皮・石膠など）」。ここは鑓水の歩道脇だが、いつ除草されてもおかしくないところ。去年と同じところに生えているのは、奇跡と言っても良いくらい。そこで密かに計画していた実生作戦の行動開始で、熟した実を３粒ほど採取。たぶんこの界隈でこの実に注目しているのは自分だけだと思うが、万が一同じ思いの人がいても、この横の茎にまだ熟す前の実が残っている。さてとりあえず鉢に種を植えては見たものの、目出度く実験成功といくかどうか来年のお楽しみ。春蒔き用にも一粒残しておこう。

オニグルミ・７～味見

　一ヶ月前に首都大学の「オニグルミ（鬼胡桃）」の実を採取して、土に埋めておいた。これを掘り起こしてみると、うまく外側の果肉が腐っていて中から固い殻。トンカチで割り、中身をほじくりだしてクルミの味を確認したというだけのことだが、自分としては実験終了の達成感。

ハゼラン・１～花

　松木のめがね橋付近の道端で見つけたわずか６～７ミリほどの「ハゼラン（爆蘭）」。ランの名がついているがラン科ではなくスベリヒユ科ハゼラン属。熱帯アメリカ原産の帰化植物で今は野生化している。午前中は花を閉じているので、午後３時頃に見ないと開いていない。そこで別名は「サンジカ（三時花）」や「サンジソウ（三時草）」。ところが多肉植物のテルナミにもこの別名があるのでややこしい。今朝通りかかった時にはしぼんでいたので、この姿を撮るために今日は午後もウォーキング。

散歩道の昆虫～ザリガニ

　何年振りかで見た「ザリガニ」。子供の頃は都会にもあった池でよく捕まえたもの。蓮生寺公園の水辺でコナギやイボクサを撮っていたら、驚いて後ずさりしたので存在に気づいた。水面にはミズスマシの姿も見える。思わず童心に帰ってしまったひととき。

イボクサ・１～花

　蓮生寺公園の水辺のコナギの横でひっそりと咲いていた花。花の形はムラサキツユクサそっくりだが大きさは１２～１３ミリほどとかなり小さい。これはツユクサ科イボクサ属の「イボクサ（疣草）」で、茎や葉をちぎって出てくる汁がイボ取りの薬になると言われているが薬効は定かではない。水耕田に多い雑草とのことだが、こんなところで見つけるととても雑草などとは思えない。

コナギ

　最近良く訪れている蓮生寺公園の水辺。ここではサジオモダカやコケオトギリなどを見つけてなかなかお気に入りの場所。いつもの通りのウォーキングで立ち寄り、特に何か探すつもりもなくサジオモダカの実を見ていると、その下に何やらミズアオイのような青い花。ところが花径はわずか１センチにも満たない。調べてみるとこれはミズアオイ科ミズアオイ属の「コナギ（小菜葱）」。小さいミズアオイ（菜葱）という意味。ここでは次から次と新しいものが出てくる。

イシミカワ・５～葉

　鑓水の歩道脇に生えているタデ科の「イシミカワ（杠板帰・石見皮・石膠など）」。目立たない花が終わってその実を楽しみに待っているが、これは雨上がりの朝の姿。実の代わりに綺麗な水玉。お気づきの通り、秋のシーズンのタイトル写真に抜擢。

シソ・２～花

　シソ科の親分の「シソ（紫蘇）」。写真のように葉が緑色の　“アオジソ”　は薬味に使い、葉が紫色の　“アカジソ”　は梅干に使われる。一昨年、ご近所さんに分けてもらったシソが、去年こぼれ種で庭の隅に生えていたが、今年は虫に葉をすっかり食べられて全滅。このシソの種を採取してもう一度育ててみよう。