トウネズミモチ・1~実

 下柚木の由木中で見かけた青い実をたくさんつけた樹。学校の植樹だからプレートを期待したのだが見当たらない。仕方なく正月から名前判明作業で時間を費やし、ようやくモクセイ科の「トウネズミモチ(唐鼠黐)」という常緑小高木を見つけた。ネズミモチかもしれないが、葉を裏から透かすと側脈が見えるのがトウネズミモチとのこと。写真の葉を良く見ると確かに葉の側脈が見える。と言うことはこれはトウネズミモチに間違いなさそう。しかしこの実の数は半端ではない。この実の多さもトウネズミモチの特徴で、ヒヨドリが好んで食べるらしい。6月の白い花は、この実の数を思うと樹全体が真っ白になるほど咲くのかもしれない。
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ムクゲ・3~種

 大晦日に「ムクゲ(木槿)」の実を紹介したのだが、後から調べるとタネが面白いとのことで再度大栗川までウォーキング。カラカラに乾いた実を覗いてみると、中に金色の毛をつけたタネ。ライオンのたてがみと言うよりはモヒカン刈りと言ったほうが良さそう。確かにこれなら風に上手く飛ばされそう。
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カラスウリ・4~種

 「カラスウリ(烏瓜)」は花、実と楽しんできたが、最後は種。果肉を割ってみると中には面白い形の種。カマキリの頭と聞いていたがその通り。昔の人は結び文に見立てて “玉章(たまずさ)” と呼んだとのこと。大黒様や打ち出の小槌にも見えるので、金運を願って財布に入れるのも良いらしい。種をさらに割ると、両側の部分は水が出てきただけで何もなく、タネの本体は真ん中の部分。さてこの種は発芽率はあまり良くないらしい。 “趣味の園芸” に出ていた実生の方法を紹介すると、『収穫した果実はタネを出さずにそのまま春まで保存。4月頃、タネを取り出し水に数時間漬けて沈んだタネを選ぶ。発芽は早いものは2週間、2ヶ月くらいかかる場合もある。』 とのこと。さてこうなるとまたまた実生の虫がムズムズ動き出したが、とりあえず写真の実を春まで保存しておこうか。
 ところで、カラスは鳥の鴉だと思っていたら、唐朱(カラス)というのが出てきた。これは何でも唐から伝来した朱墨のことで、朱の原鉱が果実に似ているらしい。 “鴉瓜” か “唐朱瓜”。 諸説いろいろ。
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