犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~バンコクの日本料理の実力

2007-11-28 00:01:24 | バンコク便り

 最終日の晩は,深夜便で機内泊なのですが,その前にバンコク駐在日本人家族と食事をともにしました。

 ソウル駐在時代に知り合い,家族ぐるみにつきあいをしたあと,バンコク駐在に。すでに何回か,バンコクで旧交を温めました。

「日本料理なんですけど,いいですか?」と奥様。

「えっ? まあ,いいですけど…」(この理由はあとでわかりました)

 レストランに着くと,すでにご家族がお揃いでした。

「なんか,家族団欒のお邪魔をしちゃったようで申し訳ない」

「いえいえ,そんなことないですよ」

 久しぶりの再会を喜んだあと,しばらくして奥さんが,

「実は,今日は主人の誕生日なんです。それで,主人のお気に入りのこの店に予約してあったんで…」

「うわあ,それはいよいよ申し訳ない」

 焼き鳥に,娘さんたちが手ずから焼いてくれたたこ焼き。鍋物二種に,韓国式にラーメンをぶちこむ。これがご主人の好物なのだそうです。こんなところにソウル駐在経験が表れています。

「まだ当分バンコクですか」

「いえ,もう折り返し点を過ぎました」

 しばし,ソウル時代の話に花が咲く。

「ソウルがなつかしいなあ。もう一回駐在してもいいかな」

「ホントにそう思います? バンコクのほうがよさそうだけど」

「うーん,やっぱりそうか。あったかいしね」

 バースデーケーキを食べ,日本の焼酎の酔いが回ってきたところで,タイムリミットです。

 食事をごちそうになり,妻へのお土産までいただいたうえ,自分たちはタクシーで帰るといい,私は会社の立派な車で空港へ送り届けてくださる。まさに至れり尽くせりでした。


 帰国して,妻に一部始終を報告すると

「ところで,何を持って行ったの?」

「えっ? 何も…。手ぶらで行っちゃった」

「わあ,なんて非常識なの!」

 さんざん責められてしまったのでした。

 この場を借りてお詫びをします。


 
テーダニ・ミアナムニダ
 クリゴ・カムサハムニダ


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3 コメント

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マイペンライカ (バンコク駐在員妻)
2007-11-28 15:06:36
日本にこれから帰ろうって方を和食の店に連れていくなんて、
こちらこそ申し訳ないです。

次回は別のところに行きましょうね。

奥様はお土産喜んでくださったでしょうか。
お礼のメールもくれないなんて、なんて非常識なの!
と言っておいてください。(うそです。)

返信する
言っておきました! (犬鍋)
2007-11-28 23:48:59
(うそです。)
返信する
お礼 (choco)
2007-11-30 21:28:38
非常識な夫に非常識な妻。懲りずに今後もよろしくお付き合いくださいませ。

お土産にいただいた1枚のストールは娘たちと奪い合って使っています。ありがとう。

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