最終日の晩は,深夜便で機内泊なのですが,その前にバンコク駐在日本人家族と食事をともにしました。
ソウル駐在時代に知り合い,家族ぐるみにつきあいをしたあと,バンコク駐在に。すでに何回か,バンコクで旧交を温めました。
「日本料理なんですけど,いいですか?」と奥様。
「えっ? まあ,いいですけど…」(この理由はあとでわかりました)
レストランに着くと,すでにご家族がお揃いでした。
「なんか,家族団欒のお邪魔をしちゃったようで申し訳ない」
「いえいえ,そんなことないですよ」
久しぶりの再会を喜んだあと,しばらくして奥さんが,
「実は,今日は主人の誕生日なんです。それで,主人のお気に入りのこの店に予約してあったんで…」
「うわあ,それはいよいよ申し訳ない」
焼き鳥に,娘さんたちが手ずから焼いてくれたたこ焼き。鍋物二種に,韓国式にラーメンをぶちこむ。これがご主人の好物なのだそうです。こんなところにソウル駐在経験が表れています。
「まだ当分バンコクですか」
「いえ,もう折り返し点を過ぎました」
しばし,ソウル時代の話に花が咲く。
「ソウルがなつかしいなあ。もう一回駐在してもいいかな」
「ホントにそう思います? バンコクのほうがよさそうだけど」
「うーん,やっぱりそうか。あったかいしね」
バースデーケーキを食べ,日本の焼酎の酔いが回ってきたところで,タイムリミットです。
食事をごちそうになり,妻へのお土産までいただいたうえ,自分たちはタクシーで帰るといい,私は会社の立派な車で空港へ送り届けてくださる。まさに至れり尽くせりでした。
帰国して,妻に一部始終を報告すると
「ところで,何を持って行ったの?」
「えっ? 何も…。手ぶらで行っちゃった」
「わあ,なんて非常識なの!」
さんざん責められてしまったのでした。
この場を借りてお詫びをします。
テーダニ・ミアナムニダ
クリゴ・カムサハムニダ
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お土産にいただいた1枚のストールは娘たちと奪い合って使っています。ありがとう。
こちらこそ申し訳ないです。
次回は別のところに行きましょうね。
奥様はお土産喜んでくださったでしょうか。
お礼のメールもくれないなんて、なんて非常識なの!
と言っておいてください。(うそです。)