大学時代の友人と飲みました。
東大の教養課程の語学クラスの級友で、このうちの2人とは、1年半前にも集まったことがあります。
プチ同窓会
そのときの思い出話で、「電車の中で『悪霊』を読んでいた級友」は、関西の大学教授でかなり有名な社会学者だったのですが、昨年、癌で亡くなりました。
また、わりと仲の良かった友人は、3年ほど前にくも膜下出血で倒れ、今も入院加療中と聞きました。
今回集まった仲間の一人も、昨年末、前立腺癌の手術をして病み上がり。でも、飲酒の制限はないとのことでした。
もう歳ですから、健康には気をつけたいものです。
茨城県から上京する級友の便宜を考えて、東京駅に近い店にしたのに、当人が数日前にキャンセル。さらにもう一人も当日にドタキャン。
体調を崩したのかもしれません。
コース料理を予約していて、当日キャンセルはできなかったので、5人分の料理を4人で食べることに。
みな食が細くなっていて、ぜんぶは食べきれませんでした。
一人は大学の美術史の教授。別の一人に聞きました。
「そういえば、仏像彫刻を習っていたよね」
銀行員出身の友人は、50歳を過ぎたとき、カルチャースクールで「仏像彫刻」を習い始めた、という話を、前回集まったときに聞きました。
「ああ、あれ、先生が突然亡くなって、終わっちゃった」
ある日、彫刻の先生がレッスンに来ないので、連絡してみると、自宅で倒れて亡くなっていたんだとか。80代後半という高齢だったそうですから、ありえないことではない。
「手とか足とかの、部分の彫刻の練習を終えて、全身像を掘ってたんだけど、先生が亡くなったから完成できなかったよ。「大仏師」の称号を持つ、偉い先生だったのに」
「大仏師?」
「どこかの寺が勝手に出してる称号みたいだけど…」
もう一人は、大手企業を60歳の定年まで勤めあげ、ほんとうなら65歳まで居られるのに、一念発起、退職して日本語教師の資格をとったそうです。
「いいなあ、ぼくも退職したら日本語教師をやってみようかと思っているところ」
50万円出して日本語教師養成講座を受講し、日本語教育能力試験にも合格して、今は日本語学校を3校掛け持ちで、週5日、忙しく働いているとのこと。
「日本語教師の待遇ってどう?」
「名目の時間給は高いけど、準備にかかる時間を考えると、あまりよくないね」
生徒はいろいろな国からの留学生。中国人がいちばん多く、ベトナム、ネパール、ミャンマーなどだそうです。
外国の前途ある青年を指導するというのは、収入にかえられないやりがいがあるんだと思います。
近々、日本語教師の国家資格ができるということですが、まずは今年、現行制度の日本語教育能力検定試験を受けてみようかと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます