犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

大阪便り~ロシア語の先生夫婦

2022-03-27 23:31:03 | その他諸国便り
 今習っているロシア語のエリザヴェータ(リズ)先生は、大阪在住。

 ロシア語は、私が大阪にいるときに習い始めましたが、オンラインレッスンでしたので、直接お目にかかる機会はありませんでした。

 今回、私が飛行機で大阪に行くというと、住まいが伊丹空港に近いということで、会う約束をしました。

 モノレール万博記念公園駅のそばのショッピングモールでお好み焼きを食べながら、いろいろと話をしました。

 先生のご主人は、韓国人。日本語も堪能ですが、ロシア語はあまりできないらしい。家庭内言語は韓国語ということです。

 ご主人はデザイナーで、コロナが広がってから、もっぱらリモートワークだそうです。

「主人も来られれば良かったのですが、昨日が私の卒業式で、休みをとってくれたので、今日は休めませんでした」

 リズ先生はこの春、大阪大学の言語社会学修士課程を卒業しました。

「それは残念です」

「夜なら出られると思いますが…」

「そうですか。夕食は焼き鳥のお店を予約していますが、満席だそうです。遅くてもよければ、そのあとでまたお会いしましょうか」

「ぜひ」


 夜、夕食後の二次会の約束しました。

 韓国料理の店がありましたが、9時閉店ということで、普通の居酒屋に。

 ご主人は、日本に長いそうで、日本語も流暢。

「デザイナーなんですね?」

「はい、インテリアデザインを専攻していましたが、今は設計をしています」

「家の設計?」

「いや、製品の…」


「工業デザインですか?」

「そうです! 今はトロフィーのデザインをしています」


 リズ先生とご主人のなれそめは、釜山。

 リズ先生が観光で釜山を訪れていた時、やはりソウルから釜山観光に来ていたご主人が話しかけたとのこと。最初は英語だったのが、お互いに日本語ができるということがわかって、日本での会話が盛り上がり、それがきっかけでお付き合いが始まり、数年後にゴールイン。

 韓国で1年ほど暮らした後、リズ先生が日本に留学するのに合わせて、二人で大阪へ。すでに4年になるそうです。

「私たちは家族で韓国に住んでいました。私以外は9年ですけど、私は11年です」

「どちらにお住まいでしたか?」

「東部二村洞(トンブイチョンドン)です。最後は奨忠洞(チャンチュンドン)」


「チョクパル(豚足)が有名ですね」

「そうそう、ハルメチプという店によく行きました」

 妻も含めて、韓国に住んでいたころの話で盛り上がりました。

 土手焼きとか、水ナスとか、イカ焼きなど、大阪風のつまみでお酒も進みます。リズ先生はあまり飲まないそうですが、ご主人はかなり飲めるらしい。

 コロナがなければ、卒業後、ソウル大学の博士課程に進学する予定だったのに、コロナですべてのビザがとまっており、まだしばらく日本にいるそうな。

「こんどお会いするときは、ぜひ韓国料理で焼酎にしましょう!」

 先生ご夫婦のおかげで、楽しい二次会になりました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大阪便り~懐かしの店 | トップ | 大阪便り~鰻がオムライスに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他諸国便り」カテゴリの最新記事