犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

大阪便り~クモ膜下出血

2024-01-31 22:29:27 | その他諸国便り

写真:新大阪「のびる屋」の平飼い地鶏のたまご

 土曜日の夜、昔よく行っていた、お寿司屋さんに行きました。

 実は、10か月前の出張のときにも行こうとしたのですが、「しばらく休業します」の張り紙がありました。

 今回、出張前にラインでメッセージを送ってみました。板前は、昨年、病気で倒れたそう。それがなんとクモ膜下出血だというのです。

「うちの妻も、5年前にやったんですよ! 後遺症はないですか」

「大丈夫です。店でお待ちしています」


 夕方、早い時間に行ってみると、板前さん、以前と変わらず、ピンピンしてました。

 クモ膜下出血で倒れたのは昨年4月。私が大阪に出張した10日ほど前でした。

「お店で倒れたんですか」

「はい、急に頭に衝撃が走って、『こりゃ脳の血管が切れたな』って直感したんで、すぐに救急車を呼びました」

「自分で呼んだんですか」

「はい」


 昔からいる女性店員に、

「びっくりしたでしょう?」

というと、

「私はいなかったんです」

「一人で仕込み中でした。このまま起き上がれなくなって、気づいてもらえないといけないから、外に出て救急車を待ったんですよ。『おーい、こっちだ、こっちだ』って」

「そんなことができるなら、ずいぶん軽かったんですね。リハビリは何か月ぐらい?」


「2週間でした。5月の連休明けには、店、開けましたから」

「それは早い! うちの妻は3か月ぐらいかかりました」

「カテーテル手術ですか」

「はい。2回やりました。別の血管から」

「後遺症はないんですね。うちの場合、最初の手術で血栓ができて、少し後遺症が残りましたが」


「大丈夫でした。手術してくれた先生がうまかったのかも。いろんな意味でラッキーでした」

 刺身、揚げ物、握りと、日本酒三種飲み比べなどをいただき、店が混み始めたので、席を立ちました。

 二軒目は、バンニデーロ。ここは10か月前にも顔を出しました。メインのママさんはそのままですが、アルバイトが新しい女子大生でした。

「前にいた〇〇ちゃんは、結婚して、最近子どもを産みました。ほかのアルバイトさんも入れ替わっちゃって」

「景気はどう?」

「コロナ前と同じってわけにはいきませんね。うちは、宴会の二次会に来てくれるお客さんが多かったんだけど、新年会も忘年会も、やらないところが増えたみたいで」

 コロナ禍の後遺症は続いているようで。

 これで終わりにしようと思ったのですが、きのうに続き、新しい店を見つけたので、ふらふらと入ってしまいました。

「タコ焼き、お好み焼き」という幟がありましたが、店先に出ていたメニューにはたくさんの料理が並んでいました。卵を売りにしたみせのようです。

のびる屋〜卵かけJr.のお店〜

 子ども連れの10人以上の団体がいて忙しそうでしたが、カウンター席からマスターに話しかけてみました。

「おすすめは何ですか?」

「そうですね、卵かけごはんとか。亀岡のほうで農園をやっていて、そこでとれた野菜や卵をつかっています」


 お腹は一杯だったので、おでん5種盛りと地酒を頼みました。

 関西のおでんですから、牛すじが入っているのは当然として、ひとつ見慣れないものが…。

「これ何ですか?」

「ああ、うちのオリジナルで、たこがんもです」

「タコ焼きみたいですね」

「まあ、似たようなものです」


 あとで調べると、この店、あるサイトで「おすすめのたこ焼き店ランキング」第一位に輝いていました。(リンク

 自慢の平飼い鶏の卵を使っているということですが、タコ焼き激戦区の新大阪で一位とはたいしたものです。

 おでんの中に入っていた「たこがんも」も、ふわトロで絶品でした。

 次回の出張時には、ぜひタコ焼きを食べようと思います。


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