犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

約1年ぶりの大阪

2023-04-29 22:27:59 | 飲む
写真:「のぞみ」の車窓から

 久々に大阪に出張してきました。

 2015年から21年まで、6年間大阪に赴任していましたが、帰任時、世の中はコロナ禍の真っ最中。

 その後、海外も国内も出張は禁止/自粛になったため、大阪出張はありませんでした。

 昨年、プライベートで行きましたが、それから数えても1年が経っています。

 大阪時代によく行っていたお店のいくつかは廃業していました。

 生き残っていたお店のいくつかに、顔をだしました。

 初日は会社の同僚と、高級焼き鳥「小鉄」に。

 ここは1年前にも妻と訪れました。お土産の百円札も健在でした。

 食事のあと、1人でピアノバーへ。赴任時代は、だいたい週1で通っていました。

 たまたまママさんのお母さんもいらっしゃっていて、昔話に花が咲きました。お母さんは、もともと音大でピアノを専攻していて、店にあるグランドピアノもお母さんのもの。

「仕事はもうやめてね、今は、ジャズピアノを習っているの」

 以前は、電話の勧誘販売をしていましたが、足腰が弱くなって、通うのが大変になったとのこと。

「ジャズはクラシックとは違ってね、即興だから難しいわ」

 私がスコッチのお代わりを頼んだ時、ジャズの曲を披露してくれました。55歳の誕生日を思い出しました(リンク)。

 ママさんのほうは、体調もよく、再婚相手とうまくいっている様子。犬を2匹飼っていましたが、それが今は4匹になっている!

「たいへんだね!」

「ま、子どもみたいなもんやな」

 3軒目は、赴任時の最後のほうでよく行っていた、テキーラバー「俺のタコ部屋」。

「ああ、犬鍋さんじゃないですか!」

「お店、頑張ってるね」

「はい、補助金が出たから続けられました。でも、今年は税金が上がっちゃって、それがたいへん」


 二日目の夜は、会社の若い人たちと韓国料理店で食事した後、別のバー「バンニデーロ」で二次会。ここでも私のことを覚えていてくれました。

 最後は一人でもう一軒行き、最終日の昼は中津のインドネシア料理屋「バグース」へ。

「ああ、犬鍋さん、お久しぶり! もう大阪には来ないのかと思ってましたよ」

「出張が解禁されたし、これからは何か月かに1回ぐらい来られるかも」


 ご主人はインドネシア人で、来日23年目。

「インドネシアには帰ってる?」

「いや、コロナになってから帰ってないです。飛行機が取りにくいし、高いしで」

「もうインドネシアには帰らないの?」

「いつになるかわからないけど、帰ろうと思ってます。帰ったら、向こうで農業やります」


 どの店に行っても、私の顔を見るなり、名前で呼んでくれたのが嬉しかった。名前が珍しいから記憶に残りやすいということもあるでしょう。(もちろん犬鍋はペンネームですが、本名もけっこう珍しい部類なので)


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