日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

一体感

2014-08-07 05:29:39 | 旅行記
山人の余韻で早起きです。4時30分には目が覚めました。夜が九時過ぎには眠くなる、というお日様との一体感がなせる技かも知れませんが。

寝床から早速出かけました。



渓谷の緑を大展望する《雪月花》
湯面に映る色がまた魅力的。



明神館さんには4つのお風呂がありますが、昨日から私はここにしか入っていません。昨日ご一緒した初老の男性が、「いやあ素晴らしい。まさに絵ですね」とおっしゃっていたのもよくわかります。

築かれた空間に守られて、山中に浮かぶような感じ。お湯に深さがあって、たった姿勢で湯に使っているのも、緑との一体感を増してくれます。

広く山に向かって広がる間口からは、朝日だけではなく、こんなお客様も。


溺れては可哀想なので、
外に離してあげました。

野菜の力、松本ハイランド

2014-08-06 21:08:27 | 旅行記
盆地に特有の暑い夏を繰り広げる松本も、標高を上げれば、再び涼やかになります。
中心部から東へ30分ほど、松本ハイランドにある扉温泉明神館が今日のお宿。
野菜のお料理に力を入れる料理長が、和食洋食部門とは別に《モダン和食》という食事を提供してくれます。
真夏にうかがうのは初めてなので、夕食が楽しみ。もちろん思いは予想以上の満足感で達成されました。





氷の柱が、野菜をキリッと締めるだけではなく、涼しさも演出します。名付けて「青嵐」

この他、信州牛を玉ねぎや冬瓜とスープにしたものを、陶器の壺ごと蒸し上げた「白南風」

信州サーモンは茄子やズッキーニの薄切りと味噌味のグラタンにして「木陰」

等と料理名にも季節をあしらった料理長が、わざわざテープルに足を運び、ご挨拶を下さいます。どちらか印象に残ったものは?と、たゆまぬ向上心を見せてくれるのも好感触!

スタッフの笑顔も絶えない二時間の夕御飯は、お腹を満たし心も暖めてくれました。


松本の休日

2014-08-06 14:03:59 | 旅行記
平日に松本を歩くのは初めてかもしれません。
昼はそばの名店《浅田》さんにうかがいますが、行列することなくすぐに座敷へ。品書きはざると十割のみ。自信に満ちた営業方針は、夏でもそばの香りを失うことはありません。



行きたかった松本美術館は、松本生まれの作家、草間彌生さんのオブジェに迎えられ、素敵な館内をゆったり観賞、美術の町松本です。

そして休憩は、お馴染み洋菓子の《マサムラ》さん。
モンブランいただき。



スイカの波田

2014-08-06 10:47:18 | 旅行記
旅は食べ物に移行します。
上高地からバスで一時間、新島々の駅には日がさして、しかも暑い。クーラーが入りました。

ここは波田町といってスイカの産地です。
バスを降りたとたんに彼女の姿が見えなくなりまして。





旧駅舎を使った産直市場に駆け込んでいました。
電車に乗り継ぐまでの10分で、好物をゲットしていました。
スイカ100円、トウモロコシ15*円。
どちらも口がぽわーんと丸まるほど甘いのでした。


秘密計画の終了

2014-08-06 08:08:45 | 旅行記
明かされることのなかった計画の内容。はい、山のなかでスマホがほとんど圏外だったから、経過を書けなかっただけなんですが。

結果、太陽と頂きは一度も見ることが出来ませんでした。
五泊六日の夏旅行の、輝ける頂きは奥穂高岳においていました。標高3190メートル、日本三位の高峰です。
アルペン感溢れる岩の峰峰は、優れた別世界であり、氷河が押し留めたザレ場を越し、鋭く切り立った岩を登るのは、私たちのささやかな大目標であり、夢でした。彼女も体力作りのために毎朝ジョギングを続けた訳です。

松本までは暑かった夏が、上高地に来れば避暑を旨とする涼しさに出会い、1日1日と高度を上げれば、100メートル標高差で気温は0、6度誓うと言われる通り、涸沢では15度、今回の最高点では18度も気温は下がりました。
昨日、霧に視界を奪われ、雨に足場を掬われるザイデングラードを、空気の薄い高山病のような頭で登りきり、奥穂高岳山頂直下の穂高岳山荘に入りました。
荷物を置き、あと40分上がれば山頂です。
決意して二人で登り始めました。ホントに決意、という感じです。
風は細く立つ大岩にぶち当たり、ますます吹き荒れます。岩をつかんでも、体が揺れます。
岩に書かれたペンキのルートも、ひとつ先しか見えません。
更に、体の奥に冷たさが忍び寄りました。痺れるような感じです。
ああ、無理だな、私の体力と技術では、,,。
彼女にも了解してもらって、下山します。
秘密計画の終了を告げたのはは、高山ならではの天候でした。
こんな悪天候をものともせず、頂上を目指す山ガールにも出会い、羨ましいのも確かですが、まあまたいつか機械はあるでしょう。

そんな葛藤もありつつ、その日徳沢に下山するまで10時間行動を続けた1日は、新たな経験や出会いが沢山あった、思い出深い時間であったことは間違いありません。



最終日は、徳沢を六時にでで梓川沿いの高原と森、まだまだウグイスがなき交わす生き物の気配も濃厚な一体をのんびりと歩き、上高地食堂で、朝御飯を頂きながら、秘密計画のまとめをしています。

立ち上がった彼女が一言「足痛い」。
私ももちろん同じです。
顔を見合せ笑顔、いい山旅でした。





穂高岳山荘 午前7時30分

2014-08-05 08:02:15 | 旅行記
山小屋の朝は早いの常道を守り、4時起床、5時出発。
しかし、山は霧と猛風の中。気圧も低いので三半規管がバランスを崩しつつ、
ザイデングラードも登りきり、7時30 分に穂高岳山荘に到着。
お弁当を食べ、コーヒーをいただきました。
気温は10度。
長袖二枚にレインコートを着ていても寒い!

山頂は更に酷い風雨なので断念、下山します。


涸沢カールを目の前に

2014-08-04 15:36:15 | 旅行記
7時前に上高地を歩き始め、川沿いの平地を二時間半、その後山道に入ってエッチラオッチラ石を踏みしめてよじ登ること二時間四十分。
バーン、と広がる氷河の後にたまった雪の川。
名勝涸沢カール。
今日は圏谷を見下ろす涸沢小屋に泊まります。

長袖二枚を重ねて室内にいても寒いのは、標高2350メートルだからでしょう。多分18度位でしょう。

静かな岩と雪の世界に一晩身を沈めます。なんといっても、12時15分に着いて、後はここで佇むしかないのです。
本読んで、うとうとしてそれだけ。
適度な不自由が、過度な自由を越える自由をもたらす、等と少しだけ格好をつけたくなる別世界の1日を過ごします。




隠れるように夕御飯

2014-08-03 17:27:08 | 旅行記
あずさで降り立ったのは松本駅です。
駅から三分、清潔な宿、ウェルカム松本さんにチェックインして、自転車借りての夕御飯。繁華街とは逆の方向へ、住宅街のど真ん中に、隠れるようにして立っているそのお店は、


憧れの《観光荘》さんです。岡谷の本店が絶品とタクシードライバーに勧められたのは、はや数年前。
この度、松本店があるのを知ってやって来たのです。



さて、何を食べさせてくれる店か?ヒントは岡谷市が、土用の◯◯発祥の地、と言うことで、はいご名答!