ご存じ「坂の上の雲」。2009年のNHKドラマが
始まるまでに読めばいいかと、先月末あたりに(1)を買い、
しばらくはリュックの底ですり切れるばかりの日を過ごさせて
いました。
夏の海外旅行はフライトが12時間。読書にはもってこいです。
維新後に生まれた伊予・松山の人々が主人公。
正直、関西出身の私には多少縁遠い舞台であったのも
これまでこの著名な本に親しまなかった理由なのですが、
読み始めて、司馬さんの巧みな筆運びにあっさり持って行かれました、私。
いや、どうしてこうもうまく文章をつなげていけるのでしょう。
一人の人物を語るとき、その行動と思いを書いていると思ったら、
次の2行は20年後にその人が何をしたかを記して方向付けをし、
転じて現政権と藩の時代的な関係を示してその人物の立場を置く。
時間も空間も一ページの間に行き来しながら、それを読ませてしまうのは、
人を掘り描くために、おろす鍬の位置を見極め、一点の狂いもなく鍬を振り下ろし、
綺麗に根菜を収穫するようなイメージです。
行きの飛行機と旅の宿で第一巻。
帰りの飛行機で第2巻を読みました。
ああ、そういえば、30年前。父の初夏にこの本があった。
そのころ父は今の私くらいの年だった。
始まるまでに読めばいいかと、先月末あたりに(1)を買い、
しばらくはリュックの底ですり切れるばかりの日を過ごさせて
いました。
夏の海外旅行はフライトが12時間。読書にはもってこいです。
維新後に生まれた伊予・松山の人々が主人公。
正直、関西出身の私には多少縁遠い舞台であったのも
これまでこの著名な本に親しまなかった理由なのですが、
読み始めて、司馬さんの巧みな筆運びにあっさり持って行かれました、私。
いや、どうしてこうもうまく文章をつなげていけるのでしょう。
一人の人物を語るとき、その行動と思いを書いていると思ったら、
次の2行は20年後にその人が何をしたかを記して方向付けをし、
転じて現政権と藩の時代的な関係を示してその人物の立場を置く。
時間も空間も一ページの間に行き来しながら、それを読ませてしまうのは、
人を掘り描くために、おろす鍬の位置を見極め、一点の狂いもなく鍬を振り下ろし、
綺麗に根菜を収穫するようなイメージです。
行きの飛行機と旅の宿で第一巻。
帰りの飛行機で第2巻を読みました。
ああ、そういえば、30年前。父の初夏にこの本があった。
そのころ父は今の私くらいの年だった。
数十年前に
「龍馬が行く」を読みました。
篤姫でどう描かれるか楽しみにしています。
2番目、最初は新潮文庫の100冊に入っていた「燃えよ剣」でした。当時、桃井かおり様がキャンペーンガールになっていたため、新潮文庫しか私の眼中には無かったのです。